昨日の夜からほとんどニュースを見ている。
過去に例を見ないほどの台風19号のすさまじい破壊力。
災害の被害は、毎年様々なものが報告されるが、今回これほどたくさんの地域で被害が発生したことも過去にはなかったのではないか。
どんな不徳なことをすれば、こんなとんでもない災害に見舞われてしまうのか。
たまたま私のところは災害らしい災害もなく、穏やかに過ごしているが、これだけの被害の出た災害を復習しなければと思う。
目次
かつてあった狩野川台風と同規模
1958年に神奈川県を中心とした関東地方に上陸直撃した台風が“狩野川台風 ”
今年の台風19号によく似ているとされるが。
数字的なデータで比較されても何となく飲み込みにくいが、普通、低気圧を表現する数字としてヘクトパスカルが挙げられるが、この狩野川台風は877ヘクトパスカルで、当時としては最も低いとされた。
普通は1013ヘクトパスカルが平均的な数字とされる。
そこから数字が小さくなっていくと低気圧と呼ばれて、大きくなる場合は高気圧だが、あくまでも目安で、低気圧高気圧は周りとの兼ね合いで決まっているようだ。
台風のようなものは南の海上で発生するが、発生位置は大抵の場合、赤道のちょい上 前後だったのだが、最近はその位置がより北に移動しているとされている。
つまりより日本に近い位置で発生して、そのまま日本に向かう例が多くなったとされている。
原因はいろいろ考えられるが、1番の理由はどうやら海水温が昔よりは高くなっているらしいのだ。
高い海水温が台風発生の最も大きな理由とされる。
1958年の当時は今ほど災害に対する備えも充分ではなかったと見えて、大勢の犠牲者が。
自然災害で死者行方不明者が1000人を超えるのは異常事態と言える。
今回、令和元年の台風19号では現在テレビでニュースを確認してみると死亡者10人行方不明者16人とある。
最近では珍しく多い数字と言える。
普通こういった自然災害では、死亡者や行方不明者が出る事は最近では稀なことなので。
東京を襲う水害


はるか昔になるが私は川崎市多摩区に住んでいた。
小田急線沿線で百合ケ丘とか新百合ヶ丘付近。
私にとっては多摩川はお馴染みの川。
小田急線に乗っていると 狛江を過ぎると多摩川の橋を渡る。
この川は遥か昔からも水害が報告されていて、私が20歳の頃にも大きな水害があって、新築した住宅が氾濫した川の濁流に飲み込まれる映像を何度か見たことが。
多摩川氾濫はその時以来のことと記憶。
また北のほうに位置する荒川も氾濫したようだ。
都内で複数の河川が氾濫する事はかなり珍しいことだし、非常事態と言える。
東京都は水関係の防災は全国でもトップクラスで進んでいるとは思っていたが、最近の台風等は防災計画の想定を軽々超えるレベルでやってくるのだ。
防災計画は、まず予想される雨量の設定から始まるのだ。
年間総雨量の半分が1日2日で降ってしまうことを想定することはなかなかありえない。
私は地元の役所関係の仕事をしているので、建設課の担当者に聞いたことがあるが、普通、下水管を埋設するときにはどのくらいの雨量を想定してますかと聞いたところ、
“1時間に40ミリ程度を想定”と聞いたことが。
つまりこれ以上の降雨があれば、街の下水管は雨量を飲み込むことができない。
大きな河川でも基本同じことが言える。
私の地元では石狩川や雨竜川が大雨のときには水害がつくことが。
これらの河川の許容量もある程度は決まっている。
限界を超えて降雨すれば、飲み込めなくなってしまう。
過去に何度か水害の報道は経験しているが、ここ最近でその割合が狭くなっている気がするのだ。
天下の東京でこんな災害が起こるとを一体誰が想像するだろうか。
中部地方も東北地方でも


長野県の千曲川も堤防が決壊。
リアルタイムのニュースを見ているが、住宅は1階部分が完全に水没している。
そして救助作業はすでに始まっているが、屋根の上に逃げている人をヘリコプターで救出。
水の流れは全くの濁流で人が近づくことを許さない。
長野の水害はかなりひどい。堤防が決壊することが何を意味するのかと言ったら、この映像になるわけだ。
この水の中ではとても救助作業すらままならないのだ。
また福島の阿武隈川も氾濫していて、 こちらも堤防が決壊。
町はほぼ全て水没している。
また目についたこの2カ所しかアップしていないが、栃木県でも川の堤防の決壊が起こっていて、被害の全容すらつかめていない様子。
基本テレビの番組はNHKのニュースで全てチェックしているが、解説者の話によるとこれが最終的な形では無いとの事。
つまり、水害の水の流入にはタイムラグがあるので、雨が止んでから後も 洪水の水はどんどん追加される。
注意深く見ていなければさらに水位が上がる可能性があるとのこと。
それは私にもよくわかる。
石狩川で水害がついた時があったが、雨が止んで空が晴れた後、半日ほど経ってから水が急激に上がることが。
朝早くに隣街に用事を出しに行って昼過ぎに戻ってきたところが大水害で、濁流を目にすることに。
リアルタイムで見る洪水は、とてもじゃないがあの中では生きていられないなと思い知る。
いったい原因は何なんだろう
よく言われている温暖化が原因ってどんなことなのかな?
確かに海水温とかは上がってきているデータが報告されているけど、実際のところは今の気象との関係はどうなんだろうか?
地球温暖化
温室効果ガスのせいで地球が温暖化しているとの意見はとても多いし、大抵の人は信じているのではないか。
しかし科学的な点から言うと、温暖化と温室効果ガスなどのきちんとした因果関係はデータがまだ不足しているようだ。
その検証がまだできていないので、大量の温室効果ガスを排出している中国 アメリカなど、“我関せず”の態度をとっている。
また気象学者たちも、地球はどちらかと言えば今は小氷期と言って 氷河期に入りつつあるとの認識。
こういった意見があちこちで好き勝手に発生しているので、温暖化の議論もいまひとつ進んでいない気が。
さて、日本が地道に行っている研究に海水温の検出がある。
世界各地の海面に温度計の端末を配置して、それは海の上に浮かんでいて海面温度と、水深500メートルだったかな?の温度を検出し続けている。
そのデータに基づくと確実に温度は上がっているらしい。
ただし、その温度を上げている原因が温室効果ガスと言い切るにはまだ説得力がないというのが現実。
しかし海水温度の上昇が台風の発生を増やし、また発生位置が北のほうにじわじわ上がってくる事はどうやら事実。
最近の台風の状況を考えるとこの辺の理由が1番じゃなかろうか。
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グレタトゥーンベリさん
この方はニュースでもとても注目されていて、実は、今年のノーベル平和賞の候補にもなった位。
ただし、平和賞の受賞は叶わなかった。
国連でのスピーチがとても有名になったので、それで知っている人は多いし、私もその1人。
このスピーチの元になったのは、国連が温室効果ガス削減のイベントに彼女を招聘したことが挙げられる。
彼女は国連に請われてスピーチをすることに。
彼女自身の感覚でその時の思いの丈を述べたようだ。
中国やアメリカを名指しで攻撃するそのやり方は、普通では考えられないような迫力だった。
若い世代は彼女のこうした自分自身の身の保全を顧みない行動に賞賛を送ったが、彼女の評価は様々あって、必ずしも賛成ばかりとは言えない。
大切な事は、彼女の行動で、大きな国々が自分たちの利益を優先するためには、大抵の事は自分勝手にやり切ってしまうことを認識することだ。
国連での温室効果ガス削減の署名は見た限りでは有名無実。
力が発揮できるレベルにはない。
大切なのはとにかく“基礎研究”
どんな具合に今の地球が置かれているのか、そのことをもっともっと勉強しなければ、様々な意見が出ているうちは、対策も何も立てようがないではないか。
私自身も深く反省することが。
“我関せず”をきめこんでいられるうちが花なんだと。
今回の災害も、もう少しすればたくさんのボランティアと呼ばれる人たちが活躍することに。
行政機関だけでは復旧活動は、立ち行かないと思われるので。
何を考えて何ができるのか。
このような大災害が起こるたびに胸の内に問いかけることに。