楽器はシンプル
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トランペットはオーケストラや吹奏楽を始め、ジャズなどでも広く用いられる金管楽器の花と言っていい。
その魅力を考えてみると、まずは演奏しているスタイルのかっこよさが挙げられるはず。
トランペッターはどんな場合でもかっこよく映る。
次に来るのはわかりやすい音色。
トランペットの音を聞けば、これがすぐにトランペットのものだと誰もが気がつく明快さ。
さてこれだけ知名度のある楽器。楽器自体も極めてシンプルで、演奏自体もそれほど難しくは無いと聞いている。
しかし花形楽器であるだけに、上手い下手は一目瞭然でわかってしまうのも事実。
例えば、演奏会などでソロを任されるのもこの楽器の特徴だが、音を外してしまえば大きな恥をかくことになる。
良いも悪いもこの楽器はとにかく目立つ。
様々な音色も奏でることができて、専用の消音装置ミュートなどもあって音色に変化を持たせることもできるのだ。


このミュートをつけたトランペットも魅力的な音色を奏でる。
私は、ほぼ半世紀前の高校生の頃の自分の記憶を頼りにこのブログをアップしているが、この手のミュートはトランペットとトロンボーン用があったと思う。
学生がテキトーに扱うので、凹んで結構悲惨な状況になっている場合が多いと思う。
トランペットの場合何曲か有名な曲があるが、映画の中でも使われているので記憶に残っている人も多いのではないか。
こちらは映画の主題歌。もちろん西部劇である。古い世代ならば必ずと言っていいほど知っているだろう。
この曲は高校生時代、友人のトランペッターが得意として演奏していた楽曲。
同じ世代の者として、その腕前を尊敬していた。
ネットで見つけた彼女。女性トランペッターもかなり活躍している。
彼女 相当うまい。
種類は豊富 値段はピンキリ



トランペット本体はヤマハの1番安いバージョンだと60,000円弱で買える。
私が高校生の頃だと、多分20,000円から30,000円程度で買えたはず。
いろいろ調べてみると、やはりちょっと気の利いたものは(それなりのグレードのもの)、100,000万円以上するし、良いものは200,000円越え、300,000円越えも多数のラインナップが確認できた。
またトランペットと同系列の楽器にコルネットがある。
印象では、トランペットよりも華やいだ音がするような記憶が。
それと少し大型の楽器でフリューゲルホルンがある。
トランペットの仲間では少しふくよかな奥行きのある音がする。
ちょうどトランペットとホルンを足して2で割ったような音色を考えてみると似ているのかも。
トランペッターと呼ばれる人たちは、私の時代だと、なんといっても唇を酷使していたと思う。
フォルテシモで演奏すると長時間の酷使に唇が耐えられなくなってくるのだ。
有名なジャズトランペッター、サッチモは演奏し続けていて唇に血がにじんだとさえ言われている。
金管楽器の中でも、他の楽器よりよりスタミナとパワーを要する楽器なのかもしれない。
私の友達などは、“フルパワーで演奏したならば、1時間くらいが自分にとっては限界かもしれない”と語っていたことがある。
それゆえにトランペッターは楽団の場合は必ず複数名配置して、それぞれのスタミナなどに配慮する。
しかしながら、ソロで活動する人たちはそんな悠長なことは言っていられないだろう。
1時間で終わる演奏会ではあまりに味気ない。
演奏方法や、他の様々なテクニックを駆使して長時間の演奏に耐えられるように工夫をしているはずである。
そうでなければプロは務まらない。
自衛隊音楽隊と女性ボーカリストたち
日本での楽団だと、吹奏楽が外せない。
実力も世界に通用するレベルで、そのパフォーマンスもハイグレードなものが用意されているのだ。


最近の自衛隊は女性のアイドル的なボーカリストが何人かいるようだ。
女性ほどの知名度はないが男性ボーカリストも複数名在籍している。
日本での自衛隊のボーカリストの草分けは彼女、三宅由佳莉さん。
歌はびっくりするほどうまいが、彼女はアイドル的な歌もたくさん歌っているので、知っている人も多いのではないか。
宇宙戦艦ヤマトやキューティーハニーなど彼女の得意なプログラムはたくさん存在しているが、歌手としての実力を考えるときには私は無伴奏の国家斉唱を聞くことにしている。
当然のことながら、へたくそでは絶対に歌えない。


鶫真衣さん。三宅由佳莉さんと人気を 2分するボーカリスト。
彼女はもともとクラシックのソプラノ歌手でデビューしていたのだが、わざわざ自衛隊に入隊し直して今の活動を始めたようだ。
クラシック畑出身ゆえに、声の伸びやかさ、歌い方の丁寧さは抜群なものを持ち合わせている。
また彼女の国歌斉唱も聞きものである。
自衛隊の歌手の中では三宅由佳莉さんが海上自衛隊所属、鶫真衣さんが陸上自衛隊所属で、活動はそれぞれ異なっているようだ。
それぞれ、実力者たちで最近はYouTubeなどで動画も多数アップされているので、知名度は抜群と言える。
古いブログだが、私が彼女たちのことを紹介した記事があるので。
さすがに初めて聞いたときにはアイドル活動もするのかと驚いた記憶が。
かっこよさと人気度



プロのトランペッターはたくさんいるが、知名度の点ではこの3人が抜群だろう。
サッチモもマイルス・デイヴィスもジャズトランペッターである。
その腕前は誰もが知るところ。
ジャズを聴く人にとってはお馴染みのメンバーと言える。
もう1人はニニ・ロッソ。
彼は日本でも有名なトランペッターで、彼自身が日本びいきであることもよく知られている。
夜空のトランペット/夕焼けのトランペット Nini.Rosso
トランペットが一躍脚光浴びるようになったその草分けと言える存在。
彼はトランペットの特徴を遺憾なく演出して、伸びやかな高音フレーズで聴く者を印象づけた。
ここに紹介している曲はおそらく誰もが聞き覚えがあるはず。
彼の演奏に憧れてトランペットを目指した人も多数いるはずである。
私が高校生の時分に活躍していた演奏家なので、かなり古くはあるのだが、今でもお手本となるべき存在だろう。
トランペットの大きな特徴は、透徹力にあるだろう。
その音色は音楽の存在を遠くまで知らしめる。
演奏楽器としては、大勢で演奏する場合もあり、ソロで演奏する場合もある。
有名な曲はいっぱいあるのだが、こちらなんかはどうだろう。
1分10秒過ぎから注目してほしい。トランペットの魅力的な合奏が。
この曲を知っている世代は多分私と同世代。還暦前後。
トランペットは、クラシックジャズに限らず、ロックバンドでも多用されたのだ。
楽器の魅力を10分堪能できること、今でもときめきを感じる。