物語で描かれるのは、植物学教室に通うようになった万太郎が、残念ながら周りに受け入れてもらえない厳しい現実。
やはり、小学校中退だとどうしても東大とは釣り合わない。
普通の人ならばありえないようなことが、田邊教授の特別な計らいで実現してしまっている。
喜び勇んで研究室に通う万太郎に対して、周りのものは簡単には受け入れられないでいたのだ。
物語の中で出てきたセリフ、よそ者‼️
自由に研究はさせてもらえても、残念ながら人との交流がなければ、ストレスが溜まる一方。
物語の最後の方で、万太郎がぽつりと語っていた。
佐川でひとりでいたときのほうがよかった😭
偽らざる感想だろうと思う。
さてエピソードは、竹雄が通うことになっているレストランに、長屋の差配人りんを招いて食事をするときの様子が描かれていた。
この当時のレストランは、一般庶民が利用するには、あまりにも敷居が高かっただろうと思う。
さらには出てくる料理もおよそなじみのないものばかり。
今回物語に登場したのはステーキとオムレツ。
見るからに美味しそうだったけれど、ナイフとフォークではね😓
未経験者では使いこなせなかったかもしれない。
目次
画工との出会い
この時代は、まだ写真等は一般的じゃなかったから、このような形を記録するためには絵に書いておくしかなかった。
専門の画工と呼ばれる人がいたらしい。
おそらく、様々な出入り業者の中でもそれなりの需要があって、あちこちお声がかかったんだろうと思う。
今日のやり取りで注目しなきゃいけないのは、物語全体を通してだけど、万太郎はことごとくよそ者扱いされていたね。
万太郎としては、専門職の人の作品がどんなものか見たくて仕方がない。
しかし画工さんは冷たく言い放っていた。
お断りする😡
これでは、いかに万太郎が人なつっこく低姿勢で接してみても、全く歯がたたないだろう。
ただ、先週位のエピソードでも確か描かれていたと思うけど、万太郎が描いた牡丹の花の絵。
この絵はみんなが賞賛していたよね。
画工の野宮さんより上手いかも😅👏
これは確か藤丸君の意見だったと思ったけど。
植物教室での立ち位置
植物教室では、残念ながら万太郎の居場所はなさそう。
特別に教室に出入りを許されたお客さんだけど、少なくとも交流が深まるような印象は全くない。
特に生徒たちは、授業の予習復習が忙しくて、万太郎の相手などしている暇がない。
さらに、助教授や講師等は初めから無視してかかるような。
そこに人がいるのに、全く相手にされないということは、佐川で1人でコツコツやる作業の方がよっぽど気が利いているのでは。
万太郎の気持ちになって考えれば、そこに人がいればどんな場合でも親しく話しかけて会話するのが普通だと考えてしまう。
にもかかわらず、まったくの村八分で相手にされないのは、むしろ拷問じゃなかろうかとさえ思ってしまう。
物語の最後の方で、佐川で1人で研究していたときの方が良かったと語っていた。万太郎の言葉に嘘はなかろう。
白梅堂
こちらは将来万太郎と一緒になるはずの寿恵子ちゃん。
どうやら鹿鳴館への興味もさることながら、万太郎に会いたい気持ちも。
なかなか会えないことに少し期待が高まってくる。
そんな中、万太郎の描いた牡丹の絵をもとに職人の文太さんが新作の和菓子をこしらえる。
葉っぱがリアルな中に あんこの入ったいかにもって感じのもの。
いずれ本格的に店頭に並ぶのではと思うが。
店の中での様子もとても興味深いが、これから寿恵子ちゃんが鹿鳴館へ出入りするようになることが中心に描かれるような気がする。
お母さんは大反対しているけど、彼女は何とかして覗いてみたい気持ちがありあり。
おばさんが、どちらかと言えば話を持ってきたので、おそらくその辺の口利きで何とかなりそうな気もする。
それにしても、万太郎と寿恵子ちゃんはなかなかお近づきにはならないね。
薫風亭
竹雄が働くレストラン。
万太郎は普段お世話になっていることもあって長屋の差配人りんを招待して食事をご馳走するような。
多分一般庶民が利用するには、あまりにも高級すぎてかえって気後れしちゃうんじゃなかろうか。
頼んだ料理もステーキとオムレツなので、洋食としてはベタなメニューだが、ナイフとフォークで食べるからやっぱり、気がかりだと思ってしまうよね。
それにしても、頼んだステーキを箸でつまんでかぶりつくとはね。
万太郎は牛肉が大好きなので、迷うことなく、ほおばるがりんさんは悪戦苦闘の様子が描かれた。
また、薫風亭の竹雄が若い娘たちに大人気な様子も。
足の長さを褒められていたけど、ベースがイケメンだからね、そりゃ人気もでるだろう。
さて、エピソードが始まったばかりなので、今週はどこに落としどころがあるのかな?