物語は戦後からやや時間が経った時期を描いている。
どうやら、戦後から5年が経って1950年のナレーションを確認。
スズ子は相変わらず歌手活動や映画撮影などの仕事も入って、順風満帆な芸能活動を続けていた。
しかし、スズ子にとっては愛子の子育てが同時進行。
何もかも1人でやることに限界が訪れると思われた。
そんな中いつの時代も世の中を賑わわせてくれるのは、週刊誌や新聞の芸能記者たち。
彼らは面白おかしくあることないこと書き立てて、いろんな意味で世の中を牽引していたのかも。
そんな中、スズ子と茨田りつ子はたまたま近づいてきた芸能記者「鮫島」の口車に乗って険悪な間柄に。
しかし、歌手として全力で活動していた2人はそれぞれの実力を認め合っていたことでお互いに謝罪、ぎくしゃくした関係は元通りの信頼関係に。
スズ子の子育てと仕事の両立で奮闘する様子を見たりつ子は思いがけない粋な計らいをする。
それがなんとお手伝いさんの紹介。
新しくやってきたお手伝いさん「大野晶子さん」はりつ子と同郷て青森弁丸出しの朴訥な方。
物語で描かれた彼女は、てきぱきと仕事をこなす事はもちろん驚くほど推しが強い。
彼女がお手伝いとして、家に入ってくれたことでスズ子には仕事に集中できる環境が準備されたと言っていい。
目次
仕事と育児同時進行
いつの時代でもそうだが、働く女性が子育てを同時進行で行うのは至難の業かもしれない。
スズ子は愛助との忘形見愛子の子育てをしながら芸能活動を続けていた。
歌手としてはもちろん、映画などにもオファーがあってそのほとんどは断らないつもりでいるようだ。
特に山下マネージャーがきちんとスケジュール管理をしてくれるので複数の仕事を同時にこなすことも可能。
ここで愛子の存在は、仕事にはやはりリスクでしかなかったのは事実。
まだ幼い愛子は必ず誰かが見ている必要が。
最初に大変な目にあったのは山下マネージャー。
彼の対応にも限界が近づきつつあったのは事実。
現場でも子連れで仕事をするスズ子はどうしても周りの協力を頼まざるを得ない。
そんな中、愛子が怪我をする事故が発生。
恐れていたことが起こってしまったので、これから厳しい対応を検討するしかなくなった。
このまま仕事と子育ての両立はかなり厳しいと思われた。
芸能記者 鮫島鳥夫
三流週刊誌記者の鮫島はネタになるような話を求めてあちこちに出没。
記者たちは特に著名人の周りにうろつくのは今も昔も変わらずで、はっきり言えば誰からも嫌われる存在。
ブギウギでは悪者役を彼が一手に引き受けてくれるので、物語の進行が驚くほどわかりやすい。
敵味方に分かれた舞台設定をこしらえるのは、物語をわかりやすくするのには最適の手段だと思うので。
鮫島を演じるみのすけのインタビュー記事によれば、違和感なく鮫島を演じていると語っていた。
わかりやすいキャラクターなので演じやすいのもあるし、何よりも周りから大いに注目される。
悪役だろうが善人役だろうが、存在感こそが役者の全てだと思うので役者冥利に尽きると言える。
茨田りつ子との確執
りつ子とスズ子の2人の対談は鮫島の罠にどハマりして物別れなまま終わってしまう。
これこそが鮫島の1番望むところ。
りつ子とスズ子はお互いの歌手としての存在を認め合っているからこそ、それぞれの活動が気になる。
特にスズ子が歌手活動以外にも手を出している事は、りつ子の理解の範疇を超えていたような。
歌手なんだから歌に専心しなさい
りつ子の偽らざる気持ち。
愛子を育てるために仕事を選ばず何でもやらなきゃ とスズ子。
2人の考え方は微妙な食い違いがあって、お互い理解しあうためにはそれなりの努力も必要。
鮫島の策略によって仲違いさせられてしまった2人。
しかし、いち早くりつ子が関係修復に動く。
自分が言い過ぎてしまったことを素直に謝罪。
りつ子にとって愛子は面倒見きれなかった自分の娘の代わりとなるような存在。
子供を愛する気持ちはスズ子もりつ子も同じだったと思われる。
ブギの女王を支えるお手伝いさん
りつ子がスズ子のために起こした行動は信頼できるお手伝いさんを送り込むこと。
今週から登場したお手伝いさん大野晶子さん。
りつ子と同じ青森県の出身で方言丸出しだが驚くほどの存在感。
女優木野花の女優魂を見た気がする。
彼女はお手伝いさんもさることながら、愛子の子守役としての役目が大きい。
おてんばで神出鬼没の愛子の面倒を見られる人はそう多くは無い。
スズ子がこれからも芸能活動を続けていくためには、どうしても必要な子守とお手伝いさん。
来週も彼女の活躍が期待される。
そして予告編で公開された映像によれば、来週はいよいよ我々がよく知る様々な楽曲が紹介されるらしい。
名曲と呼ばれるブギの作品が多数。