らんまんが描き出す物語は思ったよりは、ずっと話は進まない。
見る人によっては、足踏みしてるようにも見えるかも。
万太郎は植物学教室で、様々な人間関係に悩みつつも自分なりの研究方法を見つけたような。
描かれたエピソードの中では、昨日初めて打ち解けた様子を示してくれた藤丸とその同級生の波多野。
2人が万太郎を受け入れてくれたような描かれ方。
昨日万太郎がお土産に持ってきたシロツメクサ。
今日のエピソードで、しっかりとウサギの餌になっていたね。
今日はさらに詳しく植物学教室の人間関係が語られることになる。
やりとりで描かれたのは、大窪の存在。
彼が教室で扱っている標本について、田邊教授の考え方を披露。
しかし、それは万太郎にとっては相容れないもの。
さらに昨日、野宮画工からせっかくいただいた大切なアドバイスを全く無視していることに、まるで気がついていない万太郎。
“逆らってはいけない”
こんなことでは、将来この教室でうまくやっていけるかどうか甚だ疑問な感じ。
物語は植物教室での様子のほかに、白梅堂で久しぶりに寿恵子と語り合う万太郎の様子が描かれた。
お互い相手を気に入っている事は間違いないが、そこは明治。
簡単に気持ちを告白できるほど世の中おおらかではない。
しかし、それぞれやりとりしているうちに、どうやら万太郎は自分自身がなすべき目標を新たに発見した様子。
番組発表では明らかになっているが、これが実は万太郎の将来に重大な影響を与えることになる。
目次
藤丸と羽多野
東大の植物学、2年生の羽多野と藤丸はどうやら万太郎のことを受け入れてくれたような様子。
最初は全く無視して打ち解けてくれる様子など皆無だったが、万太郎の屈託のない植物への愛情を少しずつ理解し始めている。
もともと植物学にはそれぞれ思い入れがあって、勉強しよう探求しようと思う心は一緒。
万太郎が普段気にも留めないような草花にまで細やかな愛情を注ぐことに深く感銘しているような様子。
実はモデルとなった牧野富太郎博士がそのようなスタンスで植物に接していた。
これから物語が進むにつれて徐々に明らかになるが、登場してくる田邊教授は万太郎とは真逆の立ち位置で植物に向かい合っている。
植物学教室の人間関係
講師の大窪が万太郎を怒鳴り散らす様子が描かれていた。
彼は、田邊教授の受け売りで植物学教室が扱う標本は完全なものと頭から信じて疑わない。
それはつまり根から葉茎花に至るまで全てがきちんと整った標本こそ残しておくのにふさわしいと考えている。
それ以外のものは、全て不完全なものとして除外する考え。
なるほど、植物は、生育過程でいろいろ姿を変えるから理解するためには、それぞれの状態がすぐにわかるようなものが理想と言えば理想。
確か万太郎の話では、植物の生育それぞれの時期に採集される標本を全て揃えてこそ意味があると語っていたことがある。
どうやら、その辺のところは頭から無視されているような。
そして、助教授の徳永さんはもともと英語ができないことさらには法学部希望だったようだ。
しかし、東大が創設されたときに、居場所がなくてこちらに回ってきたと聞いた。
そのため、植物学は基本的にはシロート。
威厳を保つために、必死で勉強していると語られていたね。
付け焼き刃で挑んだってうまくいかないのに。
田邊教授
田邊教授の今まで知らされていなかった1面が語られていた。
植物学にしても他の様々な芸術文化など、「西洋風のものが最も優れている」と勘違いしているような。
西洋のものこそが1番だと考えて、日本が昔から受け継いできた伝統その他を全て破却しようとしているようだ。
漢字は必要ないからやめてしまえとも語ったそうな。
ここへきて、彼の愚かしい考え方が少しずつ明らかになってくる。
物語に登場した頃は、万太郎の唯一の味方だと思っていたが、どうやらこの先のストーリーでは必ず仲違いするはず。
今のストーリー展開はそのための布石だと思われる。
植物学の判断基準も万太郎のものとは全く逆の立ち位置なので、いずれ別れざるを得ないと推察。
白梅堂
植物学教室での様々なやり取りの後、たまたまよったのが白梅堂。
なんと、お目当ての寿恵子ちゃんと会えることになる。
あえば、2人とも大いに話が弾む。
万太郎は、植物に関わる事なら休むことなく話し続けることができる。
いくつか話した中で、最後に紹介したのが母親との思い出の花バイカオウレン。
このドラマで語られたいくつかのエピソードの中で1番味わい深い内容になっていたと思う。
紹介されていたが、万太郎が植物学を目指すきっかけになった話でもある。
万太郎の目指すもの
実は今日万太郎が最後に、「自分のやるべきこと」を見つけたと言って喜ぶシーンが描かれた。
番組発表では、内容が明らかになっているけど、これは明日のエピソードでしっかり描かれるはず。
彼のライフワークの一端が語られるはず。
とりあえずは、明日のお楽しみということで。