この風変わりな声楽家を知ったのはつい2〜3年前のこと。
かなり大柄な女性の歌手だよなと、見た感じではそう思ったんだけれど。
いろいろ調べてみたところ、元男性のニューハーフであることが判明。
なるほどいろんな歌手がいるけれど、こんな人もいるのかと思って何気なく聞いたのが始まり。
結論から言うと歌声はクラシックの声楽家そのもの。
ベルカント唱法を当たり前のようにこなす。
ただし、決定的な特徴が1つある。
それは彼女が2つの異なる音域の歌手を同時に歌いあげること。
地声の男性の発声をする場合はテノール。
そしてもう一つ、カウンターテナーでソプラノの音域をこなしている。
パフォーマンスの最中にこの両方を披露してみせる。
確かお笑いのりんごちゃんがこんなものまねで売れていたと思ったが。
マリアセレンはれっきとしたクラシック音楽の声楽家。
全く立ち位置が違うことがすぐに納得。
目次
マリアセレンを有名にしたのはコシノジュンコ


コシノジュンコさんのインタビューにあった。
マリアはね身長が182cmもあるの。
男でも女でもないマリア。
タッパがあるって事はやっぱり魅力の1つ。
独特の感性と世界観で魅力たっぷり。
確かに言い得て妙だと。
デザイナーの美意識はマリアセレンの存在の本質を初めから見抜いていたかもしれない。
テレビで見たのが最初だと思うが、ずいぶん大柄な人だなと。
そして驚くほどおしゃれだなとも思った。
思えば彼女の衣装はほぼ全てコシノジュンコさんの意見が参考にされているようだ。
彼女は最初の出発はHARUKAの名前で活動したらしい。
それがいつの頃からかマリアセレンを名乗るように。
実力がどれほどのものなのかを一目瞭然で聞いてみたい。
Amazing Voice ! Con Te Partirò #MariaSeiren 2016
論より証拠だが、補足すれば2分8秒あたりから注目してほしい。
ソプラノからテノールに切り替わる瞬間がよくわかる。
声楽家としての実力
彼女にはYouTubeに様々な音源が提供されているので鑑賞することに困る事は無い。
注目するのはその実力。
歌手としてももちろんだが、彼女 歌を歌うときにはイタリア語などを普通にこなしているんだよね。
音楽家は大抵の場合、外国語に堪能だったりする人が多いので、彼女もご多分にもれず外国語をこなすようだ。
そして何よりも本格的なクラシックの歌手だと言うこと。
発生方法はカウンターテナーのテクニックと、通常の男性ボーカルとしての音域の両方をこなす。
口で言うのは簡単だが、誰彼できることではない。
コシノジュンコさんが言った男でも女でもないマリアセレンそのもの。
そういったセリフが不思議に納得できてしまう。
2分45秒あたりから注目してほしい。
確かに聞いていると2人の歌手が掛け合いをしているかのように聞こえてしまうではないか。
これだけの歌い分けをするとなると相当な訓練が必要なんだろうなと勝手に想像してしまう。
まとめ
歌うことにも興味があって様々な歌い手たちを知っているが、特徴的な人たちが何人か記憶に残る。
カウンターテナーの米良良一
あのもののけ姫の歌手。
もう1人知っているのは岡本知高。
彼はソプラニスタと呼ばれる。
ファルセットを使わずに地声でソプラノを出せる男性歌手のこと。
わたし的には彼の歌声を評価する。
Okamoto Tomotaka - Nessun dorma "Turandot " Puccini
歌を聞けば一目瞭然まさにソプラノの歌唱。
しかし、何と言うパワー。
圧倒的な説得力はほぼ他の追随を許さないだろう。
彼もずいぶん前にテレビに出ていて知った歌手。
歌い手の世界もずいぶんと様々な人たちが出現しているが、特徴は誰の歌を聞いてみてもとにかく魅力的なこと。
もちろん、確固たるトレーニングの上に築かれた芸術であることには違いない。
音楽の世界は驚くほど奥が深いと納得させられることしきり。