全部で120回の物語が今日めでたく完結。
後半はずいぶん急ぎ足で過ぎてきたエピソードだったが、様々な伏線の物語は今日何もかもが回収されて無事終了。
今年の春に始まった物語だが、当初いくつか抱いていた危惧は今やすっかりなくなったと言える。
さて、今日の物語では、今までの様々な過去の呪縛からどのようにして未来に進むのか、物語はへどんな結末で終わるのかが示される。
震災直後、アルトサックスの演奏を封印したモネは改めて音楽の価値を見出し、封印を解くことに。
そして、幼なじみたち物語の登場人物たちそれぞれも、未来に向かってしっかりと歩みを進めることに。
さらには、彼らの親の世代たちも過去から未来に向けて再び歩みを進める。
最後は朝ドラらしく明るく希望に満ちたものとなった。
目次
封印を解く
心の中に過去から脱出してしっかりと未来に向かう決意がみなぎってきているモネ。
以前はアルトサックスのケースを開けると元の自分に戻ってしまうような気がしてどうしても開けられなかったらしい。
開けてみて最初に目についたのは2011年3月12日(土曜日)の演奏会チラシ。
これは地震の翌日に行われるはずだった演奏会のときの案内。
音楽がトラウマになったわけではなく、やはり自身の記憶がモネを大きく傷つけていた。
あの時、音楽なんか何の役にも立たないよと言い放っていた彼女。
激しく傷ついた心では、音楽の値打ちを評価しようなんて気にはなりっこないね。
ネットを検索していたら本人のコメントが紹介されていた。
「おかえりモネ」本編の放送はきょうで最後です。
— 連続テレビ小説「おかえりモネ」 (@asadora_nhk) 2021年10月28日
清原さんからみなさんへのコメントが届きました!
#おかえりモネ #朝ドラ#清原果耶 pic.twitter.com/oGLqALiXSc
最初のこのエピソードでおかえりモネのタイトルが無事回収されていた。
幼なじみたちがサキソホンを手にするモネに口を揃えて「おかえり😂」。
これは多分中学校3年生位の設定だろう。
つまり15歳で2010年と思われる。
この翌年に地震に遭遇することになる。
及川家への祝福
亮君は2月に入って無事自分の船を所有することに。
そこでいつもの通りネットで詳しく検索してみると、モデルになった船がしっかり存在。
そして物語に合わせた大漁旗も。
やっぱり地元ではこういった情報は共有されていた。
19tの船ってこれぐらいの大きさだと、改めて納得。
確か北海道の持ち主から格安で譲り受けたと聞いたが。
おめでたい様子が画面からも伝わってきて、見ているほうも嬉しくなっちゃうようなシーンだったね。
ウェザーエキスパーツ気仙沼出張所の未来
やっぱりご時世を反映しているんだろうな。
気仙沼出張所の職員としてのモネの実績はネットに負うところが大きい。
今やなんといってもネット社会、私などネットなしでは夜も昼も明けない。
どうやら気象予報アプリに登録をしてくれて皆が双方向で情報を共有するシステムが利用者の増加でかなりの賑わいが。
どっちでもレアな情報をたくさん収集できるのでより正確な予報が可能になる。
モネ自身は、まだ利益を出せていないのでと謙遜するが。
朝岡さんは地道に続けることですよ❣️と屈託がない。
どうやら2年以内の実績評価はなんとなくうまくいきそうな雰囲気。
2022年初夏
亜哉子さんはかつての希望通り子供たちを相手に林間学校のようなものを運営している。
おばあちゃんがやっていたことをもう一度始めて、どうやら軌道に乗っているような。
実はこの時、物語はすでに2年半経った設定。
つまり、2022年の初夏を想定していると推察する。
物語の様子から見て2020年、2021年全世界を席巻した新型コロナウィルスのエピソードが無事終了したような雰囲気で描かれているね。
物語は今を飛び越して一気に来年までワープしているのだ。
注意深く見ていないとどこまでが過去で、今はどの辺を描いているのか見落としてしまうことに。
実はこの海辺でのシーンの後、モネは菅波先生と再会。
先生が“走ってきたんだろうな” 息を切らせて最初に交わしたセリフの中に
僕たちは2年半ぶりに会った‼️
このエピソードの始まる直前で、2020年の1月14日位だったと記憶。
確か中村先生から呼び出しが入って、呼吸器系の専門医が欲しいとの要請だったよね。
それがすなわち新型コロナを指していると誰もが気がついていたと思う。
あの時以来長期にわたって会えなかったんだね。
まとめ
改めてお互いの存在を腕の中で実感❣️
物語の中では結婚式にまでは至っていなかった。
モネの言葉
私たちには距離も時間も関係ないので。
男の気持ちとしては、物足りない気持ちがありありなんだけどね。
そして、この物語の大きなテーマだった気象予報。
物語の最初の方で語られていたと思ったけど主人公モネはとても耳が良い。
そのエピソードも一番最後で回収されていた。
まぁそんな事はともかく、物語は今日で全てが終了。
朝イチの朝ドラ受けもないまま、そのまま終わってしまったけど。
振り返ってみると脚本の緻密さ繊細さ。
俳優たちの全力投球の演技。
これらによって支えられた会心の出来だったと私は率直に思いたい。