やはり、いろいろ調べていた結果通り、テレビ班への移動を告げられる。
出発したばかりの漫画映画だが、その手法のフルアニメーションは様々な紆余曲折を経て、新しいやり方を模索する最中だったようだ。
それは、いつの世にもついて回る効率化。
つまりお金と労力の関係だ。
今でも変わらないのかも。
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目次
移動を告げる会議


ここで出ている猿渡さんは新しく始まるテレビ漫画のアニメーターである。
調べてみるとやはりモデルとなった方が。


こちらの方がモデルのようだ。月岡さんとおっしゃって狼少年ケンの作者とされる。
この物語をモデルとして“百獣の王子サム”が作られるようだ。
番組を作る上で、多分、何秒間かの“百獣の王子サム”の映像は制作されるに違いない。
あの“ヘンゼルとグレーテル”の番組で放送されたアニメのシーンは都合110秒間だったと記述があった。
今回から作らなければならないのは、低予算でしかも極端に少ない納期の中でこしらえること。
実はそのためにはフルアニメーションで丁寧に作るやり方を大幅に変更する必要が。
そのことに激しく抵抗する一久さん。
しかしながら井戸原さんは一喝。
結局のところ、指名されたメンバーで仕事を続けることに。
テレビの中でのやりとりを見ていて、仲さんは一久さんの意見に全く賛同しないと言う事でもなさそうだった。
しかしそれでも、“面白いか面白くないかの基準で考えるべき”との意見には誰も逆らうことができなかったので。
アニメーション部門は2つに分かれることに


なつと茜ちゃんは今まで頑張ってきた部署を離れることに。
テレビの取材を受けたばかりだが、会社の方針として収益の上がる事業を任されることに。
会社組織で事業計画を立てるならば、収益の上がらないのは絶対不可と言っていい。
要するに儲からなければ経営が成り立たないから。
クリエイティブな仕事をするアニメーターたちにとってそれは、ある意味相反する問題。
アニメーターたちにとって皆が納得できる面白い作品を作ること、それこそが至高の課題なのだ。
かつてアニメーターだった仲さんも井戸原さんも今や管理職。
理想ばかりを追い求めるわけにはいかなくなっている。
それが、それぞれの立場を微妙で複雑なものにしてしまうわけだ。
ネタバレをすると、東洋動画はこの後、労働争議が起こって主要なメンバーが皆会社を辞めることになってしまうのだ。
なつぞらの中でそういった事実はどこまで反映されるのだろうか。
かなり大きなエピソードになるので全く無視して話が進むとも思いにくい。
雪次郎にも災難?
雪次郎が所属する劇団。
次の公演の内容が発表になったのだが、なんと蘭子さんと2人主役に抜擢されるのだ。
思いがけない大抜擢に驚きと焦りを隠し切れない雪次郎。
実はこのことが周りの仲間からの嫉妬と反感を買うことに。
劇団員たちは雪次郎と蘭子さんの中を邪推していたのだ。
そのために激しく反発をして次の公演にほぼ全員がボイコットするような状況に。
しかもみんな劇団を飛び出して新たな劇団を作ってそこで活動するとの話。
雪次郎にも参加を呼びかけてきたのだが。
雪次郎は悩んだ末に、丁重にお断りをするしかなかったのだ。
それは、ほかならぬ蘭子さんと共演できるチャンスをつぶしたくなかったから。
しかし、ここでもさらにネタバレをすると、蘭子さん自身も新しい劇団に参加するらしいのだ。
さらに悩む雪次郎。
彼には一体どんな道が開かれていくのだろうか。
明日以降の話しで明らかにされてはいくだろうが、番組の先週の予告編とか様々な実際のモデルの人たちのことを考えてみると、雪次郎は北海道に帰るのではないかと推察する。
現在の六花亭の社長がどうやら雪次郎のモデルらしいので。
また、あの天陽くんの“おかえり”の言葉も意味深である。
予告編から考えて、今週中に明らかになるはず。
まとめ
一久さんは番組の中で組合活動とか熱心にやっていたそうな。
彼の自分流のやり方を通す手法はアニメーター仲間たちからも総スカンを食っていて、一久さん自身もその事は理解しつつ。
さらにここへきて、彼にとって不本意なテレビ漫画の制作を言いつけられる始末。
すっかり意気消沈してしまうのだ。
番組ディレクターから関西風の励ましを受けつつ、なつにも“内助の功で支えてくれ”との進言。
内助の功ってこれは妻が夫を支えるときのセリフ。
社内でも2人の中は公然の事実として誰の目にも映っていたようだ。
どうやらこの2人もいずれ結婚するのだろうか。
しかし、そんな事はともかくまず当面の課題をクリアする必要が。
低予算で、しかもきちんと吟味することなく作品を作ることへの慣れ。
彼らのようなクリエイターにとっておよそ受け入れられないようなことをこれからチャレンジしなければならないわけだ。
しかし日本のアニメは、こうした様々な過程を経て今日発展してきたのだ。
固定された画像の中でその1部だけを動かすやり方は今でも採用されているはず。
すべての絵を原画から起こして画像を動かすやり方は、これは確実だが気が遠くなるような手間ひまを必要とする。
テレビ放送は、およそ30分ほどの番組を毎週やらなければならない。
2時間ちょっとの動画で、およそ60,000枚の原画を必要とする。
その4分の1の量は15,000枚。
手書きで毎週作ったとしても間に合うはずもなく。
さて、この厳しい条件の中でどのような作り方を発見していくのだろう。