昨日のエピソードで語られた憔悴した父親直言の帰還の様子。
今日はついに種明かしが。
物語は寅子が真実にたどり着く道筋と、弁護人穂高先生とのやりとりの中から今後どのように弁護するべきか、いよいよ方針が決定。
穂高先生は直言の様子から、事件には何か裏があると感づいていたような。
綿密な打ち合わせの結果、様々な調査を行ってついに自白が強要されたものであることを突き止める。
方針は決まった。
穂高先生曰く、
私は無罪を主張する。
しかしながら、刑事事件の無罪獲得は慣例としてほぼ不可能に近い。
寅子の仲間たちも様々な部分で協力を惜しまずに力を貸してくれる。
すべての条件が整った段階で、穂高先生はさらなる一手を。
さすがに法曹界の重鎮。
物語が始まった頃は、それほどの存在感を感じていたわけではなかったが、ここへ来て圧倒的な仕事ぶり。
穂高先生でなければこれだけの準備を整える事は不可能だろう。
そして、猪爪家は直言の逮捕で親戚一同から絶縁の連絡も。
1族から犯罪者が出たとなれば、外聞が悪いことこの上もない。
母親はるは直道や花江にも猪爪家から籍を抜くことを提案。
しかし、猪爪家の意見は父直言から正しいことを聞き出すことが1番だと一致。
寅子は仲間たちの協力も得て先生から与えられた課題を次々とクリア。
そして、
母はるのこと細かに綴った日記から決定的な証拠を探し出す。
さらには直言から真実の告白が。
一筋縄ではいかなくなった物語だが穂高先生は持ち前の人脈や知名度を駆使して、真実解明に向けた検証作業が始まった。
目次
穂高先生の追求
物語では、演じている役者たちの表情や仕草が見事に状況を説明してくれる。
直言はとにかく口をついて出る言葉は
すまない🙇🏻♂️
穂高先生は自白した直言の気持ちには何か裏があると確信。
直言君の態度がすっきりしない。
物語の中でもしっかり明言。
事実が正しく把握できなければ弁護のしようもない。
考えられる方針は大きく分けて2つ。
最初から無罪を主張する。
罪を認めて情状酌量を求める。
口で言ってしまえば簡単だが、この2つは全く意味が異なるよね。
最初から方針が決定しなければ弁護も何もあったものじゃない。
寅子と仲間の協力
穂高先生は大学の授業もあったりで、弁護活動にすべての時間を費やすことにはならなかった。
裁判の調書は書き写す必要が。
寅子が授業以外の時間を全て書写に当てていたところ、
仲間たちが快く仕事を手伝ってくれる。
もちろん信頼のおける仲間たちだからこそ頼めること。
女子たちの5人はもちろんだが、男子の側から花岡と轟が参加。
やっぱりこの2人だけは特別なんだなと今日さらに納得の度合いを深めたね。
長所の裏付けを取る作業は困難を極める。
ほとんどの場合、記録がきちんとあるかないかで全て決まるわけで、1つずつしらみつぶしにあたってみて記録のあるなしを確認。
膨大な作業だが、仲間たちの協力を得てそれらも全てクリア。
無罪を証明できるようなめぼしい証拠は見つからない。
寅子は行き詰まった中、家族の切ない会話を耳にしてしまう。
それは親戚から猪爪家とはもう付き合えないとの絶縁状に関わる話。
ここへ来て、直言の自白は彼だけの問題では済まなくなってきている。
要するに家族も巻き込んだ大きな問題としてクローズアップ。
直言が白状した真実
寅子は家族と話すうちに母親が毎日こまめに記録している日記についてハタと気がつく。
最近数年間のものはきちんと残っているようで、家宅捜査の時にも没収されなかったらしい。
そして裁判調書とはるの日記を突き合わせてみたところ、明らかに食い違いが。
ドラマの中では、齟齬(ソゴ)として紹介されていた。
要するに、母親の日記を信用すべきか直言の自白が正しいのかどちらなんだと言う素朴な疑問。
事実を突きつけられた直言はついに自白は強要されたものだと告白。
自白しなければみんなが家に帰れない。
頼まれて仕方なく白状したと告白。
家族に真実を語ってはみたが、裁判で証言を変えるつもりはないとも語る。
つまり、ありもしない罪を認めることが自分の仕事だと直言は確信。
それにしても直言の気持ちを考えると切ない話ではある。
本当のことを言えば、今更だがみんなに迷惑がかかる。
進退極まった彼は嘘をつき通す以外に道はないと。
穂高先生の弁護方針
穂高先生にすべての事実関係を克明に報告する寅子。
先生は自分が望んだ調べが全て全うできたと大いに納得。
ここで弁護方針は無罪で行くことを決意する。
穂高先生の凄いところは、今回の裁判で被告となった人たちの弁護人を全て集めて事情の説明をすること。
どうやら朝ドラではお馴染みのメンバーが再び登場してきそう。
このドラマがユニークだと思うのはたった15分の枠ながら見ている者を惹きつけて離さない展開。
その上でメンバーたちの恋バナがあり、家族の切ない事情もきちんと裏側に隠されている。
翌日の放送が楽しみになる物語展開は興味深々。