さて今日のエールでは祐一君たち行きつけの喫茶店バンブーのご夫婦の物語。
彼ら2人がどんな馴れ初めで知り合ったのかなど。
そんなことを描いたエピソードだったが、最初が古本屋だった。
そしてなんと佐藤久志君幼少の頃知り合っていたんだね。
さらに古本屋からコーヒー専門の喫茶店に変わるであろうきっかけとなる人物も登場。
そんなこんなでわずか15分で描くエピソードは興味津々。
目次
梶取保と恵
梶取保さんは稼業が古本屋さんだったんだよね。
そしてどうやら両親ともになくなっているような雰囲気で。
そこへ時々出入りしてくるのが木下さん(井上順)
どうやら喫茶店バンブーのもともとのコーヒーのレクチャーはこの木下さんからやってもらったらしい。
ゆくゆくはこの古本屋を閉じて喫茶店バンブーを開くので、木下さんがどの程度関わったのだろうか。
それはともかく保さんは古本屋さんらしく本に対してかなり詳しいようだ。
実は恵さんとの出会いで、ユニークな設定が。
本で溢れかえっている古本屋さんなので、気をつけなければ書棚から本が落ちてしまう。
案の定、ささやかな事件が起こって、恵さん書棚からたくさんの本を落としてしまう。
そこで発見したのが夏目漱石著吾輩は猫であるの初版本。
本の好きな人ならよくわかると思うが、本の値打ちは実は発行したときの版数で決まる場合が多い。
裏表紙に書いてある第何版とか言うヤツ。
当然のことながら初版と書いてあればそれだけでプレミアムが付いてお高くなる。
夏目漱石の初版本であればそれは大変な価値。
どうやら不思議なエピソードが隠されていた書籍だったようだ。
また同じ漱石のこころ
この本も見開きを開いた後にラテン語の判が押してあるのだが、実はそのことを知っていたのが恵さん。
なんでも日本語訳では
芸術は長し人生は短し
多分私もこのエールを見なければ全く気がつかなかった。
この写真はGoogleで検索したもの。
いずれ朝ドラのTwitterなんかで紹介されるとか思うけど。
ちょっとしたうんちくだよね。
知的な世界に関わろうとする人たちはこういった細やかな知識のやりとりが何にも増して楽しいのだ。
保さんも恵さんもお互いこの段階で意気投合しているような雰囲気。
木下さん(井上順)とチビ久志君
木下さんの親戚の議員さんの息子との設定。
チビ久志君がこの物語で主役級の大切な役割を演じている。
彼の恋愛談議は大人が耳を傾けても納得できるもの。
とにかく考えているばかりでは思いが伝わる事は無い。
なるべく早い時期に行動を起こすのがベストだろうと。
女性は親しい関係が長く続くと恋人の設定を友達に変えてしまう生き物なんだと。
不思議な説得力だね。
他にも様々なノーハウはあるだろうが恋愛談義としてはなかなか面白く興味が湧く。
しかしあのプリンス佐藤久志君がこんな幼い頃にバンブーの2人を結びつけていたなんて。
保くんと恵さんは不思議に心惹かれあったんだよね
恵さんが保さんにどのように好意を持ったのかはちょっと不明な部分もある
保さんはやりとりの中で恵さんに好意を持った事はすぐに伝わってきたけれど。
めぐみさんの設定は外国へも自由に行ったり来たりしている当時としては考えられない位行動的な女性だと思った。
そんな中でほとんど家に閉じこもりきりの保さんが彼女のハート射止めることができたのには、それなりの応援もあったようだね。
大事な役目を果たしていたのは何といってもチビ久志君。
彼にせかされてほとんど行動を起こしたようなもの。
チビ久志君の果たした役割
このチビ久志君
演じている俳優は山口太幹君
昔から進出鬼没のところがあったんだけど、今回のエピソードでは木下さんとセット。
保さんが恵さんにプロポーズするきっかけを作ったのも彼。
彼女の左手の薬指に指輪がしてあるのを見つけて、ひょっとしたら婚約指輪なのかと解説。
そしてあきらめかける保さんに結果はともかくあなた自身が変わるためにも行動しなければいけないと諭す。
そう言われてみると、誰でもその気になりそうだよね。
それにしても演じていた野間口徹と仲里依紗はのびのび演技していて雰囲気がよく出ていた。
こういった毒を含まない演技だと演技する方もやりやすいのでは。
実は、保さんは恵さんに碁を打つことを申し込んだのだ。
できもしないのにね。
しかしこのときのチビ久志君の説得で、次に会ったときにはもうプロポーズをしているとの事。
恵さんはそのプロポーズを受けて現在のバンブーを一緒に切り盛りするようになったようだ。
今日のエールでは現在進行形のバンブーに祐一君と音ちゃんがいて、バンブーの夫婦2人に話を聞く設定になっていたね。
プロポーズの時の様子は恵さんが感動的に説明。
婚約指輪うんぬんの種明かしもしていた。
保さんの意気込みほどには恵さんは指輪の意識はかなり薄かった。
こんなきっかけで2人が結ばれたとのこと。
ささやかだけれど、ちょっとほほえましくもある不思議なエピソード。