オリンピックの表彰式とか、スポーツの大会などの競技の前に国家が演奏されたり歌われたりすることがある。
聴き覚えのある様々な国の国家。
大抵の場合、こんなものかと聞き流してしまうことも多いが、じっくり聞くとどうなるのか、実は国歌の中にも、音楽的センスに溢れた名曲が少なくない。

目次
様々な国歌を聞いてみる アメリカ国歌の場合
その国の歴史の1部を描いて国歌とすることが多い。
アメリカの場合、独立戦争を題材にしているようだ。
アメリカ国歌はよく大リーグを始めスポーツの試合の時にアカペラで歌われることが多いかも。
メジャーな歌手が声を限りに歌っている姿を聞いたことがある人も多いだろう。
ジェニファ・ハドソン 魂の歌 アメリカ合衆国国歌 YouTube
歌っている“ジェニファーハドソン”は実力派の歌手。
アメリカンポップスを知っている人ならば必ず知っている歌手だが、あのアメリカンドリームの映画の中でちょっと小太りの女の子がいたが、それが彼女。
パワフルに歌い上げる姿は、共演していたビヨンセをはるかに凌駕していたと記憶。
彼女この映画のオーディションで800名近い候補者の中から満場一致で選ばれたと聞く。
実は、アメリカ国歌をYouTubeで検索するとビヨンセ、ホイットニーヒューストン、レディーガガと並んで彼女が検索される。
1番アメリカらしいと感じたもので。
イギリス国歌とフランス国歌


イギリス国家は、言わずと知れた“女王陛下万歳”
イギリスのみならず、ニュージーランドとかオーストラリアでも大英帝国の1部なので、王室賛嘆の歌として採用されているようだ。
ちなみに国王が女王でない場合は普通にキングと歌詞を変えるそうだ。
フランス国家は、フランス革命を表現。
フランス人はこの歌を聞くと気持ちを奮い立たせると言われている。
イギリス 国歌「女王陛下万歳」(神よ女王陛下を守り給え)(God save the Queen)日本語訳/National Anthem of the United Kingdom
この歌は式典のとき、エリザベス女王陛下は歌ってはいないようだ。
ただし、夫君であるエジンバラ公は普通に歌っていたと記憶。
女王自らとか国王自らは歌わないようだ。
確かめた事はないが、日本の天皇陛下などはどうなのだろうか。
フランス共和国 国歌「ラ・マルセイエーズ」(La Marseillaise)日本語訳/National anthem of France
よく聞く歌であるが、詩を確認してみてびっくりである。
この歌の中では戦って血が流れることが想定されている。
フランス革命がどれだけ多くの血が流された内戦であったかがうかがわれる。
お国柄を表してはいるが、驚くべき内容と言える。
ドイツ国家とロシア国歌


ドイツ国家は、作曲家がはっきりわかっていて交響曲の父とされるハイドン。
彼の作曲の弦楽四重奏がオリジナルである。
【日本語訳付き】 ドイツ連邦共和国 国歌「Deutschlandlied(ドイツの歌)」
曲はハイドンの弦楽四重奏曲なのでよく知っているが、この歌詞の内容は驚くべき内容と言える。
ナチスドイツ、ヒトラーの頃の精神性がそのまま反映されているような。
国家の優位性を称える内容となっているが、国歌とはそうしたものが採用されるのか。
調べてみるとロシア国歌とその前のソ連国歌とはメロディーは同じ。
歌詞の内容を1部変更しているようだ。
やはり、国家を称える内容となっている。YouTube画像ではプーチン大統領が歌っている姿などもアップされている。
しかし、ヨーロッパを始め様々な国は革命によってそのお国柄が一変した経緯もあるのだが、国歌はそのまま昔のものを採用している場合が多い気がする。
やはり国民全体になじみのものを使ったほうがいいという判断なのだろうか。
イスラエル国歌
【和訳付き】イスラエル国歌「希望(התקווה)」(ハティクヴァ)
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歌詞の中に出てくるシオン。
調べてみるとエルサレム一帯を表す言葉のようだ。
ユダヤ人はモーゼに導かれてエジプトを脱出した歴史的な経緯がある。
映画の「十戒」のシーンを知っている人も多いと思う。
あの海が割れるシーン。
モーゼに導かれてエジプトを脱出したユダヤの民が追い詰められて海に差し掛かった時に、海が破れて進むべき道が出現したとされている。
ユダヤの国イスラエル国歌は、この歴史の故事にならって作詞されているようだ。
つまり約束された土地を、エルサレムを目指す内容。
国歌は世界中の国すべてに存在しているが、いろいろ聞いてみて(全てを聞いたわけではないが 汗) 、音楽的にとてもセンスを感じたのでここで紹介してみた。
まとめ
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日本の国の国歌は言わずと知れた“君が代”
おそらく知らぬもののないぐらい有名な曲。
昔からいろんな議論が言われてきて“君”が天皇を表しているとかいないとか。
これは臣民を表すのが1番妥当らしい。
私の個人的な意見では天皇でもなんら構わないと思うが。
なぜか日本にはこの解釈にアレルギー反応を起こす人がいるのも事実。
様々な国々の国歌とその内容を聞き比べてみても、日本の国歌が著しくかけ離れているとは到底思えない。
一風変わったメロディーではあるが、ごく普通の内容と思う。
よその国のものを聞いたならば、あれだけ過激な内容なのだ。
日本の国歌は、ある意味、平凡とも言うべきものじゃないだろうか。
普通の曲とは違って、ハ長調ではあるが主音から始まっていなくてレから始まっているのだ。そこは特異な部分かもしれない。
他の国の国歌と聞き比べをしても、遜色のない曲だと思う。
国を代表する歌である。自国のみならず、他の様々な国のものを聞いてみるのもありかなと。