らんまんはいよいよ物語の核心部分が描かれるように。
今日のエピソードの主人公は竹雄と綾。
2人の様々な行動と、それぞれの心の動きが克明に描かれていたと思う。
それにしても、描かれた2人の経験する事は、ある意味明治の闇を象徴していたかも。
絶対的優位と思われた峰屋が同業者からどんなふうに見られていたのかが明らかに。
それは冷ややかとかつれないとかのレベルを超えていたむごさ、無慈悲さを感じた。
なるほど、今でも世の中はそうしたものかもしれないと、ちょっと身につまされる部分も。
散々な峰屋の評判を思い知らされた綾と竹雄は今まで以上に心を通合わせる関係に。
物語では、遠景ながら、2人のキスシーンも描かれていたね。
そして、肝心の主人公万太郎は研究に夢中になると昔から変えられない悪い癖が。
この物語を初めから見ていればわかることだが、植物“命”の万太郎は研究に没頭すると、食事も睡眠もそれ以外の生活に関わる全てがどうでもよくなってしまう。
その気持ちはわからないでもない。
どんなことでも夢中になれば、寝食を忘れると昔から言うではないか。
万太郎の生活スタイルを思い知らされた寿恵子は、ついに万太郎に苦言を。
その後のやりとりがらんまんのこれからが若者中心で描かれることを暗示していたはず。
目次
峰屋の評判
竹雄と綾が組合の話を持って、地元の様々な酒蔵を回って歩いている様子。
けんもほろろとはよく言った言葉で、まさにその通り。
やりとりの中で分かった事は峰屋への恨み、つらみ。
ほとんど逆恨みレベルのものだとは思うが、峰屋の酒“峰の月”は明治前の土佐藩の家老の取り立てを受けて、散々1人勝ちで儲けてきたと。
たまたま良い酒があったので売れただけのことだと思うが、ひがみやっかみとは大変なもので今になって敵討ちをしようとする酒蔵の人たち。
綾たちは闇酒に対抗するための蔵元の組合の提案だったのにね。
他にも様々な反応があったけれど、組合の話は納得できるが峰屋抜きでなら応じると。
それでは意味がないよな。
さらには、女が酒蔵に入ることへのいまだに続く不信感も語られていたし、傑作だったのは着飾った綾の姿を舐め回すように見て、
あんたを峰屋ごと引き受けてやると言い放ったスケベ親父も
まぁ、驚くほどの散々な戦ぶり。
しかし、明治に限らず現代でも同業他社が、1人勝ちで儲かっているのは気に入らないやからは多いだろうな。
人間の特徴の1つとして、他の人の幸せを喜んでやれないという。
逆もあるよね、人の不幸は蜜の味ってね🤣
竹雄と綾
綾が自分を称して呪いだと語っていた。
ここまで否定されればそう思ってしまう気持ちはよくわかる。
ここでの竹雄のサポートがずば抜けていた。
綾様は呪いではない!祝いじゃ🎉
竹雄は峰の月をおいしそうにに飲んでにこやかに過ごしている綾を、周りの人はきっと女神のように思うに違いないと。
ちなみに、日本では酒蔵では女人禁制だった時代があるが洋酒の場合、酒を作る過程で樽の中で熟成する時間があるけど、その時にいくらか目減りするんだよね。
その減った部分を「天使の分け前」と称して大切にする言い伝えがある。
竹雄の言ってる意味もよくわかる。
何よりも、この2人がちゃんとカップルとして成立したことが何よりも微笑ましい。
さすがに、唇の重なったシーンは朝ドラにはふさわしくなかったのかも。
見てる方は、まるで気にしないけどね。
万太郎と寿恵子
万太郎の植物に対する意気込みは今も昔も変わらず。
研究で顕微鏡を覗き始めれば外はどうでも良くなるんだね。
そのことに苦言を呈する寿恵子。
峰屋では昔から万太郎の振る舞いが当たり前としてまかり通ってきたけれど、家族として暮らすためには、やっぱりある程度の決まり事がなければとてもやっていけないだろう。
没頭するのはわかるけど、生活のための様々な行動はへ、それなりにリズムが必要になるんだよな。
そして言ってはならない言葉
邪魔じゃき!
これはだめだろう。
本人も後から振り返ればまずいと思ったんだろうね。
その後の様子も詳しく描かれていたから。
寿恵子が母親と2人で暮らしていたときの様子も語られていた。
二人っきりだったので、食事はどんな理由があっても必ず2人一緒にしていたと。
喧嘩した場合ももちろんのこと、常に2人で並んで食事をしてきた。
これから、夫婦になって一緒に暮らすなら様々な週間は私に合わせてほしいと。
健康その他の様々なことを考慮すればそれは正しいと言える。
家族になるために必要なこと
このシーンのやりとりは、今日の目玉だったかもしれないね。
どうやら万太郎は寿恵子の尻に敷かれる。
良好な夫婦関係を築くには、この2人の場合 寿恵子がイニシアチブを取るのが手っ取り早くて間違いないと思う。
植物学を目指すのは、万太郎だけではなく寿恵子もということで。
さて、どうやら明日以降で植物学に関わる万太郎たちの様子が詳しく描かれそう。