昨日の続きから始まった物語。
喜美ちゃん曰く
「なんでや?」
お父さん曰く
「男の意地や!」
さてここから一晩 考え抜いた喜美ちゃんの決意表明から始まることに。
目次
男の意地と女の意地
お父さんのセリフでは、
「女にはわからん男の意地って言うもんがある。」
それに反応した喜美ちゃん。
女にはないのかなと(意地)。
でも考えてみると、自分にもついこの間思い当たる事件が1つあったこと。
妹の直子ちゃんと紙芝居を見に行った時に、ポン菓子を買うお金がなくて、帰ろうとした時も、紙芝居のおっちゃんから、
「紙芝居だけやったらただやで」
そう言われたときに、自分も直子ちゃんと同じようにみたかったんだけど、自分の気持ちの中で“どうしても引き下がれない面子”のようなものが生まれていた。
本当は見たいんだけど、“そんなもの誰が見るもんか!”と思う気持ちの方が勝って、結局見ないで妹の手を引っ張って帰ってきたんだけど。
それは自分にとってみれば“女の意地”
「女にも意地があるんだから。」
お父さんは、朝早くから、娘のこんな話をきちんと向き合って聞いてあげていた。
「そんなもん めんどくさいから後にし」
と言ってしまえばそれまでなんだけど、娘の気持ちをきちんと受け止めてあげるあたりがこのお父さんのある意味優しい所。
ただし、女の意地ははっきり言ってあまり認めようとはしていなかったね。
喜美ちゃんは“男でも女でも気持ちの上でどうしても引き下がれないことがあるんだ”と、しっかり学んだようだ。
風間さんも納得 喜美ちゃんの心意気
風間さんは川原家に挨拶をした後は、そのまますぐに東京へ帰るつもりだったのだが、喜美ちゃんとお父さんのやりとりを聞いているうちに、喜美ちゃんから要望のあった柔道の手ほどきを受け入れてあげようと心に決めたのだ。
しばらくの間、信楽の里に逗留して 子供たちに柔道の指導をする。
そのための場所とか、柔道着等の手配をしに来たのだ。
喜美ちゃんに柔道を教える話が周りに知れ渡ったときに、大人たちはこぞって言い出し始める。
「家の子にもぜひ教えてやってほしい。」
そして子供たち数人が、風間さんに弟子入りすることに。
とても不思議な縁で、風間さんの心を動かした喜美ちゃん。
風間さんが東京へ行きたがるのには、それ相応の理由があるのだが。
実はここからはネタバレなので、まだ先に語られる話の内容。
満州へ赴いた風間さんは実はその時に結婚をしていて奥さんを1人残していたのだ。
満州から引き上げてきたときに奥さんは音信不通でどこにいるか分からない状態。
東京にいるらしいとの思いから、探しに行くつもりで東京行きを決めていたようだ。
実は、この後 風間さんは東京に行って奥さんと再会できる。
スカーレットでは、実はここの描き方はハッピーエンドでは無いようだ。
生き別れた風間さんの奥さんは、実は他の男とすでに一緒になって暮らし始めていた。
風間さんはそのことを思い知らされるのだ。
そして自分が愛した妻の幸せを願って、自ら身を引く。
風間さんらしい振る舞いと言えばそれまでだが、おそらくは立ち直りがたいダメージを受けるはず。
この先しばらくしてからのエピソードになるが、ネットの中では既に情報として流れてきているので。
参考までにざっくりと知っておいていただければと。
そしてみんなで柔道を習う
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柔道着その他きちんと整ったようで。
みんな初心者なので、白帯。
先生の風間さんは当然のことながら有段者の設定で黒帯。
柔道が持つ本来のマインドを、しっかりと伝えるためにこの教室を開くとのこと。
日本の武道の中でも比較的新しいとされる柔道だが、その元になる精神は
「礼に始まり礼に終わる」
風間さんが教えようとしていたのは、第一にそこが挙げられる。
そして真っ先に生徒たちに指示したのは、これから自分たちが世話になる道場の掃除。
整理整頓や掃除は、古い言い方をすれば下座の精進と言って、精神修養をするときの最も大切な奉仕行と言われる。
ちなみに、もともとは仏教の言葉。
人は、ある程度 他の人たちと関わりを持つようになると、自分が優位に立とうとして上から目線になったり、他人に優しくできなくなったりすることがある。
そのようなことを矯正するために、この修行法はあるのだ。
下座の精進がしっかりできれば、人間関係でのしくじりはほぼなくなると言える。
それくらい大切な修行方法なのだ。
とりあえずは、やる気満々の喜美ちゃんたち。
照ちゃんも一緒に柔道を学ぶようになった。
また、同時に何人かの男の子達も一緒に学ぶことになったので、賑やかなこと。
あの体が弱くてすぐに熱を出す信ちゃんも一緒。
多分、今週中に今の子役たちは、出演回数を終えて本来の出演者たちに切り替わるだろう。
風間さんが、どのくらい信楽の里に滞在するのかも今の段階ではまだちょっとわからない。
しかしこの柔道教室は、喜美ちゃんたちが中学生になるぐらいまでは続きそうなので、まだ何年か先のはず。
明日以降どんな物語になるのか、だんだん興味が湧いてくる。