昨日の放送はネットでも評判されることしきり。
俳優浅野忠信の真骨頂が見られたと。
失礼ながら、彼は朝ドラの脇役を務めるような俳優ではないだろう。
ハリウッド映画の主役を演じられる俳優。
その彼が朝ドラの15分のドラマの中の、1人の漁師役。
役不足と言ったらそれは明らかに言い過ぎだけど、及川新次は浅野忠信だからこそ演じられたのかもしれない。
しかし、俳優の底力とは凄まじいもの。
あの演技を見せられればおそらく誰もがぐうの音も出ないだろう。
昨日の流れを受けて今日からは永浦家のこれからのことが描かれる。
目次
晴れのち雨
亮と新次の話し合いが済んだ後、子供たち世代は外へ。
空を見上げてもモネがふとつぶやく。
全てが整った後は雨が降る😌
そういえば、雨降って地固まるって言うよね。
意味は同じだろうけど、多分、新しい何かが始まるときには、すべての人がハイテンションで高いモチベーションを維持する。
そこから暴走していかないために静かな雨で心を落ち着かせる。
そんなことが、言葉の意味に含まれるような気がする。
話し合いの後新次と達己さんのやりとりが描かれた。
達己さん流の励まし。
人生は、相棒となるべき大切な人がいなくなっても、長く続いていくし、そこに留まって悲しむ時間が全てではない。
その先にはさらにまた道が開ける。
2人のやりとりのエピソードが、物語全体のポリシーとして描かれていたよね。
永浦水産の歴史
事務室兼作業小屋を眺める耕治。
2011年の津波から永浦水産は何度かぺちゃんこに叩き潰されてきた。
しかしそんな災難にもめげることなく、歯を食いしばって事業を立て直してきた達己さん。
耕治にとってはそんな父親は自分自身の誇りでもあったと語られていた。
彼は、高校卒業と同時に仙台へ。
そしてさらには地元に戻ることなく、銀行員として活躍することになる。
そんな人生は、父親に背いているように見えなくもない。
今日はその辺のいきさつも最後の方で詳しく語られていたけど、達己さんは息子を漁師にしようとは考えていなかったらしいのだ。
名前についての説明がなされていたよね。
耕治
土を耕して水を治める。
自然に左右されずに自分の力で道を切り開く、そんな人生を歩んでほしいとつけられた名前らしい。
なるほど、説明されると納得する。
耕治の決意
父親に対して自分の決意を述べる耕治。
昔から憧れていたこと。
銀行員の仕事をする中で漁業関係の人とも関わりが。
その中で父親のことを賞賛する声が何人か。
あれだけ何度も叩かれているのに、すぐに立ち直って牡蠣棚の修復を始めている。
達己さんを見習って自分も頑張る
そんなことを聞くたびに自分の父親を誇りに思って、やがてはこの仕事をやってみたいと考えるように。
自分の妻を横に従えて、母親の写真も。
永浦水産を継ぐ継がないではなく、海の仕事をやってみたい。
ストレートな物言いに思わずたじろぐ達己さん。
しかし、様々なエピソードが告白されるたびに、難かった決心はやがてぐらぐらと揺れ始める。
海の仕事はこれから覚えることもたくさんある
一筋縄ではいかない
様々な理由を並べ立てても最後は
よし! わかった
捨て台詞で“お前になんか無理だ”と言った言葉はそれは励ましだよね。
親子の渾身のやりとりは、家族が見守る中しっかりつけられることになる。
亜哉子さんの思い出
物語は震災前、まだ亜哉子さんが学校の先生をしている頃の話。
雅代ばあちゃんは嫁の亜哉子さんが学校の先生をしていることが嬉しくて仕方がないとも言っていた。
働く女性がどれだけ大変でも明るく朗らかに頑張って自立できている姿は何よりも素晴らしいものに映っていたようだ。
最近では当たり前のようになっている夫婦共稼ぎ。
最近は収入のてんで夫婦で補いあう意味合いで夫も妻も働いている場合がほとんどだと思うが、お金の事ではなく、自分のやりがいのための仕事をしている人もたくさんいるのだと。
おかえりモネは物語そのものが最終段階に入る。
いくつか提示されたエピソードは全て決着がついて、これからの事について道が示されることになる。
永浦家と及川家はこの物語の主要な家だけど、その道筋はどうやらできたような気が。
あと残るエピソードは、心の問題を吹っ切ることができた亮君とみーちゃんの将来。
さらにはなんといっても重要な主人公モネについて。
彼女は仕事と恋愛の両方のテーマを同時進行で進めることになる。
まだウェザーエキスパーツの社員としての実績が挙げられていないので、何とかしてそこは結果を出したいところ。
と同時に、菅波先生とはどうなるのかな?
確か気仙沼にやってくる様子は予告編では見かけたけれど、そこでどんな話がされるのか。
今週のエピソードは明日で終了するが、そうなると残り5回で物語をまとめねばならない。
楽しむ側の私としてもそこは大いに気になる。