太鼓芸能集団 鼓童
目次
日本には様々な芸能集団があるがこのグループは和太鼓を中心とした、しかも佐渡島を本拠地とするローカルでいながら極めてグローバルな活動をしている。
正直なところ、名前程度の知識しかなかった。
しかしながらテレビで時々特集番組が組まれるなど、知名度は決して低くはない。
インターネットでのブログなど自らの紹介も丁寧に行われており、そこから活動の説明をしっかりと読み取ることができる
2012年より、鼓童は正式名称を「太鼓芸能集団 鼓童」としています。鼓童をご紹介いただく時には、最初の一度はまずこの正式名称でお願いいたします。
ご紹介いただく時は「佐渡を拠点に、国際的な活動を行なっている太鼓芸能集団」、「日本の伝統芸能を現代に再創造し、新しい舞台表現を創りだしているグループとして、世界各地で高い評価を得ている」などと、加えていただければ幸いです。
決して誇張ではなく、その活動のバイタリティーはまさに世界標準と言っていいだろう。
和太鼓のパフォーマンス
鼓童は鼓動に通じるようだ。
言って見れば命の表現に他ならない。 心臓の鼓動はまさに命の鼓動であり、鼓童はその意味も含むとあった。
音楽のおそらく最初に出来上がったであろう三要素の1つ、リズムが命の表現方法としてここでは採用されているのだ。
和太鼓を中心としたパフォーマンスを行う団体なので、そのパフォーマンスの一端を映像で見てみると百聞は一見にしかずである。
鼓童ワン・アース・ツアー「道」/ Kodo One Earth Tour: Legacy
こちらの団体はYouTubeのアップも遺憾なく行われており、映像ソースとしては申し分なく充実している。
しかしながら思うのは、こういった映像での内容は生で見ることには決してかなわないのである。
やはり生の演奏を見るのが1番だろう。
全国また世界中から公演依頼があると聞く。
出発は佐渡島の一地方であるはずなのだが、その名声はそこにとどまる限りではない。
様々な活動をしてきているが、その一端を少し紹介してみると
- 日本ゴールドディスク大賞 アルバム部門(1990年)
- 国際音楽産業見本市 映像音楽コンテスト音楽ビデオ長編部門 最優秀賞(フランス 1994年)
- 外務大臣表彰、国際交流基金地域交流奨励賞(1994年)
- 第37回日本レコード大賞 特別賞(1995年)
- 新潟県知事表彰(1999年)
- 第12回ふるさとイベント大賞 大賞(総務大臣表彰)(2008年)
- 第33回松尾芸能賞 邦楽優秀賞(2012年)
これらの内容を見てみると、一級品であることがよくわかる。
普段からのたゆまの努力がなければこれだけの結果が伴う事は無いはず。
何よりも素晴らしさを感じるのは、すべては日本の伝統芸能によるところだからだ。
研修生を募る
こちらの団体では、毎年研修生を募っている。2年間の研修で、様々なことを学ぶ。
佐渡島の廃校になった学校の建物を利用して合宿所として活動しているようだ。
研修生はその中で寝泊まりをし、太鼓に代表される日本の伝統芸能を学びながら、様々な文化風習をも同時に勉強するのである。
テレビでも紹介されているが、こちらの生徒たちは日本人だけとは限らない。
外国人のしかも女性も数名参加しているようなのだ。
日本の伝統芸能に対する外国人の憧れは1部の人たちにとっては極めて熱意あふれるものであり、この和太鼓の勉強もそうだが、他にも庭師や、また他の様々な工芸品などの分野で外国人の研修生(弟子)なるものが存在している。
鼓童では、昨日のテレビの番組で外国人の女子の紹介がなされていた。
もちろん研修生である。
日本語を学ぶだけでも大変なのに、さらに芸能全般を含む日本人の精神世界をも学ぼうとする情熱は並大抵のものでないことを感じるのである。
昨日紹介された彼女は こちらの方
実績の凄さ


舞台では様々な分野の著名な人たちとのコラボをしているのでも有名。
歌舞伎役者であるとか、舞踊をされる方、はたまたアニメーションのキャラクターも共演対象となっている。
鼓童を調べてみて、特に感じたのはインターネットでの情報公開が実に丁寧できちんとしていること。
知りたい事は全てこちらにアクセスすればわかるような段取りに。
調べてみてわかったことですが、こちらでは様々なグループというか、編成というか、たくさん存在しているようです。
これらのステージ上で活躍するメンバーは全体の何十人かのようです。
鼓童では、スタッフや研修生を含めた総人数は100名を超える位のようです。
演奏活動その他の芸能活動でやりくりをしているようですが、応援のための様々なファンクラブのようなものもあるようですね。
ホームページの中にアクセスするとそういった案内もきっちりと載っています。
まとめ
日本の伝統的な芸能がこのような形でメジャーに活躍できるのは部外者であるものにとっても日本人としては誇りに感じるもの。
特に、こちらのグループでは男女の別なく活躍。
平たく言えば、男女平等であり、また、少ないですが外国人の方も参加されていて、その意味では非常にグローバル。
研修生は2年間の教習を終えると、特に実力を認められたものは準メンバーとして登録されるようです。
しかしながらここで半分以上は登録されないと言われてました。
こうして古い落とされて残った準メンバーも、正規メンバーに昇格するのはさらにまた半分以下のようです。
パフォーマンスを行う上でかなり高いレベルのものを要求されている。
日本風に言うならば切磋琢磨によってこのレベルは築かれているのだが、このような向上心を日々たぎらせなければ、鼓童自体が、ここまでの存在にはならなかったのかも。
おそらくはこれからも様々な行事において目にすることがあるはず。
その活躍に注目しながら、見守っていくことに。