くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

エール 恵まれた才能の影に潜む養子縁組話

 

今日のエールでは、いよいよかつてから話題に上っていた養子縁組の話が現実化してくる。

そして、お父さんが新たに広げた商売は、

1番残念な詐欺案件

多額な連帯保証人になった挙句、お金を持ち逃げされたのだ。

万事窮すの事態に陥った喜多一

そんな中で喜多一の跡取りの話が決まる。

時期を同じくして、祐一君の初めて作った作品が演奏会で取り上げられることに。

おめでたい話と厳しい現実の話が交錯する。

目次

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見事に詐欺でした!

喜多一万事休す

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この一家団欒もどこかへ行っちゃう

今日の物語の最初では作曲に行き詰まる祐一君の様子が描かれていた。

どうしても曲のイメージが浮かんでこない

その時にバス担当の友達からアドバイスが。

そんなに尖っている祐一はいつもの祐一じゃない。

いつもらしくないから曲ができないのでは?

いつものようにほんわかしてみたらできるんじゃないのか?

この大ヒントで曲作りが進む。

しかしこんなのどかな話の裏で、実はお父さんが経営する喜多一は悪質な詐欺に引っかかってしまった。

商売を広げるために連帯保証人になってくれと、ハンコをついてしまったのだ。

その金額は9000円なり

ちょっと気になってみたもので調べてみた。

現在の価値に直すと一体いくらぐらいになるのだろう?

大正15年当時の様々な指標を照らし合わせてみると、現在はこの当時のおよそ2000倍程度のレートではなかろうかと。

つまり9000円は現在の価値で1800万円ぐらい

なるほど、一介の呉服屋さんが簡単に扱えるような金額では無いね。

すぐに取り立てが入るだろうから、即座に用意しなければ、

一発不渡りで、喜多一はアウト

朝一の中でも盛んに言われていたけれどあの取引相手は絶対に胡散臭いからハンコを押しちゃだめだと。

その通りになってしまったわけだ。

大体ここのお父さんは子供たちや家族にはとってもいいお父さんだけれど、経営者としてはいまいち。

その才覚のなさが致命的な経営危機を招いたものと。

ドメインバックオーダー

喜多一の跡取り

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弟の浩二に跡をつがせる

喜多一の被った詐欺事件のちょうど前後に喜多一の跡取りについてお父さんから発表があった。

将来は祐一ではなく、弟の浩二に店を継がせるとのこと。

次男なのに申し訳ないなとお父さん

お父さん僕を跡取りに選んでくれてありがとう😊

僕はこの店を継ぎたかったので。

さてこんなやりとりの中で能天気に帰宅した祐一君。

浩二 いいのか?

すまんがよろしく頼む!

祐一君は自分は音楽に集中してれば良いのだと信じて疑わない。

能天気でのほほんとしているけど、はっきり言って周りの人の事はあまり気にしない性格。

本当はこんな状態では音楽家になる以前にちょっと問題があるのではと思ってしまうが。

まだ10代の若者なので、これから様々な人間関係の中で学ぶことも多いんだろうと解釈。

こうして喜多一の跡取り問題にはどうやらケリがついた。

しかし、詐欺に遭って被った被害額は、とてもじゃないが何とかできるレベルではない。

ここは恥を偲んでお母さんの実家の茂兵衛さんにお願いするしかないのだが。

ここでも、それぞれ複雑な思いが胸の内にあって、一筋縄ではいかないようだ。

初作品が選ばれる

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天から与えられた才能を大切にな

こちらのハーモニカクラブは現在の会長さんが今季でリタイヤするとの事。

しかも初作品として作曲した曲が演奏会に採用される名誉は、実は会長さんの計らいによるものだと後から知ることに。

祐一の恵まれた才能を誰よりも納得し理解し、しかも期待をかけて見ていてくれたのはほかならぬ会長さん

自分の家で後を継いでいた兄が重病らしく自分が後釜に行くしかないとのことで。

このハーモニカクラブの運営自体も祐一にお願いすることに。

音楽的なセンスが恵まれた中で、初めて祐一の才能が認められた瞬間。

このクラブの運営は会長の音楽的なセンスとリーダーとしての統率力に負うところが大きかった。

築き上げた伝統を祐一に引き継いでほしいとの事。

ここで祐一君は、もう自分が音楽の道へ進んで行けることを確信しているようだ。

はっきり言って、現実はそんなに甘くは無いんだけれどね。

彼にはこれから幾多の試練が待ち受けていて、順風満帆な人生とはならない。

茂兵衛さん助けてください

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川俣銀行頭取 どうしても跡継ぎが欲しい!

親戚にあたる茂兵衛さんはどうしても跡取りが欲しいので、2人いる息子のうちの1人を養子に差し出せと何度かお願いをしてきている。

実は、今回借金を頼みに来る直前にお父さんは養子縁組の話をきっぱりと断っていたのだ。

その舌の根も乾かぬうちに、借金のお願いをしに来るなんてはっきり言えばあまりに都合がよすぎる。

茂兵衛さんはきっぱりと、融資の条件は養子を差し出すこと

さぁ、お父さんはどうする?

この物語で語られている源藤茂兵衛さんは実在のモデルがいる。

武藤茂平と言って福島県でも何本かの指に入る資産家だったのだ。

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銀行経営を始めとして手広く商売をしていた

こちらの方は実はモデルとなった古関裕而のおじさんで、今回のエールの内容と一致する。

養子縁組の話は実際にはなかったようで、しかし、作曲家古関裕而が自分の家を手伝うことなく好きな音楽でフラフラしているのを見るにつけ、わざわざ自分のところに2年間ほど引き取って暮らしの面倒をみていたことがあったようだ。

音楽家として独り立ちするまでの厳しい時代を支えてくれた1人とも言える。

エールでは養子縁組を求めるおじさんの役として登場しているが、詳しい事は明日以降に語られる。

実はここでも色々とあるらしく、簡単に進みそうな話ではなさそう。