この1週間描かれたのは植物学機関誌創刊に向けた万太郎の様々な行動。
さらには、高藤家に出入りしてダンスレッスンに勤しむ寿恵子の様子が詳しく描かれた。
この物語は、この2人が一緒になる展開こそが本名だと感じつつ、なかなか2人は距離を縮めることができない。
それぞれに、思い入れがあって自分たちが納得できる境地に達していなければ、お互い一緒になる話もまだお預けらしい。
万太郎は最新鋭の印刷技術石版印刷をなりわいとしている大畑印刷所に弟子入りする形で勤め始めることになった。
それは、自分が目指すべき植物学の本は、作画の点で、どうしても他の人に任せられない部分がある。
どんなに優れた作画師といえども、万太郎、自らの筆遣いとは微妙な差異が生じる。
完全主義者の万太郎にとって、わずかな差も認められなかったのだ。
高藤家に出入りするようになった寿恵子は厳しいダンスレッスンのために全身筋肉痛で疲労もかなり溜まっている。
実業家高藤からは、生涯の伴侶になってほしいとプロポーズさえ申し込まれている。
そして、プロポーズの返事は1ヵ月後までにと期限が。
機関誌創刊のために、全力で奮闘する万太郎と時間のなさに焦りを隠し切れない寿恵子。
お互いすれ違ったまま物語は来週へとなだれ込む。
目次
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石版印刷所に弟子入り
この当時最新鋭の印刷技術を誇っていた大畑印刷所。
しかし、万太郎が目指す学術書の出来栄えを考えたなら、すべてを任せることにはならなかった。
最も大切な作画の部分は、自ら絵筆を取るしかないと覚悟を決める。
そのために弟子入りと称して、この印刷所で働くことになる。
さらには、技術を教えてもらうための月謝を万太郎の方から支払うという。
決して後戻りできないギリギリの覚悟で望んでいる万太郎。
しかし、真面目で熱意のある仕事ぶりで、万太郎は少しずつ認められることになる。
とにかく日中は大学で研究生活を送り、その後夕方から夜中まで印刷所で下働きをするようになる。
当然、睡眠不足で体力的にもギリギリの状況が続くことになった。
自分が思うものを作り上げるためには決してゆずれない覚悟が見て取れた。
竹雄の思い
万太郎が朝早くから植物採集に出かけさらには大学で研究をする。
その後で印刷技術を学ぶための弟子入り修行をやってしまう。
子供の頃からの様子を知っている竹雄は、
万太郎が自分の意見を全く聞くことなく独断で突っ走っていくことに戸惑いを隠しきれない。
さんざん悩んだあげく、万太郎を応援する以外に道は無いとさとる竹雄。
ここでも、ユニークなやりとりが描かれていた。
これからは峰屋の当主の槙野万太郎ではなく、ただの万太郎として呼び捨てにすると。
お互いを下の名前で呼びあう様子がユーモアたっぷりに語られていた。
竹雄! 万太郎!
それにしても、かなりのハードスケジュールなので、体を壊さなければいいけどね。
寿恵子のダンスレッスン
社交ダンスといえどもかなりの運動量を要求される。
寿恵子はクララ先生を尊敬するようになっていて、厳しいレッスンにも頑張って耐えて着々と技術を磨つつあった。
そして、9月のダンスレッスンの発表の時までに、高藤からのプロポーズに返答する必要もあった。
本当は自分が好きなのは万太郎。
しかし、詳しい理由を述べることもなく万太郎はしばらく白梅堂にはこないと言う。
ひょっとしたら、自分は嫌われたのかもしれない。
そう思った寿恵子は気が気じゃない。
万太郎と来週への布石
万太郎はいよいよ石版印刷の要、作画について任せてもらえるようになった。
着々と目標を達成しつつある万太郎。
さて、わずかな時間ながら、来週の予告編も既に発表されている。
どうやら、目的の植物学機関誌は創刊できたようだ。
詳しくははっきりしないが、田邊教授の意味深な発言がかなり気になるところ。
そして、最も注目すべきは、万太郎と寿恵子がいかにして一緒になることができるのか。
様々な横槍がわずかな時間の中でたくさん語られていたと思う。
どうやら、大畑印刷所の社長や娘も関わってくるような雰囲気。
らんまんは来週からいよいよ佳境に入る。