いよいよ今週と来週でおちょやんは完結する。
ラジオドラマの放送を控えて、役作りに余念がない千代ちゃん。
そんな役者としての生き様は、周りの人にも好感を持って受け入れられる。
物語はお父さんはお人好しで放送のために書き下ろされたオリジナル台本。
八百屋を営んでいる夫婦と、12人の子供、さらに孫が1人。
とてつもない大家族の物語。
千代ちゃんはここでお母ちゃんを演じて、後に大阪のお母さんと呼ばれる存在に。
史実通りに作られたこの物語が、私たちが知る浪花千栄子さん登場かもしれない。
目次
ラジオドラマ始動
ついにラジオドラマの出演が決まって様々な打ち合わせが始まるが、なんといっても登場人物の多いこと!
夫婦2人のほかに子供が12人と孫が1人。
つまり総勢15人の大家族。
これは登場人物を覚えるだけでも一苦労ってことだよね。
しかし、いざ準備が始まってみると与えられた役柄を演じることに喜びを感じている千代ちゃんがいる。
若い時のようにはいかないとぼやきつつもそのことがかえって楽しくて仕方がない。
かつて女優として活躍していた頃のあの緊張感がどうやら再び蘇ってきたような。
とにかく舞台女優として長く頑張ってきて、あのアドリブ王須賀廼家千之助に徹底的に鍛えられている。
突発的な状況に素早く反応する類稀な才能は周りの誰もが認めるところ。
今日のドラマではまだ描かれなかったけれど、その辺の片鱗とも言えるべきことが準備の時の様子で所々に現れてきてたね。
登場人物が多すぎるのはちょっと😳❣️
千代ちゃんの発案で登場人物の役柄でそれぞれの名前を呼び合うことに。
役者さんの名前はさて置いて、皆役柄で呼び合うと覚えるのも早いし、親近感も湧いてドラマによりリアリティーが生まれるのではと。
この辺のとっさの機転やその都度出てくるアドリブが千代ちゃんの真骨頂。
相手役の当郎さんもかつて漫才でこの対応力を徹底的に鍛えられていた。
しゃべくり漫才で有名だった彼は、千之助とは違った意味でのアドリブ王だったかも。
登場人物全員がそれぞれの役柄で呼び合うことで、スタッフも含めて仲間意識は高まっていったようだ。
ただし、1人長女役の京子ちゃんだけがずいぶん緊張している様子。
聞けば、所属している映画会社から今度の作品がうまくいかなければ解雇すると脅されているらしい。
激しいプレッシャーの中、夜も満足に寝られずさらに食事も満足にとっていないような様子で顔色も悪い。
そんな様子に素早く反応したのが母親の千代ちゃん。
ダンない。
あんたなら大丈夫や
さりげない励ましは涙が出るほど嬉しかったようだ。
道頓堀のかつての仲間たちが反応
新しく始まるラジオドラマは新聞のニュースでも紹介され、その中になんと竹井千代の名前を見つけたかつての仲間たち。
千代がおった〜😳😍❣️
みんな心配していただけに、再びの登場を手放しで喜んでいたね。
それは驚きだったに違いない。
なんといっても岡福のメンバーは皆驚きとともに受け止めていたが、しかしその反応は優しさに溢れていたね。
そのうち本人がきっとここへ挨拶に戻ってくるからその時まで待っててあげようなと。
千代ちゃんの無事を確認できたことこそが今は喜ぶべきこと。
みんなの安心が何よりも温かく受け止められる。
鶴亀新喜劇はどうやら3周年を迎えるらしい。
一平君は相変わらずだが、舞台の客足が遠のいてからは苦戦が続いていたようだ。
何とかして、客足を戻したいと望んではみるが、彼はどうやらずっとスランプを引きずっているらしくなかなか新作を書くこともままならないようだ。
他のメンバーたちも簡単には声をかけられない切ない事情があるのかも。
いよいよドラマが始まる(生放送)
いよいよお父さんはお人好しの初回放送が始まるってところで今日の物語は終了。
この当時のラジオドラマは常に生放送。
今のような録画技術は発達しておらず、タイムキーパーなどを控えて時間内できっちりと収めるように役者ばかりでなく音楽担当や効果音担当など総がかりでドラマに参加。
生放送は今でも出演する人たちにとっては鬼門かもしれない。
当たり前だがぶっつけ本番になるのでしくじりは許されない。
そのような緊張感にドラマの出演者たちはさらされる。
ただし、登場人物のお父ちゃんとお母ちゃんだけはかつての出身が漫才とか舞台役者だったので、常にぶっつけ本番の緊張感の中で仕事をしてきている。
彼らがうろたえることなどほぼないと言っていいはず。
大勢の登場人物を2人がどのように引っ張って後押ししてあげるのか。
そういった物語の詳細は明日以降詳しく語られるはず。
いよいよ私たちが知っている浪花千栄子さんの物語がここで登場してくる。