東京から訪れている気象予報士朝岡覚。
今日は彼を中心とした物語展開。
構成が巧みに作られているが、なんと天気予報が主役。
昨日の流れを受けて森林セラピーの話から始まった物語は、意外にもすぐそこに迫っている雨を予報することとなる。
しかし、その日はあいにくと夜に薪能の催し物が。
もし雨が降ってしまうようなら中止にせざるをえないところだが、天気予報を巧みに利用することでその雨が上がることを予想。
実はそのことがこの物語のストーリー展開の核心部分。
目次
森林セラピーでの何気ないひとこま
森林セラピーは大声を出すことを主に進めていた。
特に大声で笑うことなど普段めったにしないからね。
腹の底から大声で叫ぶ事はストレス解消という単純なものではなく、体の中に溜まった悪い気を全て吐き出す、特別な意味があるとされている。
そういえば日本のとある地方の風習で大声で笑い合うというのがあった。
こちらの画像はテレビで見た記憶が。
ドラマの中の森林セラピーもこんなことを想定しているみたい。
この時にモネちゃんがはるか遠くの声を聞いたような。
周りの人は、距離から考えてそんな事はありえないと言ってはみたが気象予報士はそうは取らなかった。
前線が通過中で空気が音を通過させやすくなっている可能性があると。
朝の予報の感触から見ても、どうやら雨がすぐそこまでやってきているらしい。
空を見上げてもそんな気配はないんだが。
今から10分後の雨予報☔️
しかし10分後の雨予報は物語の中だから言えることで、実際どうなのかなと。
ケチをつけるわけではないが、そんな短いスパンでの予報は神業に近い。
でも気象予報士が言うと妙に説得力があるので信用しちゃうよね。
実際物語の中の事なので、およそ事務所に帰る頃10分後位には雨が降り始める。
実はそのことで、困った事態が起こる。
雨が降れば夜に予定している薪能が行えない。
中止の指令を森林組合が出すことになっているようだ。
みんな楽しみにしていることなので、なるべく中止にはしたくない。
空を見上げても、雨が降っている状況では、簡単に先のことがわかるとも言い難い。
雨あがる⁉️
薪能の中止命令を出すべきか否かを迷っているときに空を見上げたモネちゃん。
朝岡氏のところに行って、この雨がもうすぐ上がるかどうかを尋ねてみることに。
しかし、モネちゃんの依頼で気象予報士としてのフルに活用。
物語の中でどこかに電話をして聞いているような場面があったね。
確か聞いていたのは、雲の中の含水量だったと思う。
普通の天気予報ではそういった細かい事は発表される事はないが、役所関係の仕事をしていると防災関係者は雲の中の含水量を赤外線探知機でいつも気にしていると聞いた。
つまり、雨が降っていなくても、含水量から大雨警報を事前に発令したりする。
私は仕事柄、防災担当者に何度かそんな話を聞いたことがあるので、なんとなく想像できたが。
今回は朝岡氏に雲の中の含水量がそれほど多くないとの連絡が入る。
その他諸々の状況を鑑みるとどうやら夕方4時頃には雨が上がるのではと推測。
薪能は周りがすっかり暗くなってから行われる行事なので、その時には雨は上がっている。
村中早出で薪能の準備が再開されたのだ。
登米能は薪能
焚き火の明かりで鑑賞する能を薪能(たきぎのう)と言う。
日本の伝統的な行事で、特に江戸時代、力のある諸藩は殿様専用の能舞台を構えていて そこで能を催すことが多かった。
以前伊達政宗のことを調べたところが、彼は日本でも有数の能愛好家。
彼は能舞台やその運営に年間数億円の予算を割いていたと言われる。
お金持ちの道楽と言ってしまえばそれまでだが、将軍家を始めこのような芸術の鑑賞は当時として最もステータスなものだったのかも。
さて今日のドラマの中で1番のシーンと思ったのはサヤカさんが能舞台の上で笛を吹いていたシーン。
女優夏木マリが笛を吹くと言う事は聞いたことがないので、あれはおそらく演技だったはず。
しかし、何と言う女優魂。
放送で流れる笛の音と夏木マリの笛を吹く手元や呼吸のタイミングがどんぴしゃり。
ここまで見事に合わせられるとは。
よくピアノのシーンなどで俳優がピアノを弾いているシーンなどにもお目にかかるが、本人と手元が同時に映るようには微妙になっていない。
また、特にごまかしがきかないなと感じるのはバイオリンなどの弦楽器を弾くシーン。
これは演技的にもかなり難しいはず。
かつて様々な俳優たちのバイオリンのシーンを見てきたが、実際に弾けないことが一目瞭然だったね。
今回の夏木マリの演技はその点では賞賛に値する。
後であちこち調べてみるけれど、まさか本当に吹いていなかったよね⁉️
あの笛の音は間違いなくプロの音色だと私的には感じたもので。
さて今週のエピソードは明日で1段落するんだよね。
どうやらまだこちらの森林組合でのエピソードが少しの間続きそう。