描かれた物語は、最初の週ながらどうやら主要な登場人物から退場者が出るような雰囲気。
それが誰なのかは今日のエピソードではまだ不明だが、いろいろ検索してみるとすぐに納得できる情報が。
万太郎少年の母ヒサが病弱で、先が長くない事はこの数日間で詳しく描かれていた。
NHKの公式発表を見ると、万太郎6歳の時に母ヒサがなくなるとある。
物語の時間軸で見るなら、まさに今日明日と言うことになる。
この世代の子供にとって、自分が1番大切に思う親族との別れは果たして受け入れられるのかどうか。
今日はわずか15分の枠の物語がほとんど子役たちのやり取りで大胆にストーリー展開。
最近の子供たちの演技は目を見張るほど立派なものがあるが、果たして物語を説明するのにどれだけの説得力を持つのか。
万太郎少年と姉綾の切ない関係も詳しく描かれる。
そして、万太郎少年の付き人を仰せつかっている竹雄。
それぞれが自分の役割を果たすことで、物語の設定を詳しく説明。
今日は、造り酒屋の酒蔵は女人禁制なことが大切な決め事として語られていた。
確かに古い時代の考え方では、女性が汚れているという認識は普通に存在したのは確か。
朝ドラの中で描かれていたエピソードとしては、ずいぶん前になるが、おしんの中でおしんが、最初のお産の時に劣悪な扱いを受けて、子供を死なせるシーンがあった。
明治以前の古い時代の日本の迷信が歴然と存在したことの理由だったかもしれない。
目次
万太郎の身体健全
学問所に通うことが決定した万太郎にとって、とりあえず健康問題は克服しなければならない部分が。
しょっちゅう熱を出してしまうようでは、勉強することもままならない。
今でもベーシックな健康法だが、体を健全に保つために日本古来からあるのが
お灸を据えること。
実は、お灸をすえられると大抵の場合暑くてたまらない。
当たり前のことだけど、小さなやけどを作るのと同じ。
これで、血行を良くして健康を促進させると言う。
様々な方法があるけど、個人的に私が試して効果があるなと思ったのは、ビワ葉の温熱療法。
この方法だと少し暑さを感じる位で火傷もない。
無理矢理押さえつけられてお灸をすえられる万太郎少年にとってはほとんど拷問だったかもしれない。
竹雄 綾 万太郎
峰屋は槙野家が当主として、責任ある行動をとる必要が。
何といっても、万太郎は跡取りなので周りからの期待や信頼など、他の者たちと同じにはならないようだ。
竹雄は万太郎の付き人として仕事はともかく、常に主人を見張ってなければならない。
そして、不用意に他の同世代の子供たちと遊ぶこともさせないような。
子供たちの人間関係では竹雄は万太郎から恨みを買ってしまうような設定に。
そして、言い争いをした挙句、そのことを戒めた姉綾の前で万太郎は酒蔵に逃げ込んでしまう。
万太郎の大人げない行動を姉としてきちんとさとさなければならない。
今日のエピソードのきっかけとなる物語が、この場面で描かれた。
酒蔵のしきたり
酒蔵に逃げ込んだ万太郎を追いかける綾。
女性が酒蔵に入る事は、この近所の人たちは大人も子供も厳しく理解しているようだ。
綾は万太郎を探して酒蔵に足を踏み入れるが、恐る恐る一歩一歩入っていくような描かれ方。
そして、あっさり親方に見つかってしまう。
親方の言い方も、当時の習慣に基づいた説明。
酒蔵は、女人禁制なこと。
女性は汚れているので、酒の神様が嫌うのだと。
さらには、踏み入った後はお清めが必要になる。
腐造(ふぞう)が出ると語っていた。
要するに酒樽の中で腐敗が始まるかもしれないとの戒めだね。
明らかに迷信に違いないはず。
現代では、女性も杜氏だったり蔵人だったりすることがあると思う。
科学的な根拠があるのかどうかって問題。
この時代は、残念ながらそこまでの理解が進んでいなかったから、昔からの習慣を守るのはやむを得なかっただろう。
不思議なのは、現代は科学的に解明されたことでも神仏をきちんとお祭りしてお参りする行為は廃れることなく継承されている。
母ヒサ
お母さんの病気が何なのかは明らかにはされていない。
しかし、高熱が出て体力が奪われるとなれば重病なのは間違いない。
物語の設定では、もうじきヒサは亡くなるんだろうと思う。
それは、避けられないことのようにも思う。
綾と万太郎とのやり取りで、人の死について描かれる部分があった。
今週のエピソードは明日で決着がつくことになる。
万太郎は名教館に通う話がついていたと思った。
多分、学問所に通う頃にはヒサは亡くなっているものと思われる。