始まったばかり、何やら怪しげな雲行きの今週のエピソード。
かつてフォンターナに在籍していた矢作は金策に困ったあげく、フォンターナの権利証を持ち出した。
それを借金取りに渡して、本人はとんずら。
借金取りは権利証を手に、買取と、みかじめ料を要求してきた。
さて、オーナー房子の反応は驚くべきもの。
一切の要求を突っぱねる。
さすがにこの世界で長く商売をやってきたもので、肝っ玉が座っているというか。
ここまで毅然とした態度が取れることに清々しささえ感じる。
オーナー房子の振る舞いに感動する店のスタッフたち。
うろたえるものがほとんどだったが、ここへきて、思い直して働くことに。
そんな事件があった翌日、いよいよ和彦が母親と2人してフォンターナまでやってくる。
東京で一流のイタリアンレストランフォンターナの料理を楽しんでもらうために。
提供された料理はいつも通りのマニュアルで作った、いつも通りの味。
何か特別なことが用意されていたわけではない。
いつもやっている自分の仕事を信じて料理を提供する。
その変わらない姿勢こそがレストランや働く料理人たちのアイデンティティー。
目次
借金取りの要求
権利証を手に買い取れと迫る借金取りの面々。
さらには、みかじめ料を払えと。
この時代すでに飲食業を始めとする水商売などは裏に暴力団関係の影がちらほらする部分も。
彼らは毎月決まったお金を徴収しながら、店の護衛のようなことをやっているように見せかけた。
要するに、定期的にカツアゲしに来るようなもの。
おそらく、今でも暴力団関係などでは日常的に行われているものと推察。
場合によっては、これらの裏側で、覚せい剤の密売とか売春とかあらゆる裏稼業が行われる場合も。
借金取りは、これらの裏稼業を認めろ!と迫ったようなもの。
もちろん、多くのきちんと商売をしている店はこんなことには手を染めないで済んでいるはず。
オーナー房子の心意気
借金取りからの要求をことごとくはねつけるオーナー房子。
私の店ではそういったことには関わりません。
きっぱり‼️
そうなると当然のことながら黙って引き下がるわけにいかない借金取り。
元はと言えば矢作の泥棒事件から始まったこと。
当の本人は雲隠れして行方不明になったまま。
戦後の闇市から出発したオーナーは、様々な修羅場を潜ってきたに違いない。
そこで培ったのは何にも増してタフな肝っ玉。
このくらいの脅しでうろたえているようでは一流レストランのオーナーなど務まるはずもない。
オーナーに反して、うろたえたのは店のスタッフたち。
お金を払おうとか、今度来たらぶん殴ってやるとか。
みんな目の前で起こったことに対して気が気じゃない。
しかし、オーナーは全く動じることなくスタッフたちを安心させた。
この先何があっても私がみんなを守る。
今まで通り決してみんなを裏切らない。
この一言で、スタッフたちも胸を撫で下ろす。
フォンターナを訪れる和彦親子
こちらの写メはオフショットのうちの1枚。
特別な料理を準備したと思いきや、実際のところいつも通りの料理を提供しただけだとまるでりきむところがない暢子。
どこかに落ち度があるのだろうと目を光らせる重子。
しかし、暢子はオーナーからしっかりと指導されていた。
いつも通りのサービスを心がけること。
今まで必死に働いてきた実績こそが、料理人としての自信。
自分自身のやってきたことを信じること。
さすがに、言い返すことのできなかった重子。
まだ、暢子と和彦の結婚を何とかして辞めさせようと必死でいる。
そして、いろいろ調査したあげく、オーナー房子の経歴も事細かに調べあげていた。
もちろんそこには、悪意がたっぷり。
しかし、房子は自分にとっては過去も現在も全ては自分自身。
隠すべきものは何もない。
存分に調べあげてくださいと。
戦後の苦労した世代は、常識的な世界とはかけ離れた経験も多数。
その中で培われたものは、何かに及んで決してうろたえることはない。
あるがままなすがままに生きていれば良いのだと達観している。
ストーリーはかなりシビアに流れるけど、撮影はスタッフも交えて和気あいあいなんだなと。
こういった写真を見せられると、安心する部分もあったりして。
事件
和彦親子が食事をしている最中に事件が起こった。
例の借金取りの一味がいちゃもんをつけてきたのだ。
トイレに行ったら壁から釘が出ていて服がやぶけてしまった。
弁償しろ‼️と
さすがに事情が飲み込めないスタッフたちは狼狽えるばかりだが、周りの客たちはおびえて皆そそくさと店から出て行く始末。
オーナー房子もやってきて、
平謝りに謝ってしかもお代はいらないと。
これは、暴力団連中がよく使う嫌がらせ。
映画とかでもよく描かれる暴力シーン。
こういった方法で店を追い詰め、そして金品を巻き上げる。
今日のやりとりはここまでで終わり。
今週のエピソードは始まったばかり。
この先どんなふうに展開されるんだろう?