今日の放送を見ていて感じたのは、いよいよ物語の舞台となった全国レベルでの様々な人員配置。
特にこの時の将軍足利義輝の登場は、物語がこの先どのように進んでいくのか、そういった説明も含まれていたと思う。
中心となるエピソードはやっぱり鉄砲になる。
この鉄砲をどのように捉えるかで、当時の勢力図を理解することが。
すでに足利将軍家は弱体化していて、ほとんど権力らしいものは握っていなかった。
つまり足利家本来の家来筋と当時の有力守護細川氏との確執が歴史の背景を複雑にしている。
麒麟がくるに初回から登場している松永久秀、こちらは細川氏の家来のさらにまた家来筋にあたるだろう。
群雄割拠とはよく言ったもので、絶対的な実力者がいないのがこの時代の特徴。
目次
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鉄砲鍛冶を探せ
実は先週の物語の続きで京都の本能寺で鉄砲を作っているとの話が。
それは将軍家の命令で極秘裏に行われているとされていた。
そこの鉄砲鍛冶の職人として伊平次と呼ばれる男がいたのだが、その男を探し出すことが当面の目標となった。
鉄砲を観察するにつけ光秀が考えたのは、もっと鉄砲のことをよく調べて、弱点とされる扱い勝手の悪さをなんとか改良したいと考えたから。
鉄砲鍛冶にならば、今ある鉄砲も簡単に分解できて、その仕組みを明らかにできるだろうと。
そのためにはなんとしても目的の職人を探し出す必要が。
そして流れ着いた先が京都の本能寺。
わざわざ織田信長が絶命する場所を物語のステージに選んだのはちょっとやり過ぎな気がしないでもないが、当時の世の中を説明するためには、今ある歴史的な遺跡を物語の中に、別な意味を持たせて登場させるのは、想像力をかき立てられて都合が良いのかも。
近江の国からもう一度京都へ
最初は近江の国で刀鍛冶を探したのだ。
そこへ行けば伊平次に会えるのかなと考えてもみたが、どうやら情報では京都の本能寺に向かってそこで仕事をしているらしいとのこと。
そうした結果、もう一度京都に向かうことに。
本能寺は、ものものしい警備で簡単には中に入れてもらえそうにもない。
特に将軍が滞在しているらしく、その護衛のものもいて 、逆に鉄砲取り上げられそうになる。
ずいぶんとものものしい警備で、鉄砲をめぐるさまざまな人たちの思惑が交錯して、本能寺はお寺でいながら、とてもお寺と呼べるような雰囲気ではない。
鉄砲をこしらえているわけだから、それは行って見れば工房のようなもの。
お寺はカモフラージュのようなもの。
しかし、光秀はここで将軍を始めとする様々な要人に遭遇することになる。
物語のこういった描き方は、ストーリーの効果的な説明にもなるので、物語の作り手たちの巧みな意図を感じる。
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将軍足利義輝をめぐる人間模様
ここに将軍家をめぐる様々な人間模様が図式化されている。
足利義輝を演じていた向井理が雰囲気がよく出ていて、物語に重みを与えていた気がする。
しかしながら、力関係で言えば、絶対の権力を持っていたわけではない。
側近の部下ももちろんいたが、反目し合う部下も多く、特に部下同士での争いが耐えなかった。
そういった中でも、戦いの準備だけはどうしてもしなければならなかったようだ。
京都に将軍は滞在しているが、その基盤となる足元は不安定そのものだったのだ。
麒麟がくるでは、そのような京都の不穏な情勢も丁寧に描かれていたと言える。
さて、ドラマの中では戦国時代の物語らしくそれらしい戦闘シーンも必要。
今日のストーリーの中では明智光秀の殺陣シーンも見所の1つ。
さらにこのストーリーをめぐる中心的なアイテムが鉄砲と言うことに。
光秀の幼なじみ伊平次が12年後鉄砲鍛冶として勇名を馳せていた。
ドラマを見ていてこういった設定も実は都合がよすぎるんじゃないかと私など思ってしまったが、同じように感じた人はいないだろうか。
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光秀と松永久秀の不思議な友情
松永久秀を演じる吉田剛太郎が物語の中では圧倒的な存在感を。
彼は将軍家よりも情報が早く、なぜか光秀の側に好意的に描かれている。
それというのも松永久秀は光秀の主君斎藤道三に憧れている事情があった。
それゆえに光秀が手に入れた鉄砲などの紹介も全て久秀の手配によるもの。
また、皆が躍起になって探していた伊平次は久秀が場所を把握していてわざわざ光秀を案内して連れて行ったのだ。
それというのも新たな鉄砲の注文を何とかして伊平次に頼みたい思惑が。
伊平次は既に嫌気がさしていて、できれば注文等受けたくは無いのだが、ここへきて光秀の古くからの知り合いと言うことがわかって、そしてさらに光秀の依頼で鉄砲の分解を引き受ける。
それというのも全て久秀の手配が導いたもの。
将軍家の中でも、敵対勢力の側の久秀と光秀の結びつきはこの先どのように描かれていくか。
鉄砲が持つ抑止力
鉄砲は操作性に問題があって一丁2丁を持ったところで それほどの戦力にはならない。
魂を一発発射するための準備にかなりの手間を要するのと、一旦発射しても直ちに次の弾を発射できるわけではない。
そのことを考えれば決して合理的な武器ではないのだが。
久秀曰く。
鉄砲を持っていれば皆恐れをなして引き下がるではないか。
鉄砲を持つことこそが戦を止めることができる
この発言は要するに、鉄砲による抑止力。
現代で言えば核兵器に当たる。
現代では様々な最新兵器が各国で保有しているが、その中心となるものは核兵器となっている。
誰もが知るところだが、核兵器は使ってはいけない兵器とされる。
使えば世界が滅びることに。
しかし、核兵器を保有していれば、それがすなわち抑止力となって、戦争を回避する力になり得ている裏事情がある。
そのため、主な国は皆核兵器を持ちたがる。
その最たる例が北朝鮮。
何が何でも核兵器を保有し、運搬技術を確立する。
それが自分たちの国家を安定させることだと確信して止まないようだ。
遠からず当たっているのでコメントする事は何もないけれど。
さて物語の麒麟がくるではこの鉄砲を抑止力として戦を防ごうとそう考えているようだ。
そのためには各勢力が保有する鉄砲が必要になってくる。
相手と同じだけのものを持たなければ安心できない所以。
さてこのような中で首尾よく伊平次を見つけた光秀。
この後どのように物語が進んでいくのか、来週にこうご期待と言う所。