らんまん1週間締めくくりのエピソード。
やはり、万太郎の母ヒサは亡くなった。
周りの人たちの願いもむなしく、病気を克服することはできなかった。
母親が瀕死の様子を見て、万太郎は何とかしてやりたいと行動を起こす。
それは、母ヒサが一番好きだと言っていた花をなんとか取ってこようと。
物語は1週間の流れで描かれてきたことなので、裏山の神社の境内まで行けばあるんだろうと誰もが思っていたけれど。
しかし、朝ドラで描かれる物語は時間の経過が驚くほど早かったりする。
確かあの時、母親と一緒に見たバイカオウレンの花は春先だった気がする。
今描かれている季節は冬真っ盛り。
確か年が明けてすぐの設定。
残念ながら、お目当ての花を見つけることが叶わない。
必死で神社の奥の本当は足を踏み入れてはいけない場所へも入り込んでしまう。
今日描かれたエピソードは、
万太郎と彼を探しに行く姉綾と万太郎のお目付役竹雄3人の物語。
子供たち3人だけどしっかりとしたドラマが語られていたと思う。
昔から子役たちは、大人の俳優たちを上回るほどの存在感を示してきたが、今回のドラマでは、さらにそのことが証明されたような気がする。
目次
万太郎の一途
自分の母親が最後に何を望んでいるかを考えたときに、好きな花を枕元まで持ってきてあげることだと解釈。
誰かのために頑張らなければならない。
万太郎少年が子供時代も大人になってからも一貫して変わらない持ち味。
姉綾の弟を評価する言葉の中でも現れていた。
今まで弟はダメな人間だと蔑んで見ていた部分もあったけれど、実際にこの間 蔵人たちへのしっかりとした挨拶を見たとき、万太郎にはかなないと思ったそうな。
彼でなければできない何かがあることをはっきりと自覚。
この姉弟は、母親がなくなってしまえば 2人だけの身内になってしまうのだ。
助け合わなければならないのは、誰の目にも明らかなはず。
そのことを幼いながらも、子供たちレベルできちんと自覚できたのは、大変な収穫だったかもしれない。
母ヒサ
お母さんの先が長くない事は、枕元に付き添っている医者の話でも明らか。
明日の朝までもつかどうかの発言には実感がこもる。
私もこの年まで生きてきたので、何人かの看取りに立ち会ってきた。
最近は自宅で息を引き取る人はかなりな少数派。
たいていは、病院で様々なモニターに繋がれて機械的に管理されている場合がほとんどだろう。
医者にもよると思うが、大抵の場合、専門家たちはいつ死ぬかの見当がつくらしい。
複数回経験した私の記憶では、心電図とか呼吸数とかよりも、体に繋がれた、様々なドレーンの中で、尿量が減った時が重大な判断の分かれ目になると思う。
私が看取った人たちも、尿量が減った段階で半日と生存しなかった。
あまり思い出したくはないが、亡くなる人たちは、ほぼ意識不明の状態なので、自分の状況も全くわからないだろう。
医者は尿量が減った段階で親族を呼び集めるように指示を出すと思う。
少なくとも私の場合はそうだった。
さて、ヒサは意識不明の状態が続いたが、最後に漫太郎が花を摘んでくれて枕元に座った時、一瞬だけ目を覚ました。
今はいなくなるけれど、神社のあそこでいつも待ってるからと。
幼いながらも、身内の死を乗り越えて万太郎たちは生きなければならない。
綾と竹雄
将来的には竹雄と綾が夫婦になるのではと勝手な想像をする。
万太郎は、番組発表でもある通りヒロインの浜辺美波と結婚することが決まっている。
寿恵子さんとしてこの先のストーリーから出演が決まっていて、奥さんになることもあらかじめ発表されている。
綾と竹雄が物語の流れとして、一緒になるのが1番ふさわしいような気がするけどね。
竹雄がこれから先の物語でどんな役割を果たすのかは不明な部分も多い。
万太郎は、来週からは名教館に通うと思うので竹雄が今まで通りの役割でいいのかどうか、物語を見なければ何とも言えないよね。
多分、来週からは今演じている子役たちはメンバーチェンジするはず。
予告編で見ると、配役が明らかに変わっていたと思うので。
別れ
やはりお母さんはなくなる運命だったんだろう。
お母さんが亡くなった後、数ヶ月経って春のちょうどいい季節になった時、万太郎は思い出の場所神社の境内までやってくる。
周りを見回せば一面の花畑になっていた。
このシーンは、幻を見ている場面だけど、象徴的に描かれていたね。
万太郎は、かつて自分に決定的なダメ出しをしてくれた大恩人、坂本龍馬と再会できていた。
坂本龍馬の問いに万太郎は大きな声で答える。
日本中のたくさんの花の名前を知りたい。
将来植物学者になることをここで宣言していたと思う。
さて、来週はいよいよ学問所での勉学が始まる。
本来は町人は参加できないのだが、頭の良いことを評価されて、武家の子供たちと一緒に勉強するようになるのだ。
おそらくそのエピソードだけでも1週間は続きそう。