くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

らんまん それぞれの励まし

物語は不思議なテイストで描かれている。

念願の植物学教室への出入りを許された万太郎だったが、内実は思ったよりはずっと厳しいものだった。

あくまでも田邊教授のお気に入りの存在だということが、出入りの自由を許された決め手。

教室の他のメンバーからは四面楚歌の状況。

さすがに、苦労してここまで来たのに思い通りの交流ができない事は、万太郎にとっては苦痛でしかなかった。

昨日から今日の最初にかけては、万太郎のぼやきが描かれる。

今日はまず最初に、竹雄の励ましが描かれる。

と同時に、万太郎の描き手てとしての腕前も評価されることに。

お粗末な人物画が大きく物語の特徴をとらえていた。

エピソードはそのお粗末さをモチーフに展開。

特に物語の後半で描かれた野宮画工とのやりとりは、初めて本格的な人との交流が描かれたのではなかっただろうか。

そして白梅堂では、ついにみえおばさんが行動を起こす

新しい和菓子の注文と称して、お寿恵ちゃんを鹿鳴館に誘うような。

もちろん、母親の猛暑反対は未だ続行中。

主人公万太郎と寿恵子ちゃんの新しい挑戦が、はたしてうまくいくのかどうか。

ひど過ぎる竹雄のポートレート仕上がり😝

目次

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万太郎と竹雄

万太郎が上手に描けるのは植物だけ😌

竹雄が万太郎に語って聞かせていた。

人と話ができないぐらいどうってことない。

万太郎自身が東京へ出てくるときに、それなりの覚悟を決めて大切なものを捨ててこちらまで赴いた。

今大学に通っている人たちと何ら遜色は無い。

交流できないことで悩むなど、筋違いと言うもの。

身長178cm 間違いなくイケメン枠

この時に描かれたエピソードが何気なく書いた竹雄の似顔絵。

これが驚くほどのお粗末な出来栄え。

万太郎は、植物以外のものを描くのは苦手なんだそう。

確かに、明らかに素人が描いたようなお粗末なもの。

あれだけ緻密に正確に植物を描き写せる力がありながら、人物画や風景画はきっとだめなんだろうなと。

十徳長屋での協力

東京の地理を教えて💦 直談判😅

竹雄の励ましを受けて万太郎は、自分がやりたいこと やるべきことをはっきりと自覚したようだ。

東京の様々な植物を目で見て確かめて、きちんと標本にする。

そのためには、どうしても東京の地理に詳しい人の案内が必要。

目をつけたのが、例のトランク盗難事件の時の倉木。

嫌がる彼を無理矢理拝み倒して案内役を引き受けさせる。

おそらくこの辺は万太郎が得意とする作戦だっただろう。

可能性さえあれば、何とか取り入ってその人の協力を取り付ける。

万太郎は決して孤独を愛する青年ではなかった。

人と交流することの中に楽しみを見出せる常識人の部分もしっかりと持ち合わせていた。

東京の植物植生

シロツメクサは草食動物の餌

東京の地理について教えてもらった万太郎はかつての大名屋敷の跡地が牧場になっていることに注目。

そこへ赴いて、様々な植物を採取。

そして、牛が草を食べている様子を見て、どんな草なのかと見てみると、シロツメクサ。

草食動物が好んで食べる 藤丸さんへのお土産

この当時の東京では、廃藩置県が進んでかつての大名屋敷なども別な施設に作り替えられた経緯がある。

有名なところでは、現在の東大赤門のあるところは、旧加賀藩前田家の上屋敷跡。

他にも主な名所は、全て大名屋敷の跡にしつらえられたものと伝わる。

どうやら明治の初めの頃は酪農が主体だったかも。

白梅堂

あんた いっそうちの子になっちゃいなさい😍

みえおばさんは、どうやらお寿恵ちゃんを玉の輿に載せたいようだ。

女の幸せはやはり男で決まるんだろうと、この時代も今もおおまかな点で考え方は一緒なんだろうと思う。

そのことに頭から疑問を呈する寿恵子ちゃん。

女の幸せが男だけなんておかしくない?

その発言に、ちょっとあんたうちの子になっちゃいなさい😅

爆弾発言には違いないけど、どうやら何か企みがあるような雰囲気だね。

わざわざ寿恵子ちゃんご指名で和菓子を配達させるなんて。

ストーリー展開は驚くほどベタ。

これは誰かに引き合わせるつもりだとみたね。

果たして、そんな筋書き通りに行くのかどうか。

それは、物語の展開を見てみなければわからない。

野宮画工

画工である前にれっきとした画家だった

野宮さんは万太郎が考える以上にしっかりとした絵を描く本物の画家だった。

人物画もさることながら、植物画も万太郎が目を見張るような素晴らしい出来栄えのものが多数。

その中には西洋画の手法と思われる陰鬱法なども巧みに取り入れていた。

もともと美術の先生だったこともあって、描き方の基本的な事は自己流の万太郎とは全く違う。

中学校の先生をしていた時に、たまたま学校に来ていた田邊教授に自分の描いた絵が目に留まり、それがもとで東大に雇われたと語っていた。

絵に関しての話が盛り上がる中で、野宮さんは彼らしい貴重なアドバイスをくれる。

決して逆らってはいけない

つまり、植物学教室にはしっかりとした権力の形が出来上がっていて、そこに逆らっては生きていけないことを意味するのだと。

万太郎には貴重なアドバイスだが、果たして当の本人がどこまできちんと受け止められただろうか。

さらには田邊教授は心変わりすることがないと断言できるんだろうか。

モデルの牧野富太郎博士の自伝を考えてみると、この辺はなかなか味わい深いテーマにもなる。

ドラマの展開に興味津々。