今週はブギウギの転換点ともなるべき1週間だった。
終戦後、日本は混乱真っ只中にいた。
そして、昭和20年12月いよいよスズ子たちは戦後初のステージが。
長くブランクのあった彼らだったが、最初のステージを見事に成功させると、その後は次々とオファーが舞い込む。
忙しい日々を過ごす中日本には混乱の中から未来へと進む足がかりも。
終戦の翌年、昭和21年1月。
スズ子は自ら率いる楽団の存続について重大な決断を下すことになる。
それは苦楽を共にしてきた仲間たちを自分も含めて全て自由に解き放つこと。
つまり楽団の解散。
決断は重く切ないもののように映ったが、それぞれが音楽の道で苦楽を共にしてきたこと。
そして次のステップでは、それぞれが思う通りに主役となって活躍する。
結成当時苦し紛れの運営を頑張ってきたが、全員の様子を見るにつけ解散するのが妥当と言う話に。
スズ子は楽団員たちに感謝の気持ちを表すと同時に、楽団員たちもスズ子のおかげで音楽を継続することができていた。
それぞれはは新たなステップを踏み出すことになる。
物語はここで大きく転換点を迎えることに。
スズ子は今までとは違って単独の活動をすることになるが、周りの人間関係はたやすい運命を約束されたわけではなかった。
目次
終戦
スズ子が歌うことを続けるために、自らの楽団を率いることを決意したのが昭和17年。
それから4年経ったとの設定になる。
終戦した頃、世の中は混乱の真っ只中。
それでも8月15日以降、12月に日帝劇場再開の知らせが届く。
もちろんスズ子にはオファーが。
その時の国内の著名な歌手たちが勢ぞろいする集まりで茨田りつ子も同じように登場することになった。
悔しい思いを乗り越えて、それぞれが今新たな道を模索し始める。
りつ子もスズ子もの楽団を率いていたので、それぞれ他の歌手たちとは覚悟が違っていたかもしれない。
復活福来スズ子の楽団
長くブランクはあったが、全力での舞台を終えたスズ子。
りつ子とも苦しい時代をともに乗り越えた連帯感のようなものが生まれていた。
物語は昭和21年1月。
復活を遂げた楽団は休む間もなく様々なオファーへの対応に追われた。
やはり日本復興の鍵となったのはどれだけ励まし励まされるか。
スズ子の歌手としての値打ちが誰もが求めるものだったかもしれない。
解散劇
楽団は結成からおよそ4年。
忙しい日々だったがここへきて、メンバーたちの遅刻早退が目立つように。
楽団員たちそれぞれが助っ人としてよそで演奏することが増えてきたのだ。
事情を知ったスズ子は楽団創設の頃の昔を懐かしく思い出すことに。
あの時は歌う場所がなくて、自ら舞台を作り出すために楽団を結成することにした。
苦し紛れの見切り発車だったが、メンバーは力を合わせて困難な時代を生き抜いてきた。
今、楽団の座長としてこれからのことを考えてみる。
既に音楽で食べていくことができるようになったメンバーそれぞれのことを考えると、当初の目的は既に達成されたものと判断。
ここから先は楽団を潔く解散して、それぞれが自分の道を進むべきだと。
昨日のエピソードで描かれた解散に至る物語となった。
昨日描かれたこのシーンはネットのあちこちで感動と称賛のコメントが相次いだ
思わずもらい泣きしそうな感動的なシーンだったと思う。
それぞれがお互いに感謝の気持ちを述べる かつてないほど素晴らしい場面だったように記憶。
次にくる未来
楽団を解散すると同時に付き人の小夜も退団する。
彼女はどうやら米兵の恋人ができたような。
既に公開されている来週の予告編では、一旦退団したはずの小夜が再びスズ子のもとへ。
恋人に捨てられてしまったと訴えていた。
さらには恋人のサムに詰め寄るスズ子の様子も。
断片的な場面だけの紹介なので、ストーリーがどのように展開するか全く読めない。
しかし、当時のご時世を十分に反映したエピソードだと思う。
スズ子はさらに舞台女優のオファーが舞い込む。
モデルの笠置シズ子は戦後は歌手活動を辞めることになって、俳優業に転身した。
そのエピソードも再現されるものと推察する。
また、歌手活動は戦後になってからの方が有名だったかもしれない。
1番のヒット曲「東京ブギウギ」は戦後の作品。
もちろん作曲は服部良一。
少しずつ女優としてのキャリアを積み上げていくスズ子。
俳優にもかなり厳しいパフォーマンスが要求される。
しかし、ブギウギの物語の真骨頂はこれから待ち受けることになる。