くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

おかえりモネ 思いを未来へ

 

こっそりと偵察に行ったはずのウェザーエクスパーツ。

父耕治は入り口で朝岡さんを見かける。

テレビで毎日見ている顔なので、耕治にしてみれば他人の気がしないっていうのもなんとなくわかる。

実物と対面して新しく感じる事と言えば、その人がどれだけの背格好なのかってこと。

要するに、直接会えばサイズ感がそこで生まれるのだ。

テレビなどで見かける有名人はあくまでも画面の中だけなので、背が大きいのかそうでもないのか情報は限定的。

思わず話しかけることになった耕治。

世間話の先に、朝岡さんの気象予報士としての苦しい胸の内も克明に明かされたね。

ドラマだなと思うのはこの2人のやりとりを、エキスパーツの社長とモネが影でこっそり覗いている設定。

2人の会話は2人だけのものではないってところがこの物語のユニークなところ。

f:id:kuwa3972:20210819075701j:plain

おかえりモネでは初対面だが、他のドラマではこの2人はお馴染みのメンバー

目次

お名前.com 最新ランキング

耕治と朝岡さんの出会い

f:id:kuwa3972:20210819080218j:plain

竜巻体験マシンの修理

耕治は朝岡さんに自分に修理をさせてくれとお願いしてみる。

機械の様子もわからない状態でどれだけのことができるのかと思いつつも、耕治は子供の頃から父親が様々な仕事をしつつ機械などの政策修理を自前でやっていたことを知っていたので、真似事のようなことで機械いじりが得意だったようだ。

修理をしながら、世間話が始まったところでそれぞれの身の上話を話し始めることに。

方や気象予報士、方や田舎の銀行員。

全く噛み合わないと思ってみたが、実はこの2人に共通しているところが。

朝岡さんは父親が転勤族だったこともあって、彼自身故郷と呼べるような愛着のある土地は無いようだ。 

耕治も漁業に縛られることが嫌で、故郷を飛び出して銀行員になった経緯がある。

2人とも、住む場所が気に入らなければ外へ移れば良いだろうと単純に思うことができる。

機械の修理にかこつけて

f:id:kuwa3972:20210819080258j:plain

朝岡さんが体験した災害の顛末

朝岡さんは気象予報士として災害等の可能性も報道で伝えることが。

一方的にテレビで放送するだけのことなので、実際に現地で住んでいる人たちがどんな反応するかは知る術もない。

耕治は故郷を飛び出しておきながら、気がついてみたら結局故郷に戻ってしまっていた。

本当は故郷を離れても何ら不都合はないと考えていたにもかかわらず、結局は自分の生まれ育った土地に戻ってそこで暮らすことになっている。

8年前朝岡さんが体験した大きな災害

f:id:kuwa3972:20210819080708j:plain

災害で危険な事態になることを全力で訴えたのだが…

8年前朝岡さんは東北地方の大災害について、報道で繰り返し危険を訴えていた。

命を守るための行動をしなければならないとテレビの前に立ち続けていたのだが。

実際は、そんな思いをあざ笑うかのような土砂崩れが起こってしまった。

土石流に飲み込まれた場所では何人かの犠牲者が。

彼は現地に向かって調査をしてみたが、その土地から離れられずにとどまった人たちが災害に見舞われた。

あれだけ必死で呼びかけたにもかかわらず、犠牲者の発生を食い止めることができなかった。

そのことを考えると、

自分は何をやってきたのだと自身を責める気持ちを否定できない。

実は、今日のおかえりモネはこの2人のやりとりでほぼ15分全部使っていたような。

物語の大きなテーマが隠れているような気がしたので、少し深掘りしてみると、要するにリスクのある土地にとどまるべきか否か、進むべき道筋をどのように選ぶか。

未来に対してどれだけの熱意と希望を抱いているか。

朝岡さんは自分の体験上、その土地を離れて他に移っても良いのではと考える。

しかし、実際はそこにとどまる人が圧倒的に多いことが、彼にとって拭い切れないジレンマとなって迫ってくる。

耕治が語る永浦家

f:id:kuwa3972:20210819080441j:plain

2人の娘に託す思い

朝岡さんの話に、心から共感する耕治。

自分も故郷を飛び出てはみたものの、結局は戻ってしまっている。

どうしてそうしてしまったのか。

それは土地に愛着があるからなのか?

それとも人なのか?

耕治の感じている答えは人とのつながり。

それは今現在関わりのある人たちとの交流。

と同時に、既になくなってはいるが、過去からずっとこの土地に生きてきた人たちの見えざる想いが自分をこの場所に留まらせているのではと。

そしてどうやらその思いは自分の娘たちの代にも受け継がれていくようだと。

最後にこう結んでいたね。

娘たちの未来は決して暗くは無い。

希望を持って生きる限り、必ず幸せな未来が先に待っているのだと。

f:id:kuwa3972:20210819084502j:plain
f:id:kuwa3972:20210819084452j:plain
社長と2人でこっそり聞いてしまう

父親の話に、思わず涙ぐんでしまうモネ。

この時きっと、自分がずっと抱いてきた震災の時に何もできなかった思いは、自分以外にもたくさんいるんだと実感したに違いない。

苦しみながらもその思いから必死に立ち直ろうと頑張っている人たちが自分以外にもいるんだと、納得できたに違いないのだ。

その上で、自分がやるべきことをしっかり頑張ろうって気になったんだろうね。

まとめ

f:id:kuwa3972:20210819080123j:plain

昨日のエピソード記念写真

今日のドラマの描き方は、おかえりモネのアイデンティティーの柱となる部分だったと言える。

ただ、ドラマとしては驚くほどシュールな作りだっただろう。

だって、ほとんど男2人のやり取りで15分みんな使っちゃうんだから。

今回の朝ドラは今までのドラマとはちょっと雰囲気が違うよね。

朝の時間の時計代わりの考えは改めなければならないと実感。

しっかりと集中して見ていかないと、ドラマから取り残されるような気がしないでもない。

最も大切なエピソードとはなっている今週のストーリー。

明日完結する。