今週からはいよいよチームサメジマが起動し始める。
先週末モネと菅波先生の会話で語られていた謎の部分は、今日の物語の冒頭で簡単に答えが出ていた。
あなたのおかげで助かりましたは麻薬の言葉。
菅波先生はこの言葉の持つ魔力に取り込まれて1人の患者さんの人生を奪ってしまったとの告白。
でも、命に別状があったわけではなく今は元気に暮らしているとのことで、詳しい事情はまだ語られずじまい。
おかえりモネのポリシーとして、誰かのために自分を捧げる心は突き詰めるとどうしても自分の欲望の枠の中に入り込むしかない。
それをバランスよく防いで力を発揮するには、最初の目標を自分のためにと決めて、そのために頑張った結果が誰かのためになれば良いのではと。
今週はそこから車椅子マラソンランナー鮫島祐希のエピソードが語られる。
目次
朝岡さんが招聘したドクターは❓
チームサメジマの最初の会議にやってきたドクターはなんとモネがよく知る中村先生。
菅波先生と同じ大学病院で、菅波先生の指導医を務めている。
朝岡さんはこれからのスポーツ気象は医学的な裏付けの下、発展しやすい分野だがいかんせんまだ始まったばかりでどうしても実証データが欲しいのだと。
特にレース当日の気象情報とマラソンランナー鮫島さんのフィジカルな能力がどのようにかみ合ったときに力が発揮できるのか、その検証作業がどうしても必要不可欠になってくる。
そこまでの説明をすると中村先生も選手本人の様々なデータ分析はやはり医者が関わらなければ不可能だなと納得。
鮫島さんを始め、気象予報士たち全員も中村先生に頭を下げてお願いをする。
どうか力を貸してくださいと。
やっぱり菅波先生
鮫島さんは車いすマラソンランナーのプロ選手として活動しているらしい。
レースに出るためには様々な面でお金が必要になるが、スポンサーを見つけてお金を出してもらっている。
そして、もし自分が結果を出せなくなったなら遠慮なく切り捨ててくれと話したところが今は結果が出せなくなってすべてのスポンサーから手を引かれてしまって無収入。
しかし、どうしても勝ちたい思いがあって、周りに様々な人たちが応援の輪を作ってくれている。
練習場所もそうだし、車いすマラソンのレース用車いす、それら皆周りの人の支援で作っているとの事。
ただし、今は全くの無収入になったのでコーチすら雇うことができないとぼやいていた。
そうこうしているうちにトレーニング場にやってきたのはやはり菅波先生。
中村先生のラインなのでなんとなく物語的にもそんな流れになってしまう。
さしたる驚く様子もないモネと医者としての務めを果たそうとする菅波先生。
菅波先生と鮫島さんは初対面になる。
医者としての最初の仕事は様々なデータを全て蓄積していくこと。
分析するためにはどんな条件の時にどんなパフォーマンスができるのかをしっかりと把握する必要がある。
言われたことを全面的に受け入れる鮫島さん。
9月の末に行われる選考レースはまだ暑い気候が予想されて、それは鮫島さんにとってはかなり苦手な条件になる。
彼女はとにかく寒い方が調子が出るタイプ。
暑いレースではどうしてもバテてしまって良い成績を残せていない。
そのためにレース当日の気象予報と、それに基づくフィジカル分析を怠りなく準備して必ず勝てるような条件を見出していく。
暑さ対策と、暑さに強い体質改善と。
気象とフィジカル面と両面作戦
気象データを読み間違えば当然レースに勝つことができない。
朝岡さんは過去にそこで手痛い失敗を経験している。
今は皆気象予報士としてそれなりの腕前を駆使。
当然のことながら当日の天気予報も分単位で細かく割り出すことも可能だろう。
問題は鮫島さん本人がどれだけ優れたパフォーマンスを行えるのか。
もともと持っている力を全て発揮できればレースの条件をクリアして代表入りはたやすい。
しかし、鮫島さんにどんな弱点があるのかは未だ未知数の部分が多い。
そこをなんとしても解明して改善する手配をする必要が。
限界近い運動した後はどうしても数字的に厳しくなってしまうような感じ。
医者として菅波先生は、カルシウム不足など栄養面のことも気にかけていた。
筋肉の痙攣は一般的にはカルシウム不足を疑う場合が多いはず。
その他にも、毎日のデータ取りで少しずつ鮫島さんの体の秘密が解明されていくようだ。
モネと菅波先生
この2人はとても親しい間柄なのに、それぞれ恋愛関係を意識するようなことにはなっていない。
菅波先生はそれなりに意識する部分もあるようだけど、モネはあまりにも鈍感。
自分自身がどんな気持ちを抱いているのかまるで考えが及んでいないようだ。
そんな中トレーニングが終わった後2人とも帰る段になって傘が1本しかないことに気がつくのだ。
そこで相合い傘となったのだが。
今日の物語はここまで。
菅波先生の強制夏休みの10日間はほぼ毎日こんな感じが続くのでは。