2度目の気象予報士試験も失敗したことで、悩みを深めるモネ。
それとは逆に森林組合の山の仕事の奥深さ、そして仕事へのやりがい、そういったものはかつてないほど高まっている。
彼女の中では気象予報士試験受験と今の仕事の継続はどうやら二足のわらじとの認識。
どちらか一方を優先すればどちらかがおろそかに。
モネはどちらかを選ぶ思いに取り付かれていた。
しかし、そんな彼女を支えるのが菅波先生。
モネからの遠回しな質問に彼女の切ない心情を察する。
東京っていいとこですか?
素朴な質問から彼女の胸の内を瞬時に察する菅波先生。
先生が穏やかに話を聞くことで心を落ち着けるモネ。
目次
菅波先生とモネ
菅波先生にとってモネは好意をよせる相手だけでは済まされない間柄と言える。
彼にとっては教え子であり、妹であり、さらに同じ若者同士で連帯感もありそう。
普段は気象予報士の勉強を面倒を見てあげる形をとっていながら、いろんな点で相談相手にもなっている。
今週のエピソードではモネは木材の仕事を本腰を入れてやるか、それとも気象予報士受験を諦めずに準備を続けるかの二者択一を考えていた。
そのことを遠回しに先生に質問するモネ。
菅波先生は質問の順番から考えて、モネは自分に話を聞いてほしいのだと解釈。
ここからがとても優れた物語の作り。
先生は医者として患者の心を最大限尊重しながら、様々なアドバイスを含めてじっくりと話を聞いてあげる。
モネは木材の仕事を優先させるために気象予報士をあきらめるとまで言い放った。
しかし、先生はそれがすぐ本心でないことを見抜いてしまう。
自分の中で何かの目標や、やりたいことを達成するために犠牲が発生してしまうような取り組み方は基本的に間違いだと優しく諭すことになる。
自分がやりたいことに向かって、まだ努力する余地が残っているのではと親切に教えてあげるのだ。
ドラマを見ていた人は誰もが感じたはず。
菅波先生!なんていいやつなんだろう😭
私も心のそこからこう感じたね。
サヤカさんの木


菅波先生とモネとのやりとりを部屋の中からそっと聞いていたサヤカさん。
若い2人が真剣に人生と向き合っている姿は彼女の年代を生きるものにとってはとても好ましく映る。
私自身も、サヤカさんと同年代。
けなげに頑張っている若者を見ると無条件に応援したくなる。
そして、自分の胸に手を当てて振り返ってみるのだ。
自分はこんな人間。
今更、自分の生き方を変えられるはずもなく。
この生き方できっと誰かの役に立てるに違いない。
サヤカさんは自分自身が代々守ってきたひばの伐採をとうとう認めることになった。
樹齢300年。
物語の中で語られていた伊達政宗が関わった木材とは思えないが、少なくとも伊達藩の山林を最大限生かす政策が途切れることなく提唱されたことを意味する。
自分が世話をしている木は、自分の利益にはならない。
しかし、自分が今伐採しようとする木は、先祖から代々受け継がれた先祖の真心をお金に変えることに他ならない。
老婆心ながら今世界中で木材産業はまだ生き残っているが、この先祖の真心を受け継いでいる気持ちが決定的に欠落している。
そのような感謝の気持ちを持てないものには多分未来はない。
仕事と勉強
菅波先生はモネのことが心配でならない。
そして彼女の心に寄り添うと、気象予報士をあきらめてしまう事は選択肢にはありえないことも重々承知。
その上で先生なりの検索で、新たな勉強方法を提案してきた。
それは通信教育を含めたスクーリング等で専門家からきちんと学ぶこと。
昨日私が図らずも予想したが、その通りの結果になったと言える。
特に大切なのは週一でスクーリングに通うこと。
自分以外の先生の講義を必ず受けることがどれだけ重要なのか、菅波先生が最も気にしていたところ。
何かの勉強をして目標を達成させようとするなら必ずなにがしかの先生について勉強するのが一番の近道。
パンフレットをいくつか用意して先生が勧めたやつはやはりスクーリングのついているもの。
仕事を続けながら勉強をする事はもちろん大変である事は言うまでもない。
ただし、こうして自分自身の可能性を外からの協力を得ることによって最大限生かすことができる。
モネは自己流の勉強からも脱却することができるのだ。
菅波先生自身はプロの勉強を紹介することができて彼自身の責任も果たせたに違いない。
2人の関係❣️😍
最後に出ていた2人が勉強しているときの様子。
モネの勉強は格段に進んでいて、菅波先生に自ら教えてあげられるほどに上達。
菅波先生は思わずこのシチュエーションは自分の想い描いたことではないと。
本当は菅波先生が教える立場なんだけど、今はすっかり逆転。
やはりプロについて勉強したことの成果は著しいものが。
気象予報士になるための努力は今、独学からさらに1歩2歩進んでもっと広い意味合いのグローバルな勉強に進んだと言える。
この分で行けば合格もそう遠くないのでは。