くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ちむどんどん1週間振り返り 過去から未来へ

 

この1週間は、暢子の仕事場フォンターナを襲ったピンチについて詳しく語られた。

どうやら、戦前から続いていた物語も見え隠れ。

フォンターナはかつて働いていた矢作が事業に失敗。

悪意を持ってフォンターナまでやってくる。

退職金の請求と称して、よからぬことを企んでいるような。

こっそり夜、店に侵入して、その日の売り上げと、店の権利証を持ち出すことに。

今週はここからのエピソードが、ほぼ全てで描かれ続けた。

店には、権利証を携えた借金取りがやってきて悪質な嫌がらせの数々。

ついに耐えきれなくなったフォンターナは開店休業に追い込まれる有様。

これ以上はどうしようもないと思われた中、思わぬ助け舟が。

それはほかならぬ平良三郎

鶴見の沖縄県人会の会長が一肌抜いたことで、無事収まるべきところへ収まったような。

ちなみに物語の中で一貫して語られていたのは暢子と和彦の結婚に反対する和彦の母重子。

彼女は、家柄が合わないことを理由に結婚に反対し続けていた。

暢子のお弁当作戦に反応してくれたのはお手伝いの波子さん。

しかし、様々なやりとりを繰り返すうち、重子の心にもほころびが見え隠れ。

彼女のエピソードが語られるときに必ず引き合いに出されるのが中原中也の詩。

おそらくは物語の作者がお気に入りなんだろうと思うことしきり。

物語の中では三郎と房子の過去のいきさつも詳しく語られる

2人にも切なく辛い思い出が。

その苦しみは今もなお続いている。

仲間由紀恵と黒島結菜が沖縄の特別番組に登場していた

矢作が持ち込んだトラブル

借金を抱えていて利息の返済もままならない😓

彼は麻布かどこかに店を持ったらしいが、残念ながらうまくいかなくなって借金を。

ついに利息も払えなくなってしまった。

苦肉の策としてかつて働いていたフォンターナで金策をしようと。

フォンターナにしてみれば、甚だ迷惑な話だが、彼も切羽詰まっていて、借金取りに追われる身の上。

彼自身も素直にことが運ぶとは思ってなかったみたいで、夜人がいなくなってからこっそり事務所に侵入。

金庫からその日の売り上げ金と、権利証を退職金代わりと称して持ち出してしまう。

実はこれがトラブルの始まり。

矢作は権利証を自分の借金の代わりにと借金取り業者権田に渡したようだ。

店までやってきた権田が言うには、

権利証を1000万円で買い戻すことと毎月決まったみかじめ料を収めてもらうこと。

要求を完全に突っぱねたオーナーだったがそこから嫌がらせが始まる。

フォンターナの権利証

他人の手に渡ったことで重大な問題が勃発

権利証はその土地と建物が所定の人間の持ち物であることを証明するもの。

他人の手に渡るとすこぶる具合が悪い。

ただし、この書類で売り買いするためには、書類の中に押してある実印と印鑑登録の証明が必要。

全てが揃って初めて、売り買いが可能になる。

今でこそ法律で厳格に定められている内容だが、この時代、つまり昭和53年頃はまだ法律が整い始めてきた頃。

嫌がらせをされた場合、なすすべもなく受け入れるしかなかったのが当時のご時世。

要求を呑まなければ嫌がらせを

この時、執拗な嫌がらせが続いた挙句、フォンターナは開店休業にまで追い込まれる。

店の前に張り紙をされたり、ゴミを置かれたり、店内では大騒ぎをされたりでとても商売にならない。

困り果てたあげく、オーナー房子は一旦は要求を飲もうと決意するような。

この当時のご時世を考えると、よく不動産関係で地上げ屋とかが横行していたと思う。

ちょうど、田中角栄が総理大臣の頃で列島改造論と称して様々なインフラ整備が声高に叫ばれていた。

その関係で土地等の売買は右肩あがりで値が上がっていったような気がする。

普通に商売をしている者には全く逆らいようもない嫌がらせだったかもしれない。

青柳重子と中原中也の詩

かなりの時間を割いて紹介されていたと思う

重子を語るときにはなぜか中原中也の詩が紹介される。

物語の中で唐突に出てくるので、この著名な詩人を知らない人には何のことなのかちんぷんかんぷんかもしれない。

しかし、私もそうだが当時文学青年にとっては中原中也はかなり有名人。

彼の詩の愛好者もずいぶんいただろうと思う。

確か私自身も彼の詩集を文庫本で所有していたと思った。

重子は身分の合わない結婚を標榜して息子たちの結婚を決して許そうとはしない。

当初、物語的には数日で決着がつくものと思ったが、2週間以上かかりそうな雰囲気。

かなり入念に物語を作り込んでいる印象。

大城房子と平良三郎

扉1枚隔てているけど、決して顔を見せ会おうとはしなかった

三郎と房子は若い頃、結婚を約束した間柄だった。

しかし身分が違うとのことで三郎の親が猛反対。

三郎は自分の意見が通らないことに嫌気を起こして喧嘩に明け暮れていたと語ったね。

2人の関係は房子が三郎の実家からまとまった手切れ金を受け取ったことで終わりに。

彼女はその手切れ金をもとに店を持つことができたが、2人はお互いのことを思うあまり、自分は相手から嫌われ、憎まれていると思い込んだようだ。

お互い、気まずい気持ちを抱いたまま数十年が経過した。

しかし、それぞれが相手のことを考えない日は無い。

今回フォンターナがピンチに陥ったことで三郎が一肌脱いで解決のための働きを。

沖縄発の物語

平良三郎と多江 若かりし頃

戦前の若い世代の様子も詳しく語られていた。

物語は若い俳優たちをきちんと配置して丁寧に作られていたと思う。

物語的には強引な部分もあったが、俳優たちのひたむきな演技がそういった疑惑を帳消しにしてくれたような。

いよいよ来週は暢子たちは結婚しそうな雰囲気。

予告編でもそういったことが描かれていた。