舞台は道頓堀から京都に移していよいよ本格的な女優修行をするための最初のステップが描かれる。
あのどうしようもないダメ親父テルヲの借金取りからの追跡を逃れてやってきた街京都では、とにかく働き口と住むところを見つける必要が。
そこで斡旋所で紹介されたのがカフェキネマ。
ここには映画大好きな監督と呼ばれる店長と、実質 店の黒子となって働いている男性。
さらには何人かの女給さんが働いていて、皆すべて女優さん扱いとなっていた。
その仲間に加わってがんばって仕事をする千代ちゃん。
目次
■□━━ 急げ、ドメインは早い者勝ち! ━━□■
■お名前.com
カフェキネマ
この当時、娯楽も何もなかった時代だけれど、芝居小屋とか芝居茶屋は結構人気で全国にあったと思われた。
そんな中、男性の接待を中心に据えられた酒場がカフェ 。
これは今で言うところのキャバクラととてもよく似ている。
女給さんつまり、ホステスさんだね。
ちなみに物語のおちょやんの設定だとこの時千代ちゃんは数えで18歳だから、満で17歳。
今の高校2年生だよね。
正直ありえないなと思わないでもないが、今でも場末の風俗なんかでは、年齢を偽ってこのぐらいで働いている子がいるかもね。
世の中のニーズに応じた商売だから、今も昔も変わらない気がする。
この物語のモデルになった浪花千栄子さんの人生をそのまま参考にしているので、描かれていることにはすべてモデルとなった人物や、エピソードがあるみたい。
女給さんは女優さん
カフェキネマのシステムはいたって簡単。
お客さんにお酒をすすめつつ、お相手をする。
機嫌の良くなったお客さんがチップをくれる。
それが彼女たちの収入になるようだ。
つまり店から報酬として支払われるものは何もない。
そればかりか衣装とか食事とか、様々なものは経費として支払わなければならないのだ。
でも、このシステムは今の風俗なんかでは当たり前だと聞いたけどね。
あまり利用したことがないので詳しいことはわからないが、働いている女の子達の必要経費でまかなわれているとは聞いたことが。
店長よりも彼の方が頼りになるような雰囲気だね。
でも、実際店の中できちんと機能しているのはやっぱり宮元店長。
店での仕事は客あしらいがものを言うので、いかにたくさんチップをもらえるかで女給さんの値打ちが決まっちゃうみたい。
これは千代ちゃんにとってはお茶子時代と変わらないシステム。
違ったのは、もらったチップの中から2割ほど店に収めなければいけないこと。
それと必要経費が請求されちゃう。
早く1人前の女給さんにならないと生活が厳しい。
仕事はお茶子時代とよく似ているが
この手のお店は午後から営業することがほとんど。
働いている女給さんはお茶子と違って早起きする必要がないのだ。
求められなければ若い娘さんのこと。
千代ちゃんの目覚めは概ねお昼ごろと語られていたね。
多分二度寝してるのかなと勝手に想像。
朝5時とか6時ごろ一旦トイレに起きて、まだ早いわと思って寝床に潜り込めばそのまま何時間か寝てしまうのは誰でもあり得る。
しかし千代ちゃんがそうしている間に他の女給さん達は映画や舞台などのオーディションを受ける活動をしているらしいのだ。
そしてどうやらその活動がきちんと実を結ぶこともあるらしい。
仲間内のめでたいことを素直に喜べない千代ちゃん。
自分の胸の中にある芝居好きの気持ちがとうとう高じて自分も女優になる宣言をしてしまうのだ。
しかしそうはいっても簡単に叶えられる話ではない。
あの手この手で京都の撮影所に赴くが、アポなしでは門前払いばかり。
NHKの大阪のドラマではこういった脇役の中にも著名な俳優たちを使うことがままあったりする。
ここで登場している門番は3代目渋谷天外。
彼の父親はモデルとなった浪花千栄子さんの結婚相手になる。
こういった事は調べないとわからないので、この辺を検索して回るのも私にとっては朝ドラを見る楽しみになっている。
詐欺事件に巻き込まれる
どの時代でも人からお金を盗もうとする詐欺師は存在するようで。
今、世の中で最も問題にされがちなのはネット詐欺だろう。
世情を反映して女優になりたい美人さんを見つけては、その子をネタにパトロンからお金を巻き上げるみたいな、私の目からすればポン引きのような詐欺。
こういった詐欺事件も実際のモデルのエピソードをもとに描かれているらしい。
山村千鳥一座と来週の展望


千代ちゃんがたどりついた先が山村千鳥一座。
元女優とのことで、演技には定評あったらしいが今は地方周りの劇団を編成して、女性ばかりで公演を。
この一座の主を演じているのが若村麻由美。
主役の杉咲花とは 初めて共演するわけではなくて、他のドラマでは親子で共演したこともあるらしい。
2人とも設定に応じてきちんと役柄を演じているあたり。
実力派の女優にふさわしい演技。
さらに、今回花を添えているのが元宝塚の映美くらら。
彼女の洗練された美しさも物語に花を添える。
大阪の物語で彼女は、お酒を飲むと性格が一変する役柄なので、普段とのギャップが相当面白い。
この描き方が大阪のドラマなんだと納得することしきり。
山村千鳥はこれからの千代ちゃんの役者人生に大きな影響を与える。
来週はその辺の詳しいいきさつが語られると同時に、山村千鳥本人にも新たな道が開かれるような。
ここでのラッキーアイテムはなんといっても四葉のクローバー
さて振り返ってみるとほとんど内容なんかないと私はタカを括って見ていたおちょやんだが、実際はたくさんのエピソードが巧妙に組み合わさっていることがよくわかる。
ブログでアップする以上は色々と下調べもするので、そこで初めて納得できることがたくさんある。
だんだん大阪のノリに慣らされていく自分が心地よく感じる瞬間でもある。