15分の放送の中で2人のシーンがほとんど。
十和田君が自分の陶芸作品をこしらえるの喜美ちゃんが見学。
喜美ちゃんの最初の絵付け火鉢の作品をお披露目したのの、実はわずかな時間。
ほとんどは2人の会話は、今までの生い立ちとか、目標とかやりたいこととかに終始。
この先、結婚する2人だからね。
ちょっといちゃいちゃムードのギャグ漫才。
目次
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十和田君は勤務時間外に自分の作品をこしらえていた
美術学校出ていた設定の十和田君。
いろいろ経験した中で、ある時に陶芸教室の先生に出会ったとのこと。
そこで少しずつ陶芸を学んでいるうちに、“これこそがどうやら自分のやりたいことだ”と気がついたみたい。
丸熊陶業の新社長に頼み込んで、新しく入った電気釜で勤務時間外に自分の作品を作ってもいいよと了解を取り付けたようだ。
喜美ちゃんが自分の最初の絵付け火鉢をお披露目にやってきたときに、真剣な眼差しで作業している十和田君。
その姿を見た喜美ちゃんは気安く声をかけられずにじっと見守ってしまう。
やがてちょっとの間があって、喜美ちゃんに気がつく十和田君。
わざわざ自分を訪ねて来てくれたのはとても嬉しいのだが、作品を制作中なので、話し込んでしまうとせっかく練った土が固くなってしまって仕事にならなくなる。
そこで、十和田君は作業しながら喜美ちゃんと会話をすることに。
喜美ちゃんは、実は陶芸の仕事を間近で見るのは初めてな様子で興味津々。
やがて自分もこの道に進むとは、今この段階ではまだ気付くはずもなく。
しかし、もともとお互いに好意を抱いている喜美ちゃんと十和田君。
2人一緒にいるだけでウキウキ感が伝わってくる。
それぞれ楽しいもんだから、お互いギャグを言いあったり、悪ふざけをしてみたり。
こうやって親密さがさらに増していくのだ。
十和田君曰く、
『おじいちゃんが持っていた深先生の絵のように、いつまでも見ていたいすばらしいと思うような作品を作りたい。』
『自分自身が作った器で何かを食べる人たちの笑顔を想像しながら、作品を作っている』との事。
その言葉を聞いて目を輝かす喜美ちゃん。
喜美ちゃん自身も、自分の作品のもとにどんな人が集まってきてぬくもりを取るのだろうか。
絵付け火鉢を見ながらそんなことを考えたりもする。
それは何にも増して楽しい空想。
お見合い大作戦⁉️
川原家では役場勤めの信ちゃんが熱弁。
今度、“お見合い大作戦”が開かれるので、喜美ちゃんもぜひ参加してほしいと。
そういえば、以前大野商店の奥さんに喜美ちゃんの見合い相手をお願いしていたお父さん。
信ちゃんからはそんなことも話題に出て、今回の信楽でのイベントはまさに渡りに船。
是が非でも参加させてやりたいと。
当の本人の喜美ちゃんの意見を無視して話が進むあたりは、いつも通りの流れ。
結論から言うとね、喜美ちゃん自身はあまり乗り気じゃないんだよね。
ただし、十和田君が出ると聞いて、しぶしぶ出席をOKする。
2人の行く末
2人の会話の中にいろいろ出てきたけれど、十和田君も喜美ちゃんも深先生をとても尊敬していた。
喜美ちゃんはストレートに絵を描くことで。
十和田君は、絵の勉強をしながら陶芸に目覚めたとのこと。
今は何とかして陶芸家として一人前になることを夢見て頑張っているようだ。
喜美ちゃんの子供の頃の思い出に“慶乃川さん”という陶芸家がおった。
『陶芸は金にならん!』
確かそんなことを言っていたような。
陶芸家として1人前に認められて、きちんと生活が成り立っている人はごくわずか。
それは画家などでも同じ。
おしなべて芸術家の領域では、全ての人が成功できるわけではない。
要するに作品が世の中に受け入れられて買ってくれる人が、いるのかいないのか。
簡単に買っていただけるわけではない。
その点では深先生は日本画家として知名度もあり、描いた絵はそれなりの値段で取引されていたのだ。
画家としては成功した人と言えるだろう。
慶乃川さんは趣味で信楽焼の陶芸をやっていた。
本人曰く、恥ずかしいのであまり人には披露しないとの事。
彼の場合は作品が世の中に出ることもなく、陶芸家としての知名度も全くなかったと言える。
この時代は陶芸家といっても実際に食べていけるだけの作品を作り続けられる人はかなり少なかったのではないか。
喜美ちゃんはこれから十和田君に陶芸を学ぶようになるのだ。
丸熊陶業での絵付けの仕事は喜美ちゃん1人で何とか間に合うレベル。
この先どうなるかはわからないが、やがては仕事そのものがなくなってしまう可能性が。
この道で暮らしを立てようと思ったなら、やっぱり世の中に受け入れてもらいやすいものを選ぶしかないよね。
幸運なことに、喜美ちゃんは陶芸に興味があるようで。
もっとずっと後になるが、その才能を花開かせることになるのだ。
とりあえず今週の物語としては、この2人の行く末がどうなっちゃうのか。
結果はもうわかっているのでとやかく言うこともないが、スカーレットの中でどんなふうに描かれるだろう。