今日のエピソードが終われば、泣いても笑っても、あと5日。
舞いあがれはどうやらみんなが思い描いていたような未来が果たしてやってくるのかどうか、瀬戸際が描かれる。
思った通り貴司の苦しみは底なしだった。
彼は典型的なクリエイター。
芸術家は基本的に孤独なもの。
孤独に耐えて辛抱できたものだけが周りのコンセンサスを得られるのかも。
貴司は1度は、短歌をやめるとさえ言い出した。
しかし、考えれば考えるほど詩を詠むことの彼の宿命からは逃れられない。
悩んだ結果、
やっぱり捨てられない😭
勝手な想像だが、このような悩みは誰もが遭遇することではない。
おそらく、脚本家たちの思い入れが形になったのではないかと。
貴司は悩んだ末、かつて自分を導いてくれた八木のおっちゃんに会いたいと思うように。
おっちゃんは今パリにいるらしい。
パリ行きを勧める舞。
物語を見ていて、なんと優しく健気な夫婦なんだろうと誰もが思う。
家族会議をした結果、貴司はひっそりとパリを目指すことになる。
そして、肝心のデラシネとABIKILU。
こちらは順風満帆で計画が進行中。
目次
貴司の述懐
芸術家の感性がどこまで頼りになるかってのは凡人にはわからない。
貴司は子供の頃から文字を読んだり、書いたりすることに特別なひらめきがあったような気がする。
その延長上に今の活躍があったわけで、ベースになっている精神活動が何なのかはおそらく誰も考えが及ばなかったのでは。
結婚して娘が生まれて家庭を持ったことで、芸術家としての感性になにがしかの変化が起きたとしても、それは充分あり得ることだろう。
今まで、普通にできていた詩がどんなに頑張っても書けなくなった。
彼にとっては一大事。
編集者にせっつかれて、何とかして生み出そうともがけばもがくほど何も生まれてこない。
こんなに苦しいんだったら、『短歌を詠むのを辞めたい』とさえ思う。
思うに芸術家が順調に作品を生み出せる事は無いようだ。
私は、作曲家などの様々な情報を詳しく調べたことがあって、作品をよどみなく生み出せた作曲家は大抵早死にしている。
ベートーベンのような人でも、散歩に行ってフレーズを書き留める作業をした後、纏め上げるのに七転八倒して苦しんでいた様子も伝わる。
作家なども同じだろうと思う。
作家の畑正憲が文章を綴るのに、義務や責任が関わってくるとうまくいかなくなることを語っていたことが記憶に残る。
貴司はリュー北條にプレッシャーをかけられることで、より苦しんでいるような。
貴司と八木のおっちゃん
貴司の歌人としてのアイデンティティーは、八木のおっちゃんによるところが大きいだろう。
今日のエピソードの中でも、子供時代の様子が描かれていたが、孤独に創作活動を続けることが、どんなに苦しいかが詳しく述べられていた。
貴司の苦しみに真摯に向き合う舞はよくできた妻だと思う。
彼女は、夫の苦しみに気づいてあげられなかった自分を責めていた。
そこにしっかりと助け舟を差し出してくれたのがばんば。
ばんばは不自由な体ながら、家族がどんなふうにいるかをきちんと把握していた。
すごい!と思う。
貴司が苦しんでいたことも舞の仕事が順調だったことも全てお見通しだった。
貴司が苦境を脱するチャンスがあるとすれば、パリまで赴いて八木のおっちゃんに会う事。
物語の流れで何となく想像できる。
舞の力添えによって貴司はパリに行くことになる。
家族会議
家族会議で貴司のパリ行きについて議論がなされた。
無責任だとなじる梅津の両親。
ひたすら謝り続ける貴司。
そんな時、めぐみが助け舟を出す。
夫婦で決めたんだからえーやん😌
そして、この後が個人的に一番感動した部分。
ばんばがデラシネの店番を申し出ていたね。
そういえば、彼女は本を読むことにずいぶん目覚めていたような。
歩ちゃんの子守も含めて、ちょうどいい役割ができたのかもしれない。
この先は来週のエピソードを確認するしかない
予告編では八木のおっちゃんにあえていたと思う。
ABIKILU
ABIKILUはメンバーもたくさん増えて、いよいよ空飛ぶくるまは実用段階に入ってきた。
来週の予告編とも被るが、舞のパイロット姿もチラリと流れていた。
そして、懐かしい顔ぶれも、所々に。
柏木や由良など航空学校時代の仲間も登場。
やはり最終週なので、すべてのストーリーに決着をつける必要が。
おそらく最終回前後で、物語はまた何年かワープすると思う。
今日のエピソードでも2020年1月が描かれていたのでつい3年前のことになる。
私にとっては、ほとんど昨日の事。
さて、一体誰がどんなふうに舞いあがるんだろう