くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

おちょやん いじわるなオバちゃんでかんにん🙇‍♀️

 

今日のドラマを見ていてふと感じた。

モデルがきちんと存在する話だから、大きく内容を史実から逸脱するわけにはいかないだろうに、どうやらオリジナルで書き加えたと思われる力のこもったストーリー。

何といっても栗子さんの存在が大きいね。

おちょやんのオリジナルのキャラクターな彼女は、それなりの役者さんでなければ務まらないだろうにと考える。

演じている宮澤エマはまだまだ若いながら、女優としてハイレベルな演技を見せているね。

おばあさんの役柄ではあるが、驚くほど雰囲気が出ている。

メイクがまだまだ若い感じなのでその分で多少の違和感は感じるけど、彼女の人となりがこの2日3日で充分伝わってくるのだ。

通りいっぺんで演技するのではそんな事はないだろうなと。

彼女の生い立ちもそれとなく語られるので、なぜ千代ちゃんの人生の最初と最後でこのように登場してくるのかもしっかりとした理由になっているのでは。

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問わず語りの栗子さん

目次

期限を迎えるドメイン、お名前.comが再取得します!

千代ちゃんの知らない栗子さんとテルヲ

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初めて栗子さんと会話したのでは?

千代ちゃんを追い出した後、テルヲはますます酒と博打に溺れるようになったとのこと。

そのため、家にも借金取りがウロウロ押し掛けるような有様。

このままでは私はおろか、お腹の子供も危害が及ぶのではと危惧した栗子さんは気がついたら家を飛び出していたらしい。

そういえば以前、テルヲの話で、

女の子が生まれてとても可愛かったけど、栗子はん家を出てってもうた。

そんなやりとりを思い出すね。

栗子さんは思ったらしい。

男に頼って生きるなどもうまっぴら御免と。

自分の生活は自分で守るしかないと心に決めたらしいのだ。

それからは仲居さんをやって生計を立ててきたようだ。

ちなみに、女の子が生まれてさくらと名付けたようだ。

その子の子供が春子ちゃん。

戦争で娘がなくなってしまったので孫の面倒を見るようになったとのこと。

自分の残りの命を考えると、最後まではとても面倒を見切れないと思ったようだ。

と同時に彼女が語っていたのは自分の子供が生まれた時に真っ先に気になったのが千代ちゃんのこと。

10歳にも満たない幼さで奉公に出されてしまったのだからかなり苦労した事は容易に想像できる。

そのことを自分の子供と重ねあわせて心配していたとのこと。

宮澤エマの穏やかな演技は、妙に説得力を持って伝わってくるんだよね。

春子ちゃんの果たした役割

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おばちゃん宿題教えて😓

最初は栗子さんの申し入れをあっさり拒絶した千代ちゃんだが、思わぬところでこちらの家族と関わりを持つことに。

それは春子ちゃんが宿題を教えてほしいと持ちかけてきたのだ。

栗子ばあちゃんに教えてもらいぃ

栗子ばあちゃんは字が読めへんからあかん

そこではたと気がつく千代ちゃん。

栗子はん 自分と同じような育ち方をしてきたのでは?

そういえばはるか昔、家にやってきた時も三味線ぐらいしか持っていなかった。

彼女が字が読めないことを知るにつけ、きっと自分と境遇は似ているのではと感じ始める千代ちゃん。

それぞれの立場が明らかになりつつある頃、千代ちゃんはこちらのお宅で一緒に暮らすことにおのずと導かれた。

やっぱりご縁と言うべきものなんだろうな。

栗子さんとおなじところで仲居さんとして働くことになったのだ。

花車当郎さんの推し

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仕事から帰ってみたら当郎さん😳

家に帰ってみたら突然茶の間にでんと座っている花車当郎さん。

彼の話しぶりはユーモア満載。

同じ茶の間に座っている春子ちゃんも栗子さんも話に引き込まれてを微笑みが絶えない。

当郎さんは単刀直入に、私と“夫婦”になってくださいと。

要するに役柄の中でなんだけどね。

この辺のやりとりは大阪の新喜劇のノリと全く同じだろう。

ボケながら周りの人に巧みにツッコミを誘導する。

今日の数分の中でも、4人の登場人物の様々なやりとりが巧妙に描かれていた。

再び芝居の面白さが蘇ることに

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お土産はみかん 当郎さんは巧みに千代ちゃんを誘導

役者復活が断られることをあらかじめ想定していたと思われる当郎さん。

はい分りましたなどとは決して言わない。

巧みにはぐらかして話をもとに戻していく。

何よりも、春子ちゃんが千代おばちゃんの演技が見たいとせがんで、なんとなく千代ちゃんは押され気味。

民主主義とは言え、こんなところで多数決理論を持ち出してもね。

しかしこんなやりとりが千代ちゃんにはとても心地良いのだ。

もともと喜劇役者は台本はほとんど筋書きレベルの認識しか持っていない。

その時の舞台の流れでセリフその他が決まっていくのだ。

その阿吽の呼吸がまさに今蘇ったと言える。

千代ちゃんが女優に復活するためには、あともう少し別なエピソードも加わるらしいが、ここからの千代ちゃんこそが我々がよく知る竹井千代じゃなかろうか。

戦前の舞台女優の事は正直よくわからないので。

そして物語のリアルタイムの状況では千代ちゃんはお金の持ち合わせもほぼないに等しいはず。

史実によれば、浪花千栄子さんはラジオドラマの話があったときに汽車賃にも事欠くような有様だったと聞いた。

しかし、彼女はこのラジオドラマの出演をきっかけに大ブレイクするのだ。

そう遠くない将来、彼女自身の料亭を建築することになる。

つまりかなりの収入が約束されたらしい。

そういったことも含めて出発点が今まさに語られつつある。