今日を入れてもあと7回となった舞いあがれストーリー。
物語は、登場人物たち、それぞれのこれからを描く形でつづられる。
こんねくととABIKILUの共同作業で進んだ空飛ぶくるまの製作は悠人の紹介してくれた出資者に好評で、どうやら間違いのない出資を取り付けられた。
順調に進む計画は、いよいよ人を乗せて空を飛ぶための新たな期待作りに目指そうとする。
物語で描かれたもう一つのストーリーは悠人と久留美。
遠距離恋愛と言いつつ、この2人はしっかりとした絆で結ばれている。
ごくたまにしか会えないにもかかわらず、お互いのことを信頼しつつ愛を育むような。
さて、今日の最後で描かれたのが貴司。
彼がスランプに陥っている事はなんとなく伝わってきていたね。
今日それが明らかに。
事態は、これからの歌人としての活動そのものができるかどうかの瀬戸際に思われた。
編集者リュー北條に謝っていた姿が深刻さを改めて浮かび上がらせる。
それでも、リュー北條はあきらめてはいなかった。
貴司は苦しんでこそ、良い詩が読めるのだと。
ちなみに、物語の最後で描かれた年代設定が2019年。
もう私にとっては昨日の事と変わらない。
この翌年から、緊急事態宣言などのコロナ禍が本格的に始まるのだ。
目次
プレゼンテーション
悠人の紹介してくれた投資家たちを集めてのプレゼンテーション。
空飛ぶくるまの上々の出来上がりに感嘆の声を上げる投資家たち。
当然のことながら、専門的な説明も所々に加わる。
こちらの機体は重さ100kgを超えるが取り付けられたローターの推力55%で浮上するらしい。
どうやら何かのトラブルで1カ所が停止しても、残りでカバーできるような安全装置が組み込まれているらしいね。
予定していた浮上実験は無事に終了。
ABIKILUは刈谷の夢を実現するための投資を無事取り付けることができた。
プレゼンテーションの様子は申し分のないものだったと思う。
開発担当者の刈谷の心意気が存分に伝わる内容。
投資家たちも大いに満足して、自分たちだけでなく、これからさらに仲間を募ってくれそうな雰囲気。
これを機に空飛ぶくるまは人を載せることを想定した次のステップに進むことになる。
ABIKILUとこんねくとのタッグ
最初は2人だけのABIKILUで、計画は実現可能なレベルではなかった。
それが舞たちが加わったことで、次のステップに進むだけの準備が整う。
悠人が指摘した通り、世の中に初めて出るハードウェアはハードルが高いから、開発している人間の、カリスマ性がものを言うのだと。
刈谷の夢を信じてついてきた仲間たちはこんねくとも含めて、さらに大勢が結集しそうな雰囲気。
空を飛ぶくるまの実現は舞がいなければなし。えなかったことかもしれない。
彼女の存在はそれぐらい大切で重要。
物語で描かれていたのはこんねくとにはアルバイトを雇う話も。
ABIKILUには空力関係の得意な新しいメンバー招聘の話も持ち上がっていた。
この部分での展開は順風満帆。
岩倉家
岩倉にやってきたのは悠人と久留美。
この2人は、まさに遠距離恋愛の真っ最中で時々しか会えないけど、お互い信頼関係があって、2人の仲は良い具合に進展している。
めぐみは舞と悠人が協力して仕事をしていることが嬉しくてたまらない。
めぐみはIWAKURAを章君に任せてどうやら無事引退できたような感じだね。
久留美と悠人
この2人は、はっきりとした形でプロポーズするエピソードが描かれるんじゃなかろうかと思う。
悠人はかなり先進的な考え方をするけど、古風な部分もしっかり持ち合わせているので、律儀に昔ながらの手続きを踏むような気がする。
久留美はもうすぐ研修が終わって、いよいよフライトナースとしてヘリコプターに乗り込む。
長崎の病院だけど五島にも飛ぶと語っていた。
確かにあの地域は島が点在しているので空を飛んだ方が行き来は圧倒的に楽だろうと思う。
貴司
今日の最後に描かれたエピソードは思った通り、驚くほど深刻な展開。
思った通りの厳しい展開が語られた。
編集者のリュー北條もそこら辺はお見通しだったようだ。
貴司には普段の生活の中で、かつては生き生きしていた感性が失われてしまったようなところが。
自分の中から、今まで間違いなく力を発揮してくれた感性がどこかへ行ってしまった。
芸術活動とか開発する仕事とかは、基本孤独なもの。
それはABIKILUの刈谷のセリフの中にあった。
貴司は考えてみれば歌人としての仲間はいなかったかもしれない。
物語の後半に向けて最大の事件だと思う。