2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧
物語は、新たな局面を迎えようとしている。 万太郎は、台湾で順調に調査活動を続けていたが、体調を崩してしまった。 物語の展開はとりあえず事実関係をいくつか説明しようとしていることが伝わる。 死にそうな病気をした万太郎は、無事に日本に戻ってくるが…
台湾の学術調査団メンバーに選ばれた万太郎。 日清戦争に勝ったことで日本国内で力をつけつつあった軍部は統制を強めていた。 植物学の調査員に万太郎を選んだまでは良かったが、その条件は恐るべきもの。 物語の中でもさらりと語られるがピストルを購入して…
東大の植物学教室で助手として働くことになった万太郎。 幕末の頃に生まれた万太郎もそれなりのいい年になったと言える。 時代設定は明治27年。 この時、日本は日清戦争で勝利して台湾を割譲して国土としている。 明治初期から取り組んでいた富国強兵政策は…
週を改めたことで、物語は明治26年の設定になる。 すでに様々な事件が起こって東大の植物学教室は、今や徳永教授が率いる全く新しいスタイルに。 様々なことが変化しつつ、万太郎だけは古い時代のシステムをそのまま踏襲していた。 徳永教授とのやり取りで、…
歴史好きな者にとって先週から来週にかけて描かれる「どうする家康」の描き出す内容は興味津々。 徳川家康の古くからの家臣石川数正出奔は今でも、様々な議論が途切れることなく続く。 歴史の大きな謎とされる部分。 脚本家古沢良太が細部に至るまで丁寧に配…
槙野家は園子亡き後、次々と子供が生まれて、今では5人家族。 二女 千歳 長男 百樹 二男 大喜 万太郎のモデル、牧野富太郎博士も子だくさんで知られていた。 奥さん寿衛さんとの間に13人の子供を受けている。 ただし、育ったのは7人だけど伺っているが。 今…
始まった菊比べについて詳しく語られる。 発案した岩崎弥之助。 彼が巳佐登の人たちに向かって大隈重信に差し上げる菊の花を持ってくるようにと。 それぞれが持ち寄った菊の花はどれもが見事なもの。 弥之助が1番気に入ったものに賞金500円を提供する。 一攫…
巳佐登で働くことになった寿恵子。 はっきり言って、世間知らずの寿恵子は巳佐登にやってくるこの当時の著名人たちのことをまるでわかってはいなかった。 知っていたのは、三菱財閥の総帥岩崎弥之助ぐらい。 それも顔など知る由もなく土佐のお国言葉で自分な…
今週のエピソードは今日がちょうど折り返し地点に相当。 意外なことに主人公万太郎はほぼ登場しない。 想像はできたことだが、おそらく今週いっぱいの主人公は寿恵子。 寿恵子は家計のやりくりでついに行き詰まってしまった。 借金を返すための借金を重ねて…
今週のエピソードが始まったばかり。 しかし、物語は大きな勢いで未来に向かう。 田邊の新聞記事を読んだ万太郎たち。 彼が遊泳中に溺死したことを知ってしまう。 田邊はモデルとなった谷田部良吉と全く同じ運命をたどることに。 田邊が生前何を考え何をしよ…
今週から始まるらんまんストーリーは、今まで物語を牽引してきた重要人物がついに退場することになる。 私がブラック田邊と名付けた、東大の最高実力者だった彼。 大学を追放された後、全くのフリーとしてわずかな年月活躍したが、モデルとなった史実の通り…
どうする家康が描き出す小牧長久手の戦い。 豊臣秀吉と徳川家康が一騎打ちした有名な戦いで、この後秀吉は家康を懐柔する方法で戦略をがらりと変えてきた。 戦いそのものは、小競り合い程度と私の記憶の中にあったが、実は手に汗握る危機一髪の状況がそれぞ…
らんまんは最近になって特に感じる事は人物描写の丁寧なこと。 制作スタッフの思い入れもさることながら、脚本家の長田さんの優れた筆力によるところも大きい。 今週注目すべきは、万太郎と田邊教授の植物学者としてのそれぞれの立ち位置。 2人が何を感じ何…
植物学者としての万太郎と田邊教授。 それぞれの研究の様子が詳しく語られていた。 最後にわかることになる設定だが、2人とも同じ植物について研究を進めていた。 発表は田邊教授が先になるが、 キレンゲショウマ 今週のメインのタイトルにも採用されていた…
今日描かれたらんまんの主人公は万太郎ではなかった。 私がブラック田邊と名付けてしまった田邊教授。 彼が物語の中心に描かれていた。 ストーリー内では重要な役どころを演じる田邊教授は万太郎と同じ植物学者。 彼が植物学者としての本領を発揮する時が今…
昨日の最後の方で、アメリカから帰ってきた祐一郎君が描かれていた。 彼がアメリカで何をして何を見てきたかが詳しく語られる。 ミシシッピ川にかかる巨大な橋の建設に携わったと言う。 土木技師として研鑽を積んだ彼は、日本に帰った後は再び北大に赴き、 …
思った通り寿恵子の持ち味の真骨頂が発揮される。 槙野家を訪ねてきたのは、やはり思ったとおり借金取り。 彼は磯部と言って万太郎相手に200円を貸し出ししているようだ。 この物語が面白いなと思う点は、借金を作ったのは間違いなく万太郎だが、後始末は全…
1週間が変わったことで、物語の方向性もどうやらはっきりとした形が。 孤独な道を歩むしかないと心に決めた万太郎だったが、フタを開けてみると全くその逆で様々な人たちとの交流が。 植物学の権威として万太郎は様々な人たちとの問い合わせのやりとりがほぼ…
どうする家康で描かれるこの時代の様々な事柄は、今までも散々いろいろなドラマの中で語られてきた。 様々な独断と偏見、そして歴史オタクたちが格段の思い入れとともに物語を注視する。 小牧長久手の戦い 豊臣、秀吉、徳川家康が全面対決した戦いとして後世…
らんまんはこの1週間が過ぎたことで、物語のコンセプトやポリシーが明確になってきたと言える。 主人公万太郎はモデルとなった牧野富太郎博士と同様、様々な苦難の果てに波瀾万丈の一生を送ることになる。 若い頃明治維新を経験した彼は、自分の生涯を植物学…
1週間を締めくくる物語を象徴するようなエピソード。 今日描かれたのは1人でも植物学の道を進んでいこうとする万太郎に、歩み始めれば決して1人ではないことがわかった心温まる展開。 高知まで植物採集に出かけた万太郎は、そこで出会った少年「山元虎鉄君」…
物語は、2つの場所で描かれた。 昨日話題に上っていた田邊教授を題材にしたと思われる新聞小説は、思わぬ波紋を呼ぶことになる。 実際は、登場人物の名前等は変えているので、本人でないことは明らかだが、ブラック田邊らしき教授がこともあろうに、女子生徒…
ふるさと佐川から綾と竹雄がやってきた万太郎と寿恵子の日常は賑やかで華やかなものに。 万太郎の植物学に対する並々ならぬ決意を聞いた竹雄は思わず反対だと。 確かに植物学を1人でやるとなれば、莫大な資金が必要になる。 それは現実問題として、万太郎が…
らんまんが始まった頃、この物語の展開スピードが納得できなくて違和感を感じていた。 先週今週あたりのエピソードを見ていると、驚くべきリズム感があるように感じる。 ドラマの進む速さは歯切れの良さが際立って、それでいてディティールもしっかり描かれ…
先週最後のエピソードで娘園子を失った万太郎と寿恵子。 およそ生きているときに、家族を失う苦しみは筆舌に尽くしがたい。 それが自分より年端もいかぬ子供となれば、経験したものでなければ、到底理解できないだろう。 寿恵子も万太郎も園子の死は自分のせ…
「どうする家康」が描き出す最も有名な戦国時代のひととき。 本能寺の変の後、明智光秀は山崎の戦いで秀吉に討ち果たされた。 その後、織田信長の後継者を決める清洲会議でのやりとりも物語の中では驚くほど簡単に過ぎ去っていた。 羽柴秀吉と柴田勝家の宿命…
この数週間で「らんまん」は物語の方向性がしっかりと形作られることになる。 時代は明治初期。 土佐弁丸出しの植物学者槙野万太郎は、かつてないほどの苦境に陥っていた。 植物研究をさらに推し進め、日本で最初の新種植物の名づけ親になること。 どうやら…
らんまんは今日のエピソードを描き切ったことで、この物語の家族への想い入れを余すことなく表現できた。 わずか15分の物語ながら、観ているものが息を呑むようなストーリー展開。 ネタバレ情報で園子が亡くなる事は知っていた。 しかしまさか始まったそうそ…
あらかじめネタバレ情報で把握はしていたけど、この物語は順風満帆に物事が進んでいく設定にはならない。 万太郎の植物学にかける意気込みは他の追随を許さない。 しかし、八方塞がりとなった今は研究活動を続けるために日本国内には留まれないものと。 万太…
万太郎はなんとしても研究を続けなければならないと必死だった。 しかしブラック田邊の意固地な態度では、全く取り付く島もなし。 田邊以外で何とか頼れる道は無いかと考えた万太郎は上京した時お世話になった植物園を訪ねて2人の先生に相談を。 そして、自…