いよいよ東京の笹川社長のお宅で下宿することになったジョー。
将来は約束されたようなもの。
見ている私たちもそのことを信じて疑わないぐらい。
しかし、このドラマの鬼脚本はそんな穏やかなストーリーは許してくれない。
東京で、トレーニングとレコーディングに勤しむジョー。
しかし、あれだけ期待され、自分自身も信じていたトランペッターとしての1番基本になる部分がどうやら崩壊し始めているような。
ジャズマンとしての彼の値打ちは間違いのないものだったはずが、トランペットを演奏する1番大切な技術が失われつつある。
音が出ない😱
管楽器の演奏家ってこんなトラブルがあるんだろうか?
多少なりとも経験のある私で分かる範囲で言えば、スランプに陥る事は間違いなくあると断言できる。
しかし、音そのものがまともに出なくなるなんて聞いた事は正直なところあまり無い。
描かれる物語はそんな危機的状況が紹介される。
目次
ジョーの記憶
今日の物語の最初の部分でジョーの岡山時代の記憶が語られていたね。
住む家もなく浮浪児として暮らしていた幼い頃。
ジャズの演奏が心地よく思えて人目を盗んでは見ていた。
その様子がディッパーマウスブルースの定一さんの目に止まる。
ちょうどこの頃、定一さんは戦争に行った息子の帰りを待っていたはず。
しかしその息子が帰ってくる事はなかったはずだよな。
夢の中のシーンとしてそんな場面が物語の中に登場した事はあったけど。
橘の算太とはまるで事情が違っていたはず。
定一さんはジョーの身の上に、息子を重ねたのでは。
そして、自分の音楽センスをジョーに余すことなく伝えたような気がする。
ディッパーマウスブルースは進駐軍に出入りしているバンドマンたちがしょっちゅうたむろしていたんだよね。
その彼らからジャズの手ほどきを受けたと語っていた。
そういえば2人でこれからお互いをどんなふうに読んだらいいか練習をしていたね。
るい💓
さすがにびっくりするるい‼️
でも、どう呼び返していいのかわからず。
ドギマギするばかり。
実はこの先に控える緊張した場面が、ここのやり取りで若干和むような設定。
ジョーの東京暮らし
社長のお宅はびっくりするほど立派な大邸宅。
大きなホールがしつらえてあって、そこにはグランドピアノが。
物語の中ではジョーは多少ならピアノが弾けると紹介されていた。
しかし、社長の娘の奈々さん。
彼女は父親からしっかり仕込まれたこともあって、ジャズを始めとする音楽のセンスは抜群。
ピアノも何の問題もなく初見で楽譜を弾くことができる。
実は、演奏に携わる者なら誰もが憧れるポテンシャルがこれ。
楽譜を見るなりいきなり音を奏でることができる。
文字を読むかのように♪をたどっていける。
あまりメジャーな話じゃないけど、楽譜の読めない作曲家が結構多いって知ってるだろうか。
最近の若い世代の作曲家たちは、楽譜なんか使わないと聞いた。
彼らが使うのはパソコンにしつらえられたアプリ。
今は作曲などもアプリで行う時代。
時代は大きく変わってきている。
私の世代ではとにかく楽譜。
楽譜が読めなければ一歩も前には進まないっていうのが当たり前だったんだよな。
順調に見えたレコーディング
最高のレコーディングが継続するはずだったところが。
ジョーの身の上に異変が襲う。
自分自身のオリジナルの曲をレコーディングしようとトランペットを吹き始めたところ、音がうまく出ない。
いちどテープを止めてもう一度演奏しようとすると、さらに症状は重く。
レコーディングはおろか、およそ演奏そのものが成立しないほど最悪な状態。
管楽器は、唇とマウスピースの接触によって音の全てが決まると言っていい。
この状態のことをアンブシュアと言うんだけど、ここは今のご時世ならきちんとトレーニングをしてくれる先生も多数いるみたい。
ジョーの場合、トランペットはジャズマンたちに教えてもらったとは言え、ほぼ独学で学んだと思われる。
なにがしかのトラブルに襲われる事は楽器の演奏家なら大体見当がつくと言うもの。
これが軽症だったらいいんだけど、重症だと音楽家生命そのものにも危機が。
この物語の発表では、ジョーが音楽家として活動している記述はどこにもなかったんだよね。
安子編の時からカムカムエヴリバディは鬼脚本。
今回も手痛いストーリーが準備されているような予感。
信じて待つ
このやりとりは、ジョーに思いを寄せていたベリーが女子としてどんなふうに振る舞わなければいけないのか持論を展開していた。
東京と言うのは、私レベルの可愛い子が山ほどいる。
ジョーはチャンピオン。
笹川社長の娘だって絶対ジョーを狙ってる😤
本当はシリアスで深刻な意味も持たなきゃいけないけど、ベリーが話し始めると本当にコメディータッチになっちゃう。
やっぱり、物語的に佐々木希の美人具合を意識しているんだろうか、社長の娘と名指しで敵対心がプンプン。
そしてのほほんとしているるいに
ぼんやりしている場合やない😤
一気にまくしたてられたるいだが、彼女は驚くほど冷静。
信じてますから😌
確かにこの2人は他の人の想像を超えた部分でのつながりがあるよね。
かたや戦災孤児、もう片方は親から捨てられ、体にも心にもトラウマが。
そんな2人に共通して言えるのは、本当に気持ちを許せる相手はごくわずかしかいないってこと。
基本的に人は信じていないこのカップルは、お互いの事だけは納得で信頼している部分が。
この奥深い部分を周りの人はあまり理解しないかもしれない。
ジョーの噂
夏が過ぎて年末が近づこうとした頃。
るいは久しぶりにジョーに会えると心も弾む。
そこにふらりとやってきたトミー。
サッチモちゃん、ジョーのと何か聞いてる?
あいつのコンサート中止になったんだよな。
えっ😳
今日のエピソードはこれで終了。
ネットの情報では悪い噂とかいろいろあったけど、どうやらジョーの実上に何かトラブルが起こったような予感。