なつと一久さんの将来に関わる話が、今日から具体的に始まったよね。
あのマコさん 自分で会社を立ち上げたとのこと。
マコプロダクション。
テレビアニメの制作会社で今始まったばかりらしい。
一久さん 是非にと誘われてみて、行きたい気持ちは満々なんだけど、なつと生まれてくる子供のことを考えると、即答で返事をできない気持ちがあった。
今日はそんな一久さんの心優しさと、マコさんのアニメにかける情熱についての物語。
目次
なつぞらでは描かれないが、手塚治虫の虫プロと深い関係が
中村和子さんと一緒に写っているのはなつぞらで井戸原さんのモデルとされる大工原さん。
彼は伝説のアニメーターと呼ばれていた。
東映動画時代、作画や作画監督を務めた凄腕のアニメーターとされている。
実は、東映動画からは大勢のアニメーターが飛び出して新たな活動を始めた経緯があるのだが、大工原さんは最後まで東映動画に残ったメンバーと言われている。
ちなみにマコさんのモデル中村和子さんは一旦は結婚して仕事をリタイアしたのだが、ご主人が手塚治虫のところで働いていた関係で、人手不足を補う意味で虫プロに参加したと聞いている。
彼女は、鉄腕アトムの制作に深く関わっている。
今日のドラマの中でも一久さんを誘うときのセリフで、
「最近のテレビアニメは、絵が動かないのが新しいやり方なのよ」
実は、中村和子さんの有名なセリフらしい。
テレビアニメでは映画を作るような凝った作業は不向き。
どうしても締め切りと予算の枠の中でしっかりと作っていかなければならない。
ひとつひとつにこだわっていたら、放送に間に合わなくなってしまう。
しかし、マコさん曰く
「一久さんらしさはそのままでいて欲しい」
なつと暮らす一久さんはカドが取れて、すっかり物わかりが良くなったように映ったから。
中村和子さんは、“鉄腕アトム”以外でも“ワンダースリー”“リボンの騎士”を始め、あの当時発表されていたアニメをことごとく手がけていた。
手塚治虫が気にいっていて、中村和子さんをとにかくよく使ったようなのだ。
中村さんは現在もご存命なので、できれば最近のインタビューなども聞ければと思うことしきり。
一久さんの優しさ
一久さんはなつと生まれてくる子供のことを考えると、自分が仕事をして家庭を開けることをよしとしなかったのだ。
とにかく今もそうだが、生まれたすぐの赤ちゃんを預かってくれるような保育所は聞いたことがない。
やはり、1年ぐらい経たなければ、保育所としても受け入れにくいのが実情。
そして今日のドラマの中で明らかにされたこと。
一久さんは茜ちゃんのところに時々やってきて、子育てについてのレクチャーを受けているとの事。
茜ちゃんの子供 “明子ちゃん”のお世話を通じて、おむつの変え方、おむつのこしらえ方、ミルクのあげ方など熱心に勉強しているようなのだ。
その事実を知ってしみじみ喜びをかみしめるなつ。
生まれてくる子供のことを考えると、やはり誰かが世話をしてあげないといけないわけで、夫婦2人が働いてしまえばどうしても問題が。
今のように産休制度がしっかりしていなかった時代。
夫婦が共稼ぎで仕事をする事は本当に大変だったようだ。
今でも、結婚をして子供ができてさらに働くとなると同様の苦労を強いられる。
制度があったとしても、利用できるかどうかは民間会社では、難しいかも。
普通で言えば、1年以上現場から遠ざかることになると思うので、会社としても二つ返事で穴埋めができるわけではないだろう。
マコさんの新しいプロダクションでは、子育てするお母さんにとっても働きやすい仕事場を提供するとの話だった。
マコさんにしてみれば、一久さんもなつも 2人揃って引き抜きたかったのだ。
それだけこの2人の実力と情熱を評価していた。
下山さんも参加しているマコプロダクション
この物置のような場所が、新しく始まるマコプロダクション。
まだ作画の作業には入っていないが、どうやら具体的なプランも決まっているようで、何よりも下山さんが既に参加を決めている。
茜ちゃんは子育て中なので、旦那さんがこちらで働く格好に。
どうしてもアニメをやりたい一久さん。
この作業場を見るにつけ、1年後の約束で就職を決めるのだ。
やはり最初の1年は、どうしても子育てが大変なので自分が生まれてくる子供の世話をするとの決意で。
なつとの会話の中で、それぞれが協力しあって子育てとお互いの仕事をやっていくことが改めて確認されたのだ。
なつぞらでは実際のモデルがあちこちに存在するので、一体どれなんだろうと思いを巡らせつつ、毎朝見るのがルーティーン。
しかし、オリジナルのドラマなので、そこは脚色されたり、新たに付け加えられたり削除されたりすることも多いと言える。
まとめ
モデルとなった中村和子さんが会社を立ち上げた事実は無いのだが、このマコプロダクションにモデルがあるはずとの意見は多い。
いろいろ調べてみたが、どうやら1965年立ち上げのAプロダクションではないかとの事。
ここはその後シンエイプロダクションに名前を変えて現在も続いている。
ドラマの中では下山さん、モデルとなった大塚康夫さんは“ルパン三世”とかの監督を行っている。
ここでの企画書“3代目カポネ”はこちらも色々とTwitterでは意見があったが、やはり“ルパン三世”がモデルではないかと。
実際のモデルもそのような流れで来ているので、そこはその通りに踏襲しているような気がする。
後は、1年後に一久さんが参加するのでは、やはり遅さを感じるので、物語はもう少し端折っていくはず。
茜ちゃんが助け船を出して、子育てを応援してくれると、ネタバレではなっていたが、明日以降の物語でどのように語られるのだろう。