ブラスバンド経験者❤️
目次
私の音楽好きの原点は吹奏楽と言っていい。
記憶をたぐると、小学生の頃から鼓笛隊とかで縦笛とかメロディオンとかを担当していた経緯が。
楽器の演奏が好きだったし、また音楽が楽しいことを本能的に感じ取っていたと思う。
大勢の人が集まって1つの曲を作り上げるのは何にも増して達成感は大きい。
と同時に、地域の中では上手い下手関係なく吹奏楽その他の音楽団体は様々な行事に出演の依頼が来るのである。
ドキドキしながら行進をしたり 、ステージに立ったりした記憶が。
たとえ大勢の中に埋もれた1人としても、ステージに上がれば指揮者を始め、皆、緊張して、顔がひきつったりしてた記憶が。
楽しい思い出ではあるけれど、多分、今の若い世代の音楽活動とは違っていた点も多々あるのかも。
音楽好きの原点
吹奏楽に特化した楽器があることを知っている人はどのくらいいるのだろう?
ユーフォニアムと言う楽器がある。
基本は低音のパートを担当する楽器であるが、その操作性の良さと、切り回しの便利さから金管楽器では今、特に注目が集まっているだろう。
私の時代では(半世紀前)、小バスと言ったと思う 。
小バス、中バス、大バスである。
大バスのことを別名チューバとか言ってたりもするので。
ちなみに中バスはE♭管の楽器。
これらの3種類のバスが揃っている楽団は多分珍しいかも。
中バスがないことが多いと思う。
不思議なもので小バス、大バスはB♭の楽器でこの2つはどこの吹奏楽でも存在するはず。
我々が見かける様々な楽器があるが、それらの楽器は管楽器の場合、特に楽器があらかじめ決まっている音階の調子がある。
主に3種類程度と思っていいだろう。
1番多いのがB♭管。
次が、F管か、E♭管。後はC管だろうか。
ブラスバンド自体がB♭と言えるかもしれない。
これら調子の違う楽器をそれぞれのパートに合わせた楽譜に置き換えて吹奏楽は成り立っている。
意外と専門的だが、吹奏楽をやる人は基本楽譜が読めないと務まらないかもしれない。
最近のミュージシャンの中では楽譜が読めないことを普通に告白している人たちも多いが、私の世代では楽譜が読めないなんて、音楽ができないことを告白する位の重大発表と受け取ってしまうきらいが。
要するにありえないこと。
しかし音楽をやる上で楽譜が必要不可欠な存在である時代は終わったのかも。
よく聴く、ビートルズなどのロックバンドではどのような楽譜を使ったのだろうか。
五線紙を使ったとは思えない。
それぞれが工夫をして楽譜に代わるものをこしらえていたのに違いないのだ。
一昔前、日本での有名なアイドルグループにスピードの4人組がいた。
あの小学生とか中学生レベルの女の子たちの4人である。
彼女たちが曲の勉強をしているところを見たが、(テレビで)作曲家が口頭で1フレーズずつマンツーマンで曲を教えていた。
特に彼女たちはメモを取ることもなく、普通に1フレーズずつ暗記して曲を覚えていったようだ。
後で聞いた話では、楽譜は特に使っていなかったとのこと。
音楽の形態にもよるが、今のようにパソコンとかが十分に発達している時代では、改めて楽譜のような紙を必要とすることがないようなのだ。
しかし、昔ながらの吹奏楽とかオーケストラではやはり楽譜があった方が便利だろう。
楽器によって調子が違うわけだし、何よりもすべてのメンバーが同時に楽器を奏でるわけではない。
何十小節も休みが続いたりとか、やはり楽譜から情報を得ないとまずい場合が多いと思う。
オーケストラと吹奏楽と
オーケストラと吹奏楽の違いの最も大きなところは弦楽器があるかないか。
吹奏楽では弦楽器は普通使わない。もし使うとすればダブルベースのみだろう。
それに比べてオーケストラの場合、なんといっても主力になるのは弦楽器である。
このストリングスがオーケストラの1大特徴と言っていい。
このパートが上手であれば、オーケストラそのものの存在価値もぐんと上がる。
個人的に思うのは、やはりオーケストラの値打ちはストリングスなのだろうということ。
管楽器はもちろんそれなりに値打ちもあるのだが、様々な曲の中で最初から最後まで演奏する事はむしろ少ないのではないか。
曲想に合わせて登場してくる場合がほとんどである。
またこれも聞いた話ではあるが、ストリングスは普通演奏するときには小さめの音を意識して音を出すのだそう。
フルパワーで大音量の場合は、どうしても限られるので、普通に弾くときには小さめでちょうど良いのだそうだ。
管楽器はそれに比べると、音の強弱はある程度吹き加減でコントロールできるので、音の大小はそれほど気にすることは無い。必要に応じてであろう。
オーケストラで使う管楽器は、おのずと制約があるものと思われる。
普通存在するのは管楽器としては、木管楽器としてピッコロ、フルート、クラリネット、ファゴット、オーボエといったところだろうか。
もちろんそれぞれのあげた楽器には何種類ものパターンがあるのだが普通はベーシックなものが使われるようだ。
金管楽器としては、トランペット、トロンボーン、ホルン、チューバこれだけだろう。
木管楽器の中のサキソフォンなどはオーケストラで使われるのは極めて稀。
金管楽器のユーフォニアムも、私などオーケストラでは個人的に見た事は無い。
吹奏楽の場合、オーケストラでは使われない楽器たちが存分に使われることに。
そして、木管楽器の中でオーボエとかファゴットは吹奏楽では採用されるのは稀かもしれない。
フルートピッコロは当たり前のように使われるのだが、木管楽器の中の2枚リードの楽器は吹奏楽では少数派なのである
木管楽器の中でもリードを使って音を出すクラリネットやサキソフォンはこのリードが消耗品である。
長く使っていると、割れてきたりして使い物にならなくなる。
これらの消耗品は担当者たちはよく知っていて、スペアをいつも一定量確保しているようだ。
調べてみてわかったことだが、楽器はどの楽器もピンキリはあるのだが、みんなお高い。
今回、主力として調べてみたユーフォニアムもヤマハの一般的なモデルでも数十万円レベルである。 百万円を超えるものも多数存在するようだ。
ユーフォニアムはどちらかと言えば他の楽器に比べると安く手に入るかもしれない。
金管楽器では、お高いのはホルン、チューバなど。この辺は良いものだと軽く二百万円越えである。
木管楽器でも、百万円越えは普通のようだ。
楽器関係はいろんなメーカーがあるのだが廉価な安物はただカタログにも載ってこない傾向が 。
私の時代では、アレキサンダー社製のチューバが百万円していた記憶が。
今は半世紀経って、大体倍になっているようだ。
ちなみに値段の事ばかりで恐縮だが、弦楽器は管楽器とはまた比較できない。
弦楽器の値段は管楽器の値段に0を1個足さなければいけないと思ったほうがいい。
つまり、バイオリンクラスの良いものだと、軽く一千万円は超えるのかもしれない。
バイオリンは小さいが、これがビオラとかチェロとかコントラバスならばもっとするはず。
オーケストラの場合、吹奏楽でももちろんそうなのだが学校のような団体でなければ楽器はほとんど自前で用意しているはず。
最初に楽器を用意する段階でその値段を知って意気消沈する人も多いのではないか。
弦楽器はそのほとんどが手作りでやる場合が多いので、また材料が金属ではなく木を加工するのでこうなるのだろう。
高校生の頃、吹奏楽を1団体用意するのに一体いくらの予算がかかるのだろうかとざっくりと計算をしてみたことがある。
良いものだけで揃えれば、簡単に億越えである。
もしオーケストラならば、さらにもう一つ0を足さなければいけないのかも。
感覚的には、高級車を1台買うとか、家を一軒立てるとかそういったレベルの話だろう。
ユーフォニアム
今のピストンバルブの楽器は大抵の場合4番目のピストンが付いていますね。
この手の管楽器のドレミファは3本のピストンでコントロールします。
解放の段階でドとソ。 1と3を押さえると レ、1はファ。1と2でミとラ、2でシ。
指のパターンとして一生懸命練習した記憶が。
もちろん他にも押さえ方はあるので、特に半音等が絡むと 2、3を押さえることも。
4番目のピストンは、1と3を押すことと同じ。
この辺は懐かしいノウハウです。
ちなみにユーフォニアムは兄弟分とも言える楽器が存在しますね。
バリトンと呼ばれるのがそうです。
バリトンはユーフォニアムと違って 3本バルブである。
ユーフォニアムよりもより音は出しやすかった記憶が。
私の記憶の中ではこの楽器もB♭管。
大きさ的にはホルンと変わらなかったか、ちょい大きめ位。
木管楽器もそうだが金管楽器もこのレベルはたくさん種類があって、これらが全部揃えば圧巻だろうと思う位。
あのトランペットも、様々な種類がある。
より高音に特化したコルネット。トランペットよりも柔らかで奥行きのある音が出るフリューゲルホルン。
また大バスの行進用に使うのはスーザホンと言って楽器そのものを体に巻き付け体に背負い込むタイプのものがある。
この楽器は低音担当の楽器。ベルが正面を向いているので音の通りはすこぶる良いのだが、コンサートなどのデリケートな曲には向かないとされる。
ベルが、直接観客のほうに向いてしまうのは、正直なところ音がストレートに伝わりすぎるので、あまり用いられる事は無い。
行進するときには楽器自体の見栄えもかなりアピールするので用いられる場合が多い。
半世紀ほど前に、高校時代この楽器を担いで行進をしたことが。
金属製で重さは多分10キロ15キロはあったと思う。
記憶の中では私の左肩に重さがまともに食い込んできて、座布団を当てたりしてガードするのだが、とにかく重かったと思う。
今となっては懐かしい思い出。
吹奏楽の特徴的な楽器としてユーフォニアムを調べてみるつもりだったので、実際の音を聞いてみましょう。
今は映画の紹介もあってユーフォニアムはずいぶんメジャーな楽器になったようです。
今と昔で決定的に違うなと思うのは、今は女性の演奏者がとても多いですよね。
女性でも低音の重量の重い楽器を普通にこなしているようです。
そしてこの映像でもわかるように、彼女とてもうまいですね。
ユーフォニアムの深くて奥行きのある柔らかな響きが女性ならではの感性で上手に表現されていると感じました。
ぱっと聴いた感じではホルンに似ているように感じますが、奥行きは明らかにホルンを超えます。
ホルンが優れているのは、高音域での透徹力でしょうか。
私が知っている情報では、実はオーケストラではホルンの担当者はギャランティーが多いんだそうですよ。
それだけ楽器が難しいのと、重要だからでしょうか。
さて、改めて聞いてみると、様々な音楽のシチュエーションがあって魅力的な音のソースが溢れています。
これらの魅力を知らずに、今知っているものだけで世界を作り上げてしまうのももったいない気がするのです。
もっともっといろいろなものに触れて、様々な新しい発見をしたいものですね。