今週から装いも新たに始まった朝ドラらんまん
物語は久しく描かれていなかった時代劇スタイルで語られる。
主人公はモデルもいて著名な植物学者牧野富太郎をもとに新しく作り上げられた。
朝ドラには珍しく主人公が男性なのはこれで2作目だろうか。
高知の造り酒屋峰屋の跡取り息子
槙野万太郎が主人公その人。
幼い頃の彼を子役が演じる形になる。
子役時代がそれなりに長くて少なくとも2週間程度は続きそうな雰囲気。
時代設定が幕末なので、役者たちは時代劇そのものの出で立ちとセリフ回しで登場。
今週のエピソードでは幼い頃の万太郎少年の家族構成や、周りの人たちとの人間関係が存分に描かれた。
興味深いのは、幕末から明治維新にかけての歴史的な著名人も何名か登場する。
NHKが朝ドラには惜しまずに有名な俳優を投入することで、俳優の無駄遣いと呼ばれるような配役も健在。
始まった1週間で大切な人たちとの別れも描かれることになった。
目次
幕末 土佐藩
幕末の土佐藩と言えば、大抵の人が知っているのは坂本龍馬だろう。
彼がこの物語に登場してきて主人公と絡むのはある意味番組のサービスだったかもしれない。
バリバリの土佐弁で演じていたディーンフジオカが物語に花を添えていた。
彼が万太郎への励ましの言葉は、この物語を見ている人たち全てに送るエールだったかもしれない。
世の中に同じ命など2つとない。
このセリフは、自分が生まれてこなければよかったと嘆く万太郎を厳しく叱責しつつも励ますことになった大事なエピソードだと思う。
この場面の描かれたのが、1867年1月ごろ。
坂本龍馬は、この年の11月に京都の近江屋で暗殺されることになる。
物語に登場するのはここまでだったんだろう。
それにしても、朝が来たと、青天を衝けの時の五代友厚が被ってくる。
造り酒屋峰屋
峰屋は造り酒屋として屋号。
槙野家は本家として、親戚一同を束ねる役目も果たしていたようだ。
槙野家は大勢の蔵人達と杜氏が在籍。
彼らがいることで、造り酒屋としての仕事が成り立っている。
物語の中では、造り酒屋の様子も詳しく描かれていた。
興味深かったのは、昔からの伝統で、酒蔵の中には、女性が立ち入れないこと。
酒の神様が女嫌いだったとは初めて知ったが。
腐造と呼んで酒が腐ると言われていたようだ。
実は、この説明をするときには、万太郎の姉綾が万太郎を探すために酒蔵の中に入ったことがきっかけで語られたと思う。
そして調べてみると、このエピソードがきっかけで綾は酒作りに興味を持つようになるらしいのだ。
それらのエピソードは来週以降に語られることになる。
槙野万太郎と家族
万太郎が当主の槙野家を実質取り仕切っているのは祖母のタキ。
女優松坂慶子の演技も見物。
さすが大女優と納得することしきり。
彼女の役柄では、人を怒鳴り飛ばすシーンもあちこちに見えていて、その中でもどれほどの権力があるのかがよくわかると言うもの。
彼女にとっては、息子の嫁に相当するのがヒサ。
このほかにも槙野には大勢の職人たちが働いているので、その家族も所々に登場。
役者たち
最近の朝ドラには珍しく子役時代がしっかりと描かれている。
調べたところでは、来週から描かれる子役たちは次の世代に切り替わるようだ。
500が記憶に残る事は珍しいけど、彼は晴天を衝けのときの若い頃の渋沢栄一を演じていた。
そう思えば納得できる。
そして、姉の綾も役者がチェンジする。
調べてみても、彼女に関わる情報は驚くほど少ない。
来週からのエピソードで確認するしかなさそう。
そして重要な役どころなのが、万太郎の付き人を仰せつかっていた竹雄。
彼も役者チェンジ。
子役時代が丁寧に描かれる事はあまりなかったので、物語に沿ってきっと重要なエピソードがたくさんあるんだろうと推察。
来週は、いよいよ名教館で勉強する万太郎の様子が描かれる。
来週からは、いよいよ場所を移しての物語になりそう。