思い出をたどる
物語は関東大震災から1ヵ月が過ぎたとの設定。 当初東京のハズレの田舎のはずだった渋谷は今では130万人ほどの人が押し寄せる大都会に。 寿恵子のヤマモモは今までのような待合茶屋ではいられなくなった。 今でも熱心に通ってくれるひいきのお客さんは多いが…
昨日のエピソードで、関東大震災の恐るべき被害状況が描かれた。 数字だけ見ても日本史上稀に見るほどの大被害だったと言える。 10万を超える人が亡くなり、さらにはこの時の東京市内の30万戸を消失してしまった。 悲惨だったのは、本庶あたりの陸軍省のあっ…
残りわずかとなった物語の中で、おそらく最も重要な位置を占めるだろうエピソード。 それは関東大震災。 冒頭から描かれた地震の様子は驚くほど生々しく伝わるものが。 今では様々な検証がなされていて、当時の状況もかなり高い確率で再現できている。 物語…
万太郎は在野の1植物学者として再出発することになった。 予告編でも語られていたが、ついに植物学教室に辞表を提出。 大学での活動が終わった今、何をなすべきかは彼自身が一番知っていること。 神社の統廃合を進めてきた明治政府は合祀令の見直しが行われ…
らんまんは今週と来週の物語で全てが完結する。 今週描かれるのは、先週から語られてきた通り万太郎が東大を去ることについて。 それは、当時明治政府が行っていた神社の合祀による神社の統廃合に反対するため。 政令は、廃止された神社の様々な植物が伐採さ…
描かれた「どうする家康」の今日のエピソードは、この物語を構成する上で最も重要なポイントが語られることになったと思う。 徳川家康は、当初自らが天下を統一するつもりで動いていた。 しかし、諸事情により家康ではなく、豊臣秀吉が先に天下統一に王手を…
物語は、いよいよ最終局面に差し掛かった。 植物学者槙野万太郎は、植物学に捧げる己の人生をここへきてもう一度確認することになる。 大勢の人たちとの出会いは万太郎をして自分がどのように研究を続ければ良いのかを再び見直さなければならないと。 週明け…
らんまんは物語の方向性が明らかになりつつ、今日は早速昨日の永森徹氏の申し入れに対する万太郎たちの答えが、冒頭で描かれた。 万太郎と寿恵子の前で、世の中の意義のあることに貢献したいと申し出た永森。 内容は、驚くべきもの。 万太郎の所蔵する植物標…
明治のこの頃のご時世が強く反映されたストーリーだったと思う。 らんまんは残り少ないエピソードの中で、万太郎がどのようにして研究を継続できたかが詳しく語られることになる。 本当は昨日あたりから登場してくると思っていた かつての土佐の親友早川逸馬…
物語の設定は明治末期、日露戦争の頃のエピソードが語られるように。 ちなみに日露戦争とは1904年から始まった日本とロシアとの間で起こった戦争。 この時、日本は奇跡的に勝利している。 そのエピソードも、物語の中に巧妙に取り入れられていた。 万太郎は…
物語は、昨日のエピソードで描かれた時代から5年経過した後の設定。 記憶が間違いなければ、昨日は明治30年の設定だったと思うので、 今日からは明治35年、つまり1902年ということに。 物語の最初で描かれたのは、万太郎のかつての仲間たちの現在の活躍の様…
らんまんの物語は残すところ、15回。 もう泣いても笑ってもと言うレベルに入ってきた。 万太郎は植物図鑑の完成が間近となった。 様々なネットワークを駆使して集められた標本は、日本全国を網羅しつつある。 そこでわいた一抹の不安。 自分の作った植物図鑑…
残りわずかとなったらんまんはどうやら次のステップに進むような雰囲気。 これは、万太郎と寿恵子が最後にどこにたどり着くのかを示すような。 今週描かれた物語は、故郷佐川から峰屋を畳んで竹雄と綾が2人の子供を連れて上京してくるところから始まる。 彼…
1週間締めくくりのエピソードがどんなものになるのか興味津々で拝見。 やはり、渋谷こそが寿恵子の求めた場所。 みえおばさんからのお勧めがあった通り、ここで待合茶屋を開くことに。 15分の枠でこれだけの物語を語るのはかなり窮屈だと思いきや、意外なほ…
渋谷まで土地と建物を調べに行った寿恵子。 教えられた場所は、およそ人通りななく裏路地の辺鄙な場所。 みえおばさんが勧めてくれた物件だけど、とても商売可能なものには見えない。 出会ったのは、飲んだくれの酒屋の親父1人とその母親。 どうやら日当たり…
物語の設定は明治30年9月、西暦に直すと1897年。 いよいよ物語は、次のステップの詳しい内容が明らかになりつつある。 東大の植物学教室では、やはり助手となっていた野宮が辞表を提出していた。 別れを惜しむ、万太郎と羽多野。 野宮は自分がここまで頑張っ…
裏路地で屋台を始めた竹雄と綾。 提供した料理は、土佐料理。 懐かしい味に舌鼓を打つ万太郎と虎鉄。 そして、もちろん酒も提供される。 元々、蔵本だった綾は酒に対する造詣が深い。 様々な酒蔵をめぐって、自分の舌で確かめた酒は間違いのないものだった。…
物語は粛々と進んでいく。 高知からやってきた竹雄と綾。 2人には子供がいて、どうやら峰屋の清算も終了したような様子。 万太郎と再会して語った事は、まだ達成できていない目標にしっかり向かい合うこと。 万太郎は、植物志図譜を完成させたい。 竹雄は綾…
「どうする家康」が語りかける歴史絵巻は、独特の感性と語り口でこの時代の新たな特徴を表現。 先週のエピソードで、石川数正の出奔の様子が描かれた。 今でも、歴史学者が様々な意見を戦わせる歴史の謎とされる事件。 たまたまNHKの歴史番組で石川数正の特…
今週描かれたらんまんは明治26年から明治30年頃までが設定として展開した。 東大の植物学教室に復帰した万太郎は、植物学研究の現状を目の当たりにする。 万太郎が目指した植物学は、植物標本を作って様々な文献をもとに検定作業を行い、必要とあらば名づけ…
昨日、台湾での出来事についてさわりだけ語られた万太郎のエピソード。 体調を崩して台湾の人たちに介抱してもらった様子などが詳しく紹介された。 やはり、ピストルを持っていなかったのが不幸中の幸いだったかもしれない。 台湾の地元の人たちは、万太郎の…
物語は、新たな局面を迎えようとしている。 万太郎は、台湾で順調に調査活動を続けていたが、体調を崩してしまった。 物語の展開はとりあえず事実関係をいくつか説明しようとしていることが伝わる。 死にそうな病気をした万太郎は、無事に日本に戻ってくるが…
台湾の学術調査団メンバーに選ばれた万太郎。 日清戦争に勝ったことで日本国内で力をつけつつあった軍部は統制を強めていた。 植物学の調査員に万太郎を選んだまでは良かったが、その条件は恐るべきもの。 物語の中でもさらりと語られるがピストルを購入して…
東大の植物学教室で助手として働くことになった万太郎。 幕末の頃に生まれた万太郎もそれなりのいい年になったと言える。 時代設定は明治27年。 この時、日本は日清戦争で勝利して台湾を割譲して国土としている。 明治初期から取り組んでいた富国強兵政策は…
週を改めたことで、物語は明治26年の設定になる。 すでに様々な事件が起こって東大の植物学教室は、今や徳永教授が率いる全く新しいスタイルに。 様々なことが変化しつつ、万太郎だけは古い時代のシステムをそのまま踏襲していた。 徳永教授とのやり取りで、…
歴史好きな者にとって先週から来週にかけて描かれる「どうする家康」の描き出す内容は興味津々。 徳川家康の古くからの家臣石川数正出奔は今でも、様々な議論が途切れることなく続く。 歴史の大きな謎とされる部分。 脚本家古沢良太が細部に至るまで丁寧に配…
槙野家は園子亡き後、次々と子供が生まれて、今では5人家族。 二女 千歳 長男 百樹 二男 大喜 万太郎のモデル、牧野富太郎博士も子だくさんで知られていた。 奥さん寿衛さんとの間に13人の子供を受けている。 ただし、育ったのは7人だけど伺っているが。 今…
始まった菊比べについて詳しく語られる。 発案した岩崎弥之助。 彼が巳佐登の人たちに向かって大隈重信に差し上げる菊の花を持ってくるようにと。 それぞれが持ち寄った菊の花はどれもが見事なもの。 弥之助が1番気に入ったものに賞金500円を提供する。 一攫…
巳佐登で働くことになった寿恵子。 はっきり言って、世間知らずの寿恵子は巳佐登にやってくるこの当時の著名人たちのことをまるでわかってはいなかった。 知っていたのは、三菱財閥の総帥岩崎弥之助ぐらい。 それも顔など知る由もなく土佐のお国言葉で自分な…
今週のエピソードは今日がちょうど折り返し地点に相当。 意外なことに主人公万太郎はほぼ登場しない。 想像はできたことだが、おそらく今週いっぱいの主人公は寿恵子。 寿恵子は家計のやりくりでついに行き詰まってしまった。 借金を返すための借金を重ねて…