昨日の物語の流れを受けて、喜美ちゃんもコーヒー茶碗の制作に関わる事に。
“無理や、無茶”がある事は承知の上で、どうしても八郎君を助けたかった。
最初は即断で却下していた八郎くんも喜美ちゃんの涙にほだされて、信作君に連絡。
コーヒー茶碗の半分は喜美ちゃんが作ることに。
目次
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八郎君の決断
何よりもコンクールまでに時間がないのと、既に受けてしまっている注文。
と同時にお父さんから言い渡された、
『コンクールで入賞できなければ、陶芸も結婚も許可はでけへん。』
この通告はとてつもなく厳しい。
今回のコンクールがだめでも、次があるくらいの意識が八郎君にはあったみたい。
そのことをの胸の内にあることをしっかりと見抜いていた喜美ちゃん。
実は、この事実はお父さんはセリフとしては言っていないはず。
多分に、喜美ちゃんの捏造のような気がしないでもない。
物語としてはそのほうが面白くなるんだけどね。
さて、どうしてもやりたい喜美ちゃんのために信作君を通じて大野喫茶店にも了解を取り付ける。
八郎君が作るのが10脚、喜美ちゃんが作るのが同じく10脚。
これで合計して完成させて収めることに。
この作品作りの空いた時間で八郎君はコンクール用の作品作りに。
意気込んで作業を始めた喜美ちゃん。
やはり、慣れない電気ろくろだとそうたやすく思い通りのものができるはずもなく。
作ってはつぶし、作ってはつぶしの繰り返し。
その作業の様子をじっと見守る八郎くん。
ものづくりは大変(汗)
誰かの作った作品をなぞって同じものを作るのが、実は1番大変らしい。
誰もが知っての通り手作りの作品の場合、元になる粘土をろくろで回しながら両手を使って立ち上げ、形に整えていく。
テレビで様々な体験コーナーみたいな番組があって色々と映像を目にしたことがあるが、素人が付け焼き刃で挑める世界ではなさそう。
大体、ぐるぐる回る粘土を器状に両手を使って立ち上げていくことが簡単にはできない。
そしてテレビで見ていると、みんな苦もなくやっているけど、実際はそれなりに力を入れつつ、しかもコントロールがとても微妙。
そういった作業をしつつ、同じものを作る事はかなり大変なことが想像できる。
単品1つだけ作るのなら、それほどのこともなかろうに。
要するに逸品の手作りを大量生産する事は、想像してもやっぱり大変だろうなと。
しかし、なんといっても喜美ちゃんは深野先生に学んだ絵付け職人。
がんばりどころを心得ているというか、結果の出し方を知っているというか。
気に入らなければつぶし、もう一度作り直しを繰り返して頑張って作業を続ける。
あきらめない心
ひたすら辛抱してがんばり続けること。
これはスカーレットの中では喜美ちゃんの専売特許かも。
決して投げ出すことなく、繰り返し同じ作業を継続。
この時に感心するのは、失敗したならば、必ず微調整をして失敗の原因を次には起こさないように工夫をすること。
そんな工夫の中から職人としての今の喜美ちゃんが出来上がっているのだ。
あの絵付け職人の修行の時も、深野先生から言われたのは、つまらないと思えるようなまっすぐな線を新聞を使ってひたすら描き続けること。
ただ単純になぞっただけでは技術は向上しないだろう 。
線を1本引くたびに、反省し、考察して次の作業に生かさなければ、技術の向上にはならない。
この時間のない中で、ろくろを回すことを必死に学ぼうとする喜美ちゃん。
時間の経つのも忘れて、ひたすら回し続けて形を作っていく。
お父さんもお母さんも心配しちゃう
夜なべして仕事をしなければならないことを、新しく引き込まれた電話で連絡を取る喜美ちゃん。
川原家では、家族団欒で賑わっていたところだが、電話を受けて最初に反応したのはお父さん。
『男と女が2人だけでこんな夜中に!』
『大丈夫なんか?』
『ちょっとこっそり見てこい!』
なんとも下世話な発言だが、確かに心配と言えば心配。
結婚を約束した2人が1つ屋根の下、二人っきりで一晩過ごそうと言うのだ。
勘ぐる気持ちもわからないでもない。
しかし、私の意見で言わせれば、間違いの1つ2つあったところで一体どれほどの問題になるのだろう。
多少時間をロスする程度。
私の個人的な見解ではそんなレベル。
しかしこの主人公たち2人はいたって真面目なのだ。
お父さんが想像するような“秘め事”にはなりそうもない。
ここで、お母さんがお弁当を持って、こっそり訪問することに。
八郎君はそのまま床に毛布をかぶって仮眠中。
喜美ちゃんだけが、必死でろくろを回し続けている。
どうやら作品もかなりいいところまで出来上がってきたようだ。
やはり並の職人さんではない。
肝心なときに発揮される集中力、そしてびっくりするのは根気。
デリケートな作業をひたすら継続するのは集中力だが、根気が途切れないところが凄いと思わないか。
かくして物語は明日へと続くのだ。