今日の放送を見ていて、何度も声を上げて笑った部分が。
「どうする家康」の今回描かれた内容は、驚くほどデフォルメされていて、これが史実とは到底思えないんだけど。
ただし、歴史的な流れはしっかり踏まえているようで、結果は決して改ざんされているわけではなさそう。
描かれたのは家康と正室の瀬名は子供が2人だけで、当時の習慣ではそれは少ないんだそうな。
大抵の場合は、5人以上10人未満の子だくさんが普通らしい。
家康に、側室を設ける話が持ち上がる。
つまり、子孫を残すために、手近な女性をハベらせることに。
その選出方法など、側室選びに関わる1連の展開がほとんどAVを見ているような危なっかしさ。
大抵の歴史物のドラマの場合、ここまで詳しく男女の中の、それも実際に行為をする部分について詳しく描いたものはかつてなかったのでは。
具体的な方法まで、周りの女性たちがはやしたてて教授するのには恐れ入った。
そして、さらに初めて側室となった女性に子供が生まれるが、実はその女性は、
いわゆるLG BTで、男にはあまり興味がなく同性の女性が好きらしい。
これもびっくりするような設定で、よくこんなとんでもない内容を思いつくものだと。
ただし、この時代はそれ以前の古い昔から、男性同士で行為に及ぶことを
衆道といって、ポピュラーなものだった。
それを思えば、このような展開もありなのかもしれない。
目次
側室選び
この時代の特徴として家系の存続は極めて重要な問題。
途絶えさせるわけにはいかない。
子だくさんが当たり前の時代背景だったと言える。
松平家は、家康が当主となってからは子供が2人だけ。
近隣の領土の力関係を考えれば、子供はもっとたくさんいなければと誰もが考えていたようだ。
肝心の家康と瀬名は仲睦まじく2人の子供とともに幸せな家庭を築いていた。
今ならば当たり前の家族構成だが、この時代ではやはり少ないと言うしかないのだろうか。
瀬名は築山の土地に庵を1つ作ってもらっていた。
ここに住んでいたことから後に築山殿と呼ばれるようになった。
夫婦は、お互い役割分担を決めているような設定。
瀬名は領民たちの様々な悩みの相談を直接聞いて家康に届ける。
様々な施策を2人で協力しあっているような。
物語で描かれたのは、家康にさらに子作りに励んでもらうために瀬名以外に側室を設ける話が持ち上がる。
最初は嫌がっていた瀬名も周りからの説得を受けて、自らも積極的に応じることになった。
於大の方と瀬名(築山殿)
この時代の歴史もので描かれる於大の方はどちらかと言えば、おしとやかで穏やかで苦労を変えるような印象で描かれる場合がほとんど。
しかし、この物語で描かれる松嶋菜々子が演じる於大はまったくの間逆。
物語そのものがほとんどお笑いのような描き方。
松嶋菜々子は、かつてガオ〜でも有名に。
この物語が、こんなにも下世話な描かれ方をするとはちょっとびっくり。
普通の時代劇を想定していれば、明らかに期待は裏切られる。
これはデフォルメされたストーリー展開の時代劇挑戦の物語かもしれない。
側室を選ぶときの様子もかなりユーモアたっぷりに描かれたが、ほとんど遊びといってもいいかもしれない。
殿様の側室ともなれば女性にしてみればかなりの出世になるので、年齢を誤魔化したり、様々な詐欺まがいの応募もあったような。
物語は声をあげて笑ってしまうような場面もいくつか描かれていた。
お葉とお美代
側室に選ばれたのはお葉。
働き者で控えめで、決して目立たない。
実は、この設定にずいぶん時間を割いて描いていたが、彼女はなんといわゆるLG BT 。
果たして、この時代、こんなにも女性同士の関係が話題に上ることなどなかったのではと思うが、実際は女性に対する記述が日本の歴史では驚くほど少ないのも事実。
あっても、不思議は無いだろうと冒険的な設定になっているかも。
とにかく、夜しとねを共にするときの様子まで描かれていたのには恐れ入った。
三河周辺
物語は、徳川家康の側室選びにかまけている間に、歴史的な流れもしっかりと描かれていた。
織田信長の妹、お市は浅井長政と結婚。
さらには、武田信玄が東海道方面に色目を使いつつある。
家康に直接会談を申し込んできた。
歴史を調べてみると今川氏真はこの後領土を失うことになる。
しかし、彼は驚くほど長生きをして晩年は家康の家臣に取り立てられる。
つまり、若い頃とは立場が逆転する。
歴史的な事実はは驚くばかりだが、来週はその今川との戦いが描かれそうな雰囲気。