物語は、万太郎の成長ぶりが詳しく描かれると同時に、恩師蘭光先生との別れが描かれることになった。
名教館では、語学に関しては、万太郎の右に出るものはいないらしいとのこと。
先生のエピソードも紹介されていた。
辞書さえ渡しておけば、どんな英文もすらすら読むことができるらしい。
ただ、正直言って時代設定がどういったことなのか、いまひとつ不明な部分も。
少なくとも、昨日のエピソードからは何年か経過しなければ、これだけ勉強が進んだ状態にはならないだろう。
配役は変わらないわけで、9歳のときの少年が12歳に成長したとの設定のまま。
しかし、調べてみると、1868年には閉校したとあった。
実際に調べた年代と物語の設定は、どうも違う気がするけれど、深い詮索はここら辺で辞めることにして、物語そのものに集中してみたい。
万太郎は峰屋の跡取りとして本格的に当主と下の様々な仕事を学ぶ必要が出てきた。
私の想像では、少なくとも15〜16歳ぐらいになっているものと解釈。
店の仕事そっちのけで、植物研究に余念がない万太郎は周りのものから見ても変人奇人の類でしかない。
万太郎をかばい続けてきた祖母タキもそろそろ稼業の酒作りや商売を学んでもらう必要があると焦りを隠せない。
そんな中、名教館閉鎖の事実が明らかになる。
目次
万太郎
蘭光先生は生徒の好奇心を刺激して、目的を遂げるためにどんなことが必要なのかをしっかり自覚させてあげる。
当たり前の事だけど、人が成長するのに命令されるばかりでは多くは望めないから。
昔から言われてきたことだけど、本人のやる気。
やる気の原動力は好奇心と、満足感。
この2つを車の両輪のごとく巧みに駆使すれば、自分自身だって大きく成長することができる。
蘭光先生と出会ったことで、万太郎の人生は一変したんだろう。
昔はちょっと体を動かしただけで熱を出して寝込んでしまうようなところが。
どうやら、そういったことも影を潜めているような雰囲気。
配役が同じなので、さしたる差は無いように見えるが、実際は大きく変化しているんだろうと解釈。
タキの思い
タキは早くに亡くなった万太郎の母ヒサとの命をかけた約束があった。
万太郎を峰屋の立派な当主に育てあげる。
そして、それまでは自分自身が峰屋を死に物狂いで守っていく。
物語を見ていて感じるのは、どうやらそれはきちんと守られているなと思う。
親戚一同も峰屋の働き手たちもタキが当主として稼業をしっかり切り盛りしている事は明らか。
造り酒屋は、もともとは神社の神事として行われてきた様々な行事を江戸時代から盛んに流用するようになっていた。
玄関の杉玉は、新酒ができたことを知らせる意味がある。
これは、今でも残る習慣だと思われる。
私の隣街にも造り酒屋があるので、今度きちんと確認しておきたいと思う。
タキはを一人前の商い人にしようと考え始めたとしても、当然至極なことだっただろうと思う。
万太郎と仲間の生徒たち
名教館での万太郎は、もはや仲間からいじめられるようなひ弱な少年ではない。
少なくとも、学力の点では、トップを走るような。
紹介されていたエピソードでは、語学に関しては右に出るものはいないと紹介されていた。
辞書さえあれば、どんな難しい文章も読み解いてみせるらしい。
そして先生曰く、彼はこの先世の中に出たら日本だけでなく世界中の人たちの役に立つような仕事をするに違いないと。
この名教館が廃止になるとの情報が今日明らかに。
明治の小学校制度はちょうどこの後ぐらいに政府発令で全国に知らされた。
学校は廃止されて、小学校なるものができるとの事。
政府から派遣された先生なる者が生徒たちを教えるとあった。
蘭光先生を始め、ここで教えていた人たちは全て廃業になってしまうようだ。
この頃の明治政府は、私の印象の中でもドタバタ劇が続いていたと思う。
明治維新の後、一気に鎖国を解除したので、他の国との格差を一刻も早くなくす必要があった。
社会資本をとにかく素早く揃える必要が。
そのための土台となるものは最初に挙げられるのは教育だろう。
これらは皆、富国強兵の一環として決められたことだと理解している。
蘭光先生との別れ
蘭光先生は学校を辞めるにあたって、わざわざ峰屋にやってきて、万太郎を誘ってキャンプに出かけると言う。
タキに挨拶をした後、万太郎ともう1人の生徒を連れて仁淀川まで。
そこで、場所を設営して、ご飯も現地調達のようだ。
今日はそこまでで物語は終了したが、明日の週最後のエピソードでどんな仕上がりになるんだろうか。
おそらく、その後は、本来の役者たちが演じるエピソードにひとっ飛びするものと思われる。
時代設定が何年になるかも興味津々なところ。
何よりも万太郎は峰屋の当主になるわけではない。