くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

オムニバスエール オペラ歌手双浦環のルーツ

 

今日と明日で描かれるエールは、

あのオペラ歌手双浦環さんのパリ留学時代のエピソード

オペラ歌手に憧れてフランスに留学した環さんの様々な出会いと、別れを描いていく内容になっている。

いつもの通り、あちこち検索して調べてみたところが、やっぱり登場人物にはそれなりにモデルがしっかりいるんだよね。

果たしてどんな物語が隠されているのだろうか。

f:id:kuwa3972:20200618103756j:plain

パリのカフェで友達と

目次

画家今村嗣人との出会い

f:id:kuwa3972:20200618104133j:plain

今村嗣人は藤田嗣治がモデルらしい

さて物語のこんなところにもちゃんとしたモデルがいる。

こちらの画家は確かにこの時代フランスで活躍した日本人画家。

f:id:kuwa3972:20200618125334j:plain
f:id:kuwa3972:20200618125322j:plain
不思議なアピールが伝わってくる絵

ネットで調べてみたら代表的なものではこんな感じの絵を描いていたようだ。

この時代のフランスは、ピカソやダリが世界中を席巻し始めた時代

彼らのような超天才の中にあって画家として活躍するには、相応の覚悟と実力がなければ厳しいかも。

少なくとも他の人におもねってしまうような弱い精神力では務まらない厳しい世界。

しかし、調べてみた限り彼の描いた絵では独特の世界観があって、他の誰にも真似できない素晴らしさがあると直感する。

さて演じている役者だが金子ノブアキ

彼はもともとミュージシャンだけれど、NHKの覚えめでたく大河ドラマにも出演。

f:id:kuwa3972:20200618125725j:plain

織田信長の家臣として登場する

今日のエピソードを見る限り、役者としてもしっかりした存在感がアピールされていて、双浦環の恋人の設定にも納得できるかも。

今日と明日のエールで登場するが、今週の最初にあったようにタイトルコールはなしで、不思議な描かれ方をしている。

しっかりしたモデルがいるので、さらに調べてみて藤田嗣治と三浦環の実際の接点を調べてみたが、確かにパリに同時期滞在した事はあるようだが、2人だけのエピソードは検索されなかった。

エールの話の内容ではどうやら全て創作と思われる。

双浦環はまだ学生

f:id:kuwa3972:20200618104938j:plain

日々レッスンに明け暮れる毎日

パリに留学しに来ていたんだけど、縁があって恋人と出会ってしまう。

彼女自身はオペラ歌手を目指しているのでおよそ半年間、学校へ行って発声練習を中心としたレッスンに明け暮れる毎日。 

ちなみに彼女のモデルとなった三浦環さんもパリ留学の経験があって、そこでオペラ歌手になるべく勉強をしたようだ。

パリの生活

f:id:kuwa3972:20200618105051j:plain
f:id:kuwa3972:20200618105107j:plain
意気投合した2人は同棲生活を

 芸術家同士の2人はパリのカフェによく入り浸っていたようだ。

f:id:kuwa3972:20200618130250j:plain

いかにもパリらしいおしゃれな雰囲気

ちなみにこのパリでのやりとりの中で過去に見たことあるような人たちも登場する。

バーテンダーの役をしていたのがピーターフランクル

私は個人的にはラジオのFM放送のMCとして彼の番組を何度か聞いたことが。

音楽への造詣が深くて、彼の番組は聞いていて飽きないものがある。 

そんな彼が出てきて所々でセリフを述べて2人の恋路を解説する。

大体この辺の描き方を見ると、今までの朝ドラエールでは全く想像できない。

ちょっとしたトレンディードラマを思わせる。 

環と嗣人のそれぞれ

f:id:kuwa3972:20200618105148j:plain
f:id:kuwa3972:20200618105206j:plain
嗣人は個展の準備 環はプッチーニのオペラに応募

 思いがけず個展の話がやってきた嗣人。

せっかくもらった話を何とかものにしようと夜もまともに眠らずに必死に創作活動に専念。

こんな風に追い詰められて良い作品はできないよなぁと勝手なことを思いつつ。

さて2人は恋人関係にあるので、いかにも欧米らしい習慣をそのまま踏襲しているような。

朝ご飯をベッドの上で食べることは、古い映画でしか見たことなかったが。

ここではその古い習慣をあえてやって見せていた。

本当は、日本人なら顔を洗って歯を磨いた後でなければ気色悪くてとても食べられたものではないと思うが。

これがその当時のヨーロッパの習慣だったから、そのように振る舞って見せたような気がする。

ちなみにパリでは2人で同棲生活をしていたようだがそれほどお互いを束縛しあっていたようには見えなかった。

物語の展開

f:id:kuwa3972:20200618130946j:plain

三浦環 あのプッチーニとツーショット

物語の中で環さんはプッチーニの蝶々夫人のオーディションを受けるためにわざわざイタリアへ赴いたとあった。

物語の中でも語られていたが驚くほどの行動力。

周りがすべて外国人の中にあって、自らオーディションに参加、自分の歌を歌ってみせたのだ。

その結果なんと1時審査には合格とのこと。

実はここで物語は明日に続くとなっていた。

かたや画家として成功を夢見る青年。

そして声楽家として成功を夢見る女性。

この2人の人生がどのように関わっていくのか。

さてエールでは様々な登場人物に実際のモデルがいて、それらの人の運命を上手に取り入れる形で物語は構成されている。

ただし、様々なストーリーをつなぎ合わせているので、時系列に食い違いが出てくることも多々ある。

今回にもそういった事は存在する。

志村けんが小和田耕三として、山田耕作がモデルとされて描かれているが実はエールの中では双浦環よりかなり年上に描かれている。

ここで実際とは全く違うことがわかるのだ。

三浦環さんは日本のクラシック音楽會の草分けとして存在していて、何人かの後の日本の音楽家を指導しているが、その中に山田耕作もいる

つまりエールとは全く逆の立場と言える。

しかし驚きなのは三浦環さんはあのプッチーニからわざわざ自宅に招待されているのだ。

彼女の歌う蝶々夫人がそれだけ素晴らしかったせいだとネットの中ではあった。

歴史的にも重要なページに存在していた彼ら。

明日にどんな形でつながっていくのだろう。