くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ひよっこ2特別篇 描かれた昭和45年の思い出

 

昨日のひよっこ2特別篇を見て

かつて盛り上がった朝ドラの続編

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茨城の田舎から東京へ出ていく物語

 

目次

 

物語はすでに昭和45年(1970年)。

私の世代だと記憶にも新しいと言える。とにかく昭和28年生まれなので、この時高校2年。

すでに様々なことを覚えていて、青春真っ只中の自分自身と重なる部分が。

この時はちょうど大阪万博の年だったと思う。

前年にアポロ11号が月着陸をした記念すべき翌年。

さて、このときの谷田部家はみね子はもう結婚をし、夫婦 2人でアパート暮らしをしている設定。

また登場人物のそれぞれも、主なメンバーは結婚をし、それぞれに家庭を築いている内容だった。

昭和45年は高度成長期の1番の頃で、世の中にも様々なものが溢れる時期と重なる。

この時、スーパーなどで売っていた食べ物の中にインスタントラーメンとかがあったと思う。カップヌードルはまだである。

とにかくお世話になっていてよく食べていた記憶が。

また、当時からたい焼きのようなものはあったのだが、中身が普通のあんこではなくカスタードクリームや白あんなども登場するようになった。

記憶の中では、食物関係の進歩がより進んだ時代だと認識。

物語の中のすずふり亭は、昔ながらの作り方を大切にする洋食屋。

 お客さんの中には、必ずしも肯定的な人ばかりではなくなってきていた時代。

しかし想像すると、“きちんと手をかけて作ったものがまずいわけない”じゃないかと思うことしきり。

今の時代もインスタントは大流行りで誰もが皆大いに利用するが、それでも本物とは比べるべくもない。

ドラマを見ていて感じたのは、この時代やはり集団就職は盛んに行われていて、実家へ仕送りすることも当たり前のように行われていたようなのだ。

私は家にいて高校生で、ほとんど苦労することもなくのほほんと暮らしていたと思う。

やはり東北方面の出稼ぎの人たち、集団就職の子たちは他とは違った苦労をしていたと思う。

時代はとにかく豊かになることを誰もが必死で追い求めていた。

そしてその思いは少しずつ達成される時代でもあったわけだ。

人気があるからスピンオフで物語がいっぱい作られる

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サザンの桑田佳祐も特別出演

この物語は、とても面白いと感じたので毎日欠かさず見ていた記憶がある。

ちょうど2年前、2017年の作品である。

また、主題歌のサザンもこの歌でヒットを飛ばし、紅白にも花を添えていた。

昨日の特別篇でも、あの桑田佳祐が、なんと浜口庫之介の役で出ていたのである。

ちょっとやり過ぎの感もしないではないが、ユニークで面白い設定だと。

サザンも昔はニューミュージックだと思っていたが、最近は懐メロを始めおじさんおばさんの世代にも盛んにアピールする。

大体、桑田佳祐自身がもう還暦過ぎ。

世間では孫がいてもまるでおかしくない年回り。

いろいろ調べてみると今回の特別編のさらにその続きまで予定しているような話がある。

当然、人気の番組であれば、そのようなこともあるかもしれない。

すずふり亭の物語

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みんなが集まる裏庭での仕込みの作業

この裏庭でのシーンは、登場人物がほぼ全員集まる、なかなかユニークなシーンと言える。

ここで、それぞれの近況報告など、また時代考証なども大いに参考になっちゃう、とても興味を引く内容になっているだろう。

このドラマから人気の出た女優もたくさん

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この2人も人気の出た若手女優

ブライダルエステ エルセーヌ

この2人は集団就職先で知り合った工場の仲間のうちの2人。

佐久間由依は幼なじみの役。

女優で成功する役柄を演じていた。松本穂香は眼鏡をかけたとぼけた女の子の役なんだけど、とても良い味わいの演技をしていて、女優として実力者であることを実感させられた。

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和久井映見も佐藤仁美も重要な役どころ

この2人の役どころもなかなかユニークなのと同時にとても大切である。

和久井映見扮する愛子さん。すずふり亭のマスターの奥さんとして活躍するのである。

佐藤仁美も、実は彼女はライザップのコマーシャルでもわかるとおりに大幅なダイエットに成功したのである。

そのことが物語の中に巧みに取り入れられていて、面白おかしく見ることができた。

まとめ

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思わず笑ってしまうシーン

もし続編の続編が作られるとするならば、この2人に子供ができる話などがふさわしいのではないか。

またこの女子会の中で唯一独身のトキ子の結婚の話が出てくるかもしれない。

番組は2時間半で正直かなり長いと感じた。

つまらないと思う事はなかったが、ストーリーを知らない人ならば途中でチャンネルを変えたくなったかもしれない。

物語が何か大きく進展するようなことではなく、言って見れば普通の生活の事後報告のようなもの。

昭和45年はこんな感じだったなと、そのことをしっかりと感じさせてくれる物語になっていた。

スケジュールの大変な俳優たちをここまで集めて作った物語。

平凡であるからこそ、話の筋はほとんどが受け入れることができたのである。

この当時、右肩あがりの経済成長にのって、誰もがポジティブな物事の考え方をしていたはずである。

今では考えられないような前向き思考ではあるが、様々な思い出の中に自分自身を重ね合わせてドラマを見ていた人はとても多いのではないか。

決して昔に戻れるとは考えないが、懐かしむ気持ちは歳とともにより強く大きくなっていくのだ。