1週間の臨時雇いでカフェで女給をすることになった音ちゃん。
今日はそこから始まる物語。
同僚として働いている希穂子さん。
実は彼女も福島出身とのこと。
先輩として何やかやと音ちゃんの面倒を見てくれることに。
実は音ちゃんの働きぶりにはそれなりに定評はあったんだけれど、いかんせん彼女は直球勝負。
感情がストレートに出ちゃうところがちょっとね。
そんな中、この希穂子さんと鉄男君が知り合いであることが発覚。
目次
音ちゃんの働きぶり
音ちゃんの働きっぷりは木枯君から報告を。
祐一君が自らカフェに出向く事は無い。
しょっちゅう行って楽しんでいるのはもっぱら木枯君。
彼によると指名客もいっぱい付いていて、男を楽しませる喜ばせるようなことを充分できているらしい。
女給さんとしてはしっかり働けてはいるんだけれど、そういう報告を聞いても気が気じゃない祐一君。
報告を聞いた後もできれば今日も行って様子を見てくれないかと懇願する祐一君。
自分で行けばいいやろ!
全く取り合ってもらえない。
心穏やかでない祐一君
音ちゃんは椿姫のヴィオレッタの役どころをしっかり学ぶためにあえて男女の恋愛の機微を学ぶ実践の場としてカフェで働くことを選んだ。
驚くべき行動力だが、そんなやり方を反対するわけでもなくおろおろと見守る祐一君。
祐一君の心配をよそにやる気満々の音ちゃん。
1週間限定の仕事との事だけれど、最初は戸惑ってはいたもののなかなか評判もよろしいようで指名のお客さんもいっぱいついて、忙しく働く音ちゃん。
カフェではとんだ事件なども起こっていた。
女給を馬鹿にしているお客さんとのやりとりで、キレてしまった音ちゃん。
お客さんの頭から水をかけてとんでもない事態を引き起こす。
やりとりの中ではカフェのママが大変な怒り様でそのことを必死で取り直してくれたのが希穂子さん。
彼女が音ちゃんを一生懸命かばってくれた。
さてそんな中、音ちゃん指名のお客さんがやってきたのだが、それがなんと鉄男君。
彼は福島からふらりと祐一君を訪ねてきたのだが、音ちゃんを心配する祐一君に頼まれてカフェでの働きっぷりを見てくるようにやってきた。
思わぬ再会を果たす2人。
女給のサポートとして希穂子さんが音ちゃんにつくことに。
ここで事件が勃発。
鉄男君が足しげく東京に通っていたのはかつて恋仲だった相手の女性を探すためだった。
その女性がなんと希穂子さん。
少し前に知り合って福島で交際をしていたらしい。
お互いとても相手のことが気にいっていて順風満帆に思えていたのだが、そう簡単に事は運ばなかった。
鉄男君は希穂子さんを探して東京通い


福島で仲良く交際できていたはずだったのだが、新聞社での鉄男君の働きぶりが認められて彼には社長から縁談を迫られていた。
社長の娘と結婚をしてゆくゆくは新聞社を継いで欲しいとの事。
既に心に決めた相手のいる既に心に決めた相手のいる鉄男君。
時期を見てお断りをするつもりではいたのだが。
このやりとりを襖越しに聞いていた希穂子さん。
社長令嬢と鉄男君が結婚するものと判断。
2人の関係を清算すべく、誰にも告げずに東京へ出てきたのだ。
そこから始まったのが鉄男君の東京行脚。
どうして目の前からいなくなってしまったのか、事情も分からずに必死で希穂子さんを探し続けていた。
その結果ひょんな事からカフェで再会を果たすこと。
やっと見つけたので必死にいなくなった理由を尋ねる鉄男君。
もう会って話すことなんかないとかたくなな態度で拒む希穂子さん。
この2人をなんとかとりなして自宅まで連れ帰ってくる音ちゃん。
簡単に結論の出る話ではないが、それぞれが相手のことを誤解しているようだ。
さて、2人の話し合いは簡単に結論が出るはずもなく、すれ違った心を修復することにはならないようだ。
男女の仲は行き違うこともしょっちゅう


お互い勝手な思い込みで心が離れ離れになってしまっているが、まず誤解を解かなきゃね。
鉄男君と希穂子さんは福島の料亭で知り合っているが、最初のきっかけは鉄男君の魚の食べ方がとてもきれいだったことを希穂子さんが褒めていた。
そのことで鉄男君が家が貧しかったことなどさらりと話したのだがそのことに好感を抱いた希穂子さん。
2人が意気投合した瞬間だったんだよね。


福島でのデートの様子とか描かれていたけどとても良さそうな間柄に見えたよね。
しかし男女の中は思いのほか壊れやすいのも事実。
特に知り合って間もない頃は、その関係は驚くほど脆弱なつながり。
ふとしたきっかけですぐに壊れてしまうことも。
今回この2人がこの後また関係を修復できるのかどうか。
実は物語のネタバレストーリーを確認しても、かなり複雑に入り組んだ話なので、簡単にコメントすることにはならず。
そして何よりも心配なのはコロンビアレコードで今後祐一君がきちんとやっていけるのかどうか。
作曲家古山祐一が広く世の中に知れ渡るためにはもう少しエピソードが必要。