この何日かのニュースで持ちきりなのは道内、特に太平洋側中心に襲ってくる
低気圧。
ちょうど冬から春になる頃にオホーツク方面に発生する低気圧なんだけれど、これがいつになく元気いっぱいで、みんな警戒しつつ迎えなければいけない。
この低気圧の特徴は暴風雪。
当然のことながら気象警報出まくりで、交通機関は当然のことながら止まってしまうし、また通常の市民生活もおぼつかなくなることが。
とにかく外へ出歩くことがためらわれる。
車の運転も運が悪ければとんでもないことに。
ホワイトアウトではとても運転できたものではないし、場合によっては遭難する可能性も冗談では済まなくなってしまう。
しかし、こういった洗礼がある事は、もう春がそこまで来ていることを表しているんだよね。
目次
猛吹雪
最近は吹雪の時は家から出ないことにしているんだけれど。
北海道の日本海側の北の方に住んでいた私は、子供の頃に幾度と無く猛吹雪の経験をしている。
それは親戚の家に行ったりとかの用事を足さなければならなかったので、父に連れられて後をついて歩いていくそんな感じ。
多分、私が小学校3年生とかそれぐらい。
吹雪が本当にひどい時だと風に向かって顔を向けることができない。
要するに息ができなくなってしまうのだ。
道路はもちろんあるけれど、吹き溜まりになってしまうので、基本 記憶を頼りに歩くしかない。
今から半世紀以上も前の話。
田舎の道路では、除雪など入る事はなくて、大勢の人があちこち行き来をする場合には
馬ソリなどを使ったこともある。
馬ソリは子供心に驚くほど楽ちんだったとも記憶。
馬の力は本当に偉大。
こういった交通機関はしっかりつかまっているのがコツになる。
馬は決して走ったりしないが、とにかく揺れまくるので。
普通は1里程度の道のりは徒歩で向かう。
1時間では決して到着できないよね。
場所によっては膝を超えるだけの雪があるので、それを掻き分けて進むことに。
大人でも遭難しそうな道だけれど、雪の道のりで遭難して死亡したと言うニュースは私の田舎では聞いたことがなかった。
酒に酔っ払って外で寝込んで凍死した話はごくたまに聞いたことがあるが。
車の運転で遭遇するホワイトアウトって?
車を運転する上で恐怖となるのがホワイトアウト。
この説明はとても簡単で、運転している最中に自分がハンドルを握っている車のフロントガラスがテレビの画面のように真っ白になってしまって、前方の視界が失われてしまう。
フロントノーズのある車だと自分の車の鼻先が見えなくなる。
この状態の運転だと知らない道路ではそのまま走り続けることにはならないだろう。
運転している最中に起こり得る症状なので、大抵の場合、これだけの荒天の時になると車の運転するときのスピードはせいぜい駆け足程度。
要するにノロノロ運転。昔のギヤチェンジする車ならせいぜいセコンド程度。
直ちに止まれるレベルにしておかないと、前を走っている車が道路の真ん中で立ち往生していたりして、そこへ後続車が追突する事故は毎年のように起こる。
あと車の運転で怖いのは、公共の除雪がリアルタイムで入れない場合もあるので吹き溜まりに車が突っ込んでしまうこと。
そのまま事故を起こす場合もあるし、ぬかってしまって動けなくなる場合も。
1番良いのはハンドルを握らないこと。
ただし、営業でどうしても車を運転しなければならない人たちなどは覚悟を決めて乗るしかないのだ。
営業車に乗る運転手たちは一冬に1回か2回運が悪いと遭遇する。
北海道人にとって待ち遠しい春
今回、低気圧がやってきているので今週中には抜けると思うのだが、あと2週間もすれば雪解けも間違いなく始まっていて、北海道でも道南の方では春の便りが聞かれるのかも 。
思えば10月の末ぐらいからずっと冬支度でおよそ半年過ごしてきたので、とにかく春が待ち遠しい。
春になると、空気の肌にまとわりつく感覚が少しずつ変わってくるのだ。
冬特有の鋭利な刃物のような感触は遠のいて、まとわりつくような湿り気を感じてくる。
空気そのものが少しずつ変化することが感じられるのだ。
そして夜寝る時にも暖房を止めて寝ようかと言う気が起こってくる。
今は夜でも暖房設定温度を低くしてそのまま使っている。
この辺の感覚が春が近いことの証。
冬を過ごす辛抱もあともう少しの辛抱で解放される。
