今日のドラマを見て感じたことが1つ。
私はこのブログをアップする関係でネタバレ情報など広くアンテナを張っている。
実はネタバレ情報の信憑性にかなりの違和感を覚えてしまった。
それはドラマの最後の方で寅子の横浜家庭裁判所所長の就任を祝う“笹竹”での様子。
桂場と寅子のやりとり。
ネタバレ情報とは明らかに違う展開だったので、違う意味でかなりの驚きを。
桂場のおでこの左側に張り付いていたのは桜の花びら。
昔からいろんなものをおでこにくっつけてユーモアを表現していたが、最後までそのスタイルは変わらなかった。
今日放送が終わると明日が実質最終回。
ここでもネタバレ情報が私の記憶にしっかり残ってはいるが、とりあえずこれはリセットして考える必要があるだろう。
さて、物語では昨日の続きとして優未と寅子のやりとりが描かれていた。
優未は子供の頃から気配りや心配りの得意だった子。
大人になってからも全く変わらず。
母親のわずかな表情の様子から、自分への子育てがどう考えているかを瞬時に察していた。
自分の育て方のせいで娘はまともな人生を歩めていないのかもと。
しかし、やりとりは微笑ましいもの。
母親と娘がお互いを励まし合い、いたわり合っていることの表れ。
笹竹での様子も微笑ましい。
かつて明律大学の同期生だった彼女たちも既に60代に。
年齢相応な境遇で、物語を振り返ってみても感慨深い。
寅子の法律に対する考え方も、彼女の人となりを十分に表現していて納得できる。
目次
優未と寅子
いつものことでネットを検索しているとごく新しいオフショット。
物語は夢の中のシーンなど巧みに映像の中に取り入れて、15分の枠を飛び越えるような奥行きを表現
優未の子育てに関して寅子はいくつになっても心配が絶えなかった。
子供が生まれた時から変わらない母親としての気持ち。
ここから優未は成長して現在に至る。
進んでいた大学院での研究者の道も諦め、今は自由の身。
本人はやりたいことがいっぱいあるからと弁明するが、母親にしてみればハラハラドキドキで気が気じゃないのもよくわかる。
その気持ちを察した優未のシーンが今日冒頭語られていた。
自分自身が納得しているから、心配は要らないのだと。
思わず娘に抱きつく母親。
逆に娘にいたわってもらえるなんて。
猪爪家での報告
猪爪家では家族が増えて小さな子供たちは寅子にしてみれば、孫の世代にあたるはず。
寅子の甥や姪の世代の子供になるので。
寅子と花江のやりとりがこのシーンの1番の見所だと思う。
花江は自分の人生を振り返ったときに全く後悔がないと語る。
それはどうやら花江の姑はるの最後のときのセリフにも似ている。
寅子と花江は親友にして幼なじみ
2人の関係は、戦前から戦後に至るまで怒涛の時代を過ごしてきた。
彼らは別な言葉で表現すれば間違いなく戦友。
武器は持たなかったが、人生の荒波を戦ってきた事実は微動だにしない。
笹竹にて家庭裁判所所長就任お祝い
笹竹での様子も微笑ましいもの。
それぞれ年齢を重ねていて梅子の居眠りしている様子が過ぎ去った年月を感じさせる。
撮影とは言え、それなりに大変なことが多いはず。
無理に歳を取らせようとするとすぐにばれてしまうので、なるべく今の印象を変えないような配慮が必要なんだろう。
笹竹の現状報告もされていて、梅子はあんこの味見係をしているそうな。
こちらの写真はまだ「笹もと」の頃。
玉が椅子を使っているので足が不自由な様子がわかる。
戦後すぐの頃。
今の物語の設定は1974年とあった。
戦後29年経っていて私の記憶でも太平洋戦争の話題はほぼなかったように思う。
物語は、時代の変遷を描いているが戦争のエピソードを外すわけにはいかないだろう。
桂場と寅子
桂場と寅子のシーンのネタバレ情報では、桂場が寅子の発言を遮るような設定に語られていた。
しかし、それは全くの嘘。
実際は寅子の発言に「続けて!」と声をかけている。
つまりしっかり耳を傾けて会話をしている様子が見て取れる。
注目するのは寅子の法律に対する見解。
法律は船のようなものだと語った寅子。
船を操作する人の腕次第でどんなふうにも持っていかれてしまう。
船に乗っている人たち(国民全員)誰もが幸せで安心して乗っていられるような操船をするのが
私たちの仕事。
このセリフは脚本家吉田恵里香氏の本心でもあるはず。
さて、いよいよ明日が本編最終回となる。
私が知り得たネタバレ情報がどこまであてになるかは、実際に物語を見なければわからない。
モデルの三淵嘉子さんの人生をそのままなぞっていくなら寅子はあと10年ほどでなくなる運命。