ネットのニュースで2日位前から、なつぞらで天陽君を演じていた吉沢亮くん。
彼の人気はうなぎ登りなのだが、ここへきて再来年の NHKの大河ドラマの主役に抜擢されるそうだ。
「青天を衝け」がタイトルで、明治維新から昭和初期にかけて日本の経済などの発展に大きな貢献をした渋沢栄一を演じる。
さて、日本の文化人の中でも渋沢栄一は特異な存在ではないだろうか。
大変な大抜擢と言えるのかも。
俳優“吉沢亮”の進化が問われる。
目次
天陽君の思い出
なつぞらで、 天陽君を演じた吉沢亮君は神がかり的なものが漂っていた。
本人の演技力もあるだろうが、何よりも結果として周りの人と1番良い形で絡むことができていたと感じるから。
ネットでよく噂になっているのは天陽ロス。
確かに彼の存在を愛でる そんな声は数限りなく見かける。
私も欠かさず 、毎朝の放送を複数回観させていただいたが、彼の少し抑えた感じの演技は、特に最後の絶命する回などでは見ている者が涙ぐむぐらいの感動を与えていたと思う。
とりもなおさず、彼のモデルはあの有名な画家 「神田日勝」。
北海道人はどうしてもその事と被って考えてしまう。
吉沢亮くんはその辺の視聴者の意向にも随分と答えてくれたように感じる。
相手役だった広瀬すずさんも亮君と絡むシーンは、ほとんど泣きっぱなしだったろうと。
吉沢亮くんの不思議な魅力が出ていたと感じるのだ。
彼はどちらかと言えば感情を爆発させる演技よりも、控えめな感情を抑えた演技のほうがはるかに魅力が発揮できる。
感情を爆発させる方が役者としてはやりいいはず。
感情を押し殺す方が演技として見るものに伝わりにくいはず。
もし役者に上手い下手があるとすれば、
ここら辺を上手に使い分けできる人が凄腕と言われるだろう。
今回の天陽君からはそのような微妙なニュアンスを、しっかりと感じることができた点でみんなからの評価が集まったのだと言える。
渋沢栄一の姿とは
渋沢栄一は「日本の資本主義の生みの親」とよく言われるが 、彼を経済人とだけとらえるのは片手落ちと言える。
彼の様々な業績の中でとても大きいウェイトを占めるのは社会福祉事業。
国が発展するためには社会的弱者に対してどれだけ手を差し伸べることができるのか。
そのことを全力で伝えてきた経緯があるのだ。
現在の社会福祉協議会の最初の形を作ったのも彼である。
大方の人は、今度の10,000円札の肖像画ぐらいにしか認識しないだろうが、明治維新のときのたくさんいる偉人の中でも、彼の存在は抜きんでているだろう。
他の人たちは政治家も経済人も、皆戦うことにたけていて、弱い人を救うなんて事は微塵も考えていなかったのだ。
社会福祉事業を事業として確立した功績は世界に誇れる業績と言えるだろう。
実はこの辺の渋沢栄一の認知度はおそらくかなり低いのではないか。
今の学校では社会の科目で明治維新の頃についてどのように教えているのかわからないが、私の子供の頃では渋沢栄一の名前はそれほど大きく取り上げられなかった。
むしろ、岩崎弥太郎とかの方が大きく取り上げられていたと思う。
渋沢栄一は、岩崎弥太郎の自分の利益を追求するやり方に三行半を突きつけて彼の誘いを断った経緯がある。
資本家が儲けて一般人から搾取するやり方をよしとしなかった。
そして、福祉を社会のシステムとして真剣に取り入れなければ国の発展はないと説いたのも事実。
現代社会でもこれだけの見識を持った人は一体どれだけいるだろう。
実はかく言う私も、この1 〜2年で認識したことがら。
不思議なもので、このような事はきちんと話しを教えてはくれない。
自分で勉強する気がなければ入ってこない知識なのかもしれない。
学ぶにもやはり意欲は必要だと言える。
大河ドラマに寄せる期待度
実は脚本の「大森美香」さんを調べてみたら彼女はなんと朝ドラの「あさが来た」の作者。
最近の朝ドラの人気度を調べるとほとんどトップクラスの成績を上げるのがこの人のドラマ。
脚本家として凄腕なのだろうと。
あの「白岡あさ」の半生を描いたドラマもほぼ全て観させていただいたが、かなり面白くて次のストーリーを楽しみにしていた。
今回はどのように物語を作っていくのだろうか。
とりあえず2年後の話になるので、今から十分に下調べをして物語を作っていくものと思う。
主役に大抜擢の吉沢亮くん。
彼にとっても指標となる記念の作品になるはず。