人さらいに連れていかれたんではないかと、ずいぶん心配したストーリー。
フタを開けてみるとなんて事は無い。
照ちゃんはたまにふてくされると、プイっと家出をしてしまうらしい。
普通は、ある程度自分が納得すれば戻るらしいんだけど、今回はどうやらちょっと長かったみたい。
昨日の放送の最後の方で、追いかけていたのは人さらいではなかった。
照ちゃんの会社の陶工さん。
家族に頼まれて照ちゃんを探しに来ただけ。
目次
朝ドラスカーレットはほとんどギャグ仕立て
スカーレットはNHK大阪の制作となっている。
ここは良きにつけ悪しきにつれ、遊び心が満載で物語を作る。
今日のエピソードは、正直なところを言えば、大した内容があったわけではない。
要するにお父さんが買った赤い手袋は、借金を返すために50円で戦友大野さんに引き取ってもらったもの。
それをなんとか本来の持ち主となるべき喜美ちゃんたちに渡すために、大野さん夫婦が、お父さんにバレないように考えた末の方法。
お巡りさんがたまたま拾ったものを、“使わないからあげる”と言う。
およそ筋道の通らない、こじつけみたいなストーリー。
“吉本新喜劇”のような演出で見せれば、それなりに面白くも思う。
実は7時半からのこの放送の前の“おしん”を見ているので、物語を描くときのテイストが真逆なので、ちょっとついていけない部分も。
単純に、“楽しめればいいや”と自分を納得させてしまう。
赤い手袋はやっと喜美ちゃん直ちゃんの元へ


この手袋はお父さんが娘たち2人のために買ってきたものだったが、例の借金騒ぎがあって、そのお金を工面するために一旦は大野さんの所へ。
何とかして本来の持ち主に渡そうと画策するのだが、うまいこといかずに、間にお巡りさんが入ってしまうことに。
お巡りさんが拾ったことにはなったけれど、事情はお巡りさんに多分説明されたんだろう。
察したお巡りさんがひと芝居打つことに加担してくれたのだ。
特に、今日の物語では照ちゃんの人さらいの件がちょっとシリアスな感じがしたので、
このエピソードが途中に加わっても、面白いと感じにくい人もいたのではないか。
しかし、フタを開けてみると、照ちゃんは単なる家出。
結局は家に戻ることになるのだが、その時にたまたま居合わせた喜美ちゃんが勘違いをした挙句、連れ戻しに来た陶工さんを柔道で投げようとしたところが、かなり笑える。
でもここでキラリと光ったのは喜美ちゃんの描き方。
照ちゃんのために、自分が犠牲になってでも助けようとした。
そのことを描きたくてわざわざこのシーンを作ったようだ。
それなりに理解はできたし、物語のオチも納得。
ちょっとおさがわせなエピソードだったけど、丸く収まったのでめでたしめでたし。
信楽を去る草間さん
とうとう草間さんは東京へ引き上げることに。
周りの人にどの程度自分の身の上を説明しているかはわからないが、草間さんの本当の胸の内を知っているのは、喜美ちゃんだけかも。
4年前に生き別れた奥さんを探しに行くのだ。
そのための東京行きで、喜美ちゃんが背中を押して後押ししてくれたのだ。
ネタバレになるが、東京で奥さんは見つかる。
喜美ちゃんとの約束でこの信楽にはまた戻ってくるよとのこと。
お別れの日の朝、ずいぶん早い時間だったんだけれど、柔道教室に通っていた子供たちや親たちもお別れを言いに集まる。
そしてお土産として、信楽焼のタヌキの小さな置物をもらう。
思い出としては充分心に残るだろう。
これから草間さんに待ち受ける運命は正直なところギャグは通じない。
さてスタッフたちはどんな演出をするんだろう?
いよいよ明日から本格的に配役が変わる
明日からは15歳になった喜美ちゃんたちが出演。
ちなみに配役たちは皆アラサーである。
それぞれ照ちゃん、信ちゃんたちは今日の放送の最後で初披露されてはいたが、ぱっと見た目、かなり痛い感じがしたね。
それは主役を演じている戸田恵梨香本人の感想。
おそらくそれほど長い時間、15歳の状況を描くわけではないと思うので、ある程度物語は端折って進むのではないか。
喜美ちゃんは、この後照ちゃんの会社に就職が内定するものの、ちょっとしたいきさつがあって内定を取り消されてしまう。
この当時は戦後すぐの時代で、男性と女性の仕事の棲み分けは かなりきっちりと分けられていた。
男性ばかりの職場に15歳の少女が1人混ざるのでは、職場環境として対応が厳しいとのそんな理由かららしいが。
喜美ちゃんにとっては、就職のためのピンチ。
ここで出てくるのがお父さん。
お父さんがどうやら色々と手を回して一肌脱ぐらしい。
明日以降はそういった物語になるようだ。